「うちの子の成績がなかなか上がらない。どうすれば少しでも良い成績がもらえるようになるのかしら」とお悩みの親御さん。
心配はいりません。これは、古今東西、どこの親の悩みでもあります。
でも心配は要らないとは言っても、今後の取り組みによっては、結果は大きく違ってきます。
ここでは、中学生の子供の成績を上げるために親ができることについてお話しします。
子供の成績を上げるために親ができることがあるなら、それをひとつでも実行してみませんか?
テストの点や成績が悪くても怒らない
子供のテストの点や成績が悪いと、
「なんでこんな点しか取れないんだ」
「いつもゲームばかりやっているからじゃないのか」
と怒っていませんか?
でも、怒っても何の効果もありません。
親も子も嫌な気持ちになるだけで、むしろ逆効果です。
子供はみな、良い点を取りたいと思っています。
何らかの原因で取れないだけなのです。
怒るのではなく、
- なぜ点数が取れなかったのか?
- なぜこの評定なのか?
そこに気づかせる必要があります。
子供自身に考えさせ、
- わからないことをそのままにしたから
- 覚えればいいだけの漢字や英単語や社会の年号を覚えなかったから
- 提出物を出さなかった
- 宿題忘れも何度かあった
など、子供に成績が悪い原因を分析させるようにしましょう。
そして、その原因が取り除けるように促しましょう。
成績表は、子供の現在の学力や学校生活での様子等、成長の途中経過をお知らせするものであって、決して子供の学力や性格にジャッジを下すような性質のものではありません。
結果を元に、子供を次の段階に導けばよいのです。
どん底だったら後は這い上がるだけ
成績がトップの生徒は今の状態にしがみついていないと落ちるしかないわけですが、それに対し、成績が悪い場合は、それ以上落ちることはありません。
「あとは這い上がるだけ」と考えれば気が楽になります。
何事も心の持ちようは大事です。
子供を励ましつつ、やる気にさせましょう。
勉強の指導、指示は具体的にする
「子供に勉強しろと言うのはよくない」と言う言葉を一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
これは、子供が勉強しようとしまいと、放っておけという意味ではありません。
「勉強しろ」という漠然とした指示ではなく、具体的な指示をしたほうが効果的だという意味です。
具体的な指示というのは、例えば、
- 一日に漢字を10個ずつ覚えなさい
- 15分で宿題を済ませなさい
などです。
「勉強しろ」だけでは何をどうすればよいのかわからない子供がいます。
それで机の前で何時間も座っているだけで勉強したつもりになってしまうことがあるのです。
《勉強の方法がわかっていないな》と感じたら具体的な勉強方法を教え、1日の目標などを設定してあげましょう。
目標を決める
子供に次の目標を立てさせましょう。
目標の決め方も、漠然としたものではなく、具体的で、少し頑張れば達成が可能なものが理想的です。
例えば、
- 次のテストで英語を10点上げる
- 試験範囲の漢字を完璧に覚える
などです。
「次こそは頑張る」「5教科頑張る」「一日に家で5時間勉強する」などは悪い例です。
勉強時間を制限する
子供の性格にもよりますが、勉強時間を長々と与えては逆効果になりがちです。
むしろ限られた時間内で勉強をしたほうが集中力が上がり、効率的な場合があります。
例えば、「夜の12時以降は勉強禁止」としてみるのもアリです。
人間は禁止されたことをやりたくなる動物だということは数々の実験結果でも証明されています。
子供にタイマーを手渡し、勉強に利用させるのも良い方法です。
同じ暗記をするにも2時間だらだらとやるよりは、タイマーを10分にセットして時間に追われながら覚えたほうが効率的に覚えることが可能です。
子供に最適な塾を選ぶ
子供の成績が悪いと、親は子供を塾に行かせることがよくあります。
これは決して悪いことではなく、ひとつの解決方法としてアリでしょう。
ここで大事なのが、どのような塾でも塾に行かせれば良いというわけでなく、しっかりと子供に合った塾を選ぶということです。
例えば、学校の成績が悪く授業についていけない子供に、大手の進学塾に行かせてもほとんど意味はありません。
「みんなが行っているから」「塾に行かせれば成績は上がるはずだから」という理由で行かせるならば、家のリビングで勉強させてもおそらく結果は大差ないでしょう。
成績が悪いという理由で塾に行かせるならば、復習に重点を置いて、少人数制で教えてくれる塾を選びましょう。
子供が勉強できる環境を作る
子供が勉強する場所は、勉強部屋でなくてもOKです。
中にはリビングで勉強する方がはかどると言う子供もいますし、親も目が届くので、リビングでの勉強は意外と人気です。
子供がリビングで勉強していても、特別神経をぴりぴりさせる必要はありませんが、テレビが大音量でついていたり、家族同士で言い合いをするなど子供の集中力を妨げるような行動は遠慮してあげましょう。
まとめ
子供が思うような成績を取れない時に親ができることは、良い成績が取れない原因をいっしょに考え、具体的な指示を出したら、あとは環境を整えるだけです。
いきなり100点を取ることを望むのではなく、小さな目標をひとつずつ達成させるよう、応援し、励まし、見守ってあげてください。
ポイントは6つです。
- テストの点や成績が悪くても怒らない(成績は上げれば良いのです)
- 勉強の方法、1日の目標を具体的に教えてあげる
- 勉強の具体的な目標を決めさせる
- 勉強時間を工夫してみる
- 子供に合った塾を選ぶ
- 子供が勉強できる環境をつくる
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