熱くなってきて、虫対策が必要になってきましたね。
殺虫剤や蚊取り線香もいいけど、もっと人間の体にも優しい物はないか…ということで、
今回のアロマクラフトは精油を使って虫除け用のアロマスプレーを作ってみましょう。
小さいスプレーボトルに入れて携帯することもできますよ。
今回使用する防虫効果が期待される精油
今回は、外でも使える虫よけアロマスプレーを手作りするということで、数ある精油の中でも使用した後日光に当たってはいけない成分が入っていない精油を選びたいと思います。
また、市販の虫よけ剤に比べると体に優しいですが、虫を寄せ付けないということは、やはり人間の体にも刺激が強い成分を持つ精油が多いです。
そのため、今回のスプレーは体に付けるのが目的ではありません。部屋の中や車の中にスプレーをして使用して下さい。
少量であれば腕や足などに使用することも可能ですが、高濃度で手や体の一か所に集中して使用しないように気を付けて使用して下さい。
精油の紹介と禁忌事項も併せて掲載していきますので使用する際、該当する方は気を付けてご使用ください。
今回使用する精油は、パチュリー、レモングラス、ゼラニウムです。
パチュリーとレモングラスは独特な香りで好みが分かれますが、防虫作用が期待される精油の中では比較的禁忌事項の少ない精油です。
また、精油は時間が経つと香りが熟成して、変化してきます。
ブレンドされていると尚更、ちょっと前とは違う香りに変わっていることもあるので、ぜひ使ってみましょう。
今回使用する精油のそれぞれの特徴と気を付けたいこと
禁忌事項とは、心身の状態によって使用を控えること、精油を使用する際に注意したいことを記したものです。
せっかく良い作用を持つ精油でも時に毒となることもあります。
薬と同じで、使用方法をきちんと理解して、安全に楽しくアロマセラピーを楽しみましょう。
①パチュリー精油
パチュリーは主に暑い国で採れる植物です。精油は葉っぱから採取されます。
日本でも夏、蒸し暑くなると特に虫が増えて、蚊に刺されることも多くなりますよね。
パチュリーは希釈して刺された場所に塗布すると虫刺されによる不快感を軽減したり、防虫作用などがあります。
他にもよい作用がありますが、虫除けに関しての作用はこういったものになります。
<パチュリー精油の禁忌事項>
パチュリー精油は好みの分かれる香りです。例えていうと、墨汁の香りを強めにした香りです。
そのため、使用場所を考えて使う(食事中などは控えるなど)、使用する時間、量を調整する。
濃度に気を付けて使うなどが挙げられます。
②レモングラス精油
レモングラスも暑い国で採れる植物です。
そのため、パチュリーとは香りの相性もよいです。レモングラスにも防虫作用があります。
<レモングラス精油の禁忌事項>
レモングラス精油は肌が敏感な場合、低濃度で使用することをお勧めします。
また、レモングラスも独特な香りです。レモンに雨上がりの草の臭いを足したような香りとでも表現するとよいでしょうか。
そのため、気分が悪くなることもありますので、心地よいと感じる濃度で使用しましょう。
③ゼラニウム精油
ゼラニウム精油は、特に女性に嬉しい作用も多い精油です。
月経に関して不安のある方にホルモンのバランスを取り、サポートしてくれます。
また虫除けだけでなく、消毒作用もあるため、虫に刺された後のケアにも役立ちます。
<ゼラニウム精油の禁忌事項>
ゼラニウム精油は、先に記載した通り、女性のホルモンバランスに作用する成分が含まれています。
精油は、いずれもなるべくなら妊娠中は使用を控えたいですが、特にゼラニウム精油は注意しましょう。
また、肌が敏感な場合は低濃度で使用するようにしましょう。
虫除けアロマスプレー50mlのレシピ(2.5%濃度、1%濃度)
<虫よけアロマスプレー2.5%濃度の場合の材料>
- ウォッカや無水エタノールなどの度数の高いアルコール 5ml
- ミネラルウォーターまたは精製水 45ml
- パチュリー精油 5滴
- レモングラス精油 5滴
- ゼラニウム精油 25滴
<道具>
- メスシリンダー
- ビーカー
- 遮光瓶(遮光瓶がない場合は透明の入れ物でも構いませんが、冷暗所で保管し早めに使用しましょう)
- 撹拌棒(撹拌棒がない場合は瓶に入れてからよく振ります。)
<作り方>
- アルコールをメスシリンダーで5ml測り、ビーカーに入れます。
- 精油をそれぞれ記載してある滴数分入れます。
- よく混ぜます。
- 精製水を45ml入れ、更に混ぜます。
- 遮光瓶に入れ、よく振ります。
- 瓶にネームシールや付箋で日付を書いて貼り、セロハンテープで止めて出来上がりです。
<虫よけアロマスプレー1%濃度の場合の精油量>
- パチュリー精油 2滴
- レモングラス精油 2滴
- ゼラニウム精油 6滴
作り方は2.5%濃度と同じです。
アルコールに敏感な方は2~3mlにして、その分精製水を増やして作ってください。
或いは、2.5%濃度の物を部屋や車の虫よけに、1%濃度の物を肌に付けるものとに分けて使用するのもよいでしょう。
南国の植物の力を借りて、夏を思いっきり楽しみましょう。
植物は不思議なもので、その育った土地や原産地に住む人間にも必要なものをきちんと備えています。
精油はその植物の力をギュッと濃縮しています。
精油を直接使用することはできませんが、希釈するなどして上手に私たちの暮らしの中に取り入れていきたいですね。
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