転職面接で必ずと言っていいほど聞かれる質問、「長所と短所」。
この「長所と短所」が採否に直結するほど重要な質問だと知っていましたか?
今回は、長所と短所の正しい伝え方についてご紹介しています。
正しい伝え方を覚えて、面接を突破しましょう。
長所はどう伝えれば良い?

長所を伝える際、あまりアピールし過ぎると自画自賛のように聞こえてしまうため、控えめに答える人も多いと思います。
しかし、それは非常にもったいないです。
長所こそ最大のアピールの場です。
この絶好のチャンスを活かすには消極的になってはいけません。
長所は”がつがつ”アピールしていきましょう。
まず長所の答え方として、仕事に関係のない事柄や学生時代の功績を伝えるのはNGです。
これは当然ですが、「長所は綺麗好きな所です。毎日掃除機をかけています」と伝えても何もアピールにもなりません。
また、転職面接の場ですから学生時代の功績をアピールしても相手には響きません。
「短所は持久力があることです。学生時代には○○のレースで1着を獲りました」と言っても仕事には関係ありませんよね。
そのため、これではアピールになっていないのです。
むしろ、「社会人になってからの功績はないのか・・・」と思われてしまい、逆効果になる可能性もあります。
長所は仕事に関連するものでなくてはいけません。
しかし、ただ数字や実績を羅列して答えたとしても相手には響かないでしょう。
長所を伝える際には、具体的なエピソードやその時の評価も合わせて伝えると効果的です。
長所を考える場合、下記3つポイントを押さえることで具体性や信憑性が増します。
- 客観的に見た自身の長所
- 具体的なエピソードや行動
- 第三者から得た評価
このように、具体的なエピソードや第三者からの評価も合わせて伝えるようにしましょう。
短所は伝え方に注意!

短所を伝える場合、自分にとってマイナス要素となることは伝えてはいけません。
短所の伝え方を間違えると、その場で不採用の烙印を押されかねないからです。
例えば、「短所は気が短い所です」などと答えてしまえば、「この人はすぐキレる人なのだろうか・・・」と相手に不安や不信感を与えていまいます。
入社後に問題を起こしそうな人間は、採用されるわけありませんよね。
また短所は「集中力がないことです」など、一言で終わらせてもいけません。
短所は、長所の裏表となるようなものにしましょう。
長所が「集中力がある」だとしたら、短所は「一つのことに集中すると周りが見えなくなる」とするのです。
こうすることで長所と短所に一貫性が出ます。
そして絶対に忘れてはいけないのが、短所を理解した上でどう改善しているか、どうやって克服しているか、など具体的な行動や努力しているポイントを相手に伝えることです。
短所は自分のイメージを下げるマイナスポイントです。
しかし、短所に対してどう向き合っているか、どんな努力をしているか、を伝えるだけであなたの印象は全く変わるでしょう。
短所を考える際は、下記3つのポイントを押さえましょう。
- マイナス要素になることは言わない
- 短所は長所の裏表
- 短所を改善するためにどんな努力をしているか
上記ポイントを押さえることで、一貫性のある短所が作れるはずです。是非実践してみて下さい。
「長所と短所」と「自己PR」は一貫性をもたせる

「長所と短所」と「自己PR」はそれぞれ別の項目と考えてしまうため、内容がずれてしまいがちです。
両者は関連している項目のため、必ず一貫性をもたせなくてはいけません。
例えば自己PRで「大勢の前でも緊張せずハキハキと話せます」と言っていたのに、短所が「声が小さいこと」では一貫性がありませんよね。
このように「長所と短所」と「自己PR」を別の項目として考えてしまうと、一貫性が無くなってしまうのです。
そのため、両者は同じ項目として考え、伝える内容がブレないように注意しましょう。
そもそも、なぜ長所と短所を質問するのか?

なぜ、長所と短所を聞かれるのか。
その理由は、この質問を通して「自分を客観視できているかどうか」を確認しているのです。
面接に呼ばれているという事は、経験やスキルには問題のない人材です。
しかし、いくらスキルや経験があっても自分を客観視出来ていない人間は周囲との調和が難しいのです。
会社において、最も大切なことは経験やスキルではありません。
周囲との調和、コミュニケーションです。
長所と短所だけでなく、面接で質問される項目には必ず意味があります。
なぜこの質問をするのか、この質問を通じて何を知りたいのか、を考えることで相手に響く答え方が見つかるでしょう。
まとめ
長所と短所を考える際、どうしてもネットで調べてしまいがちです。
ネットには汎用性のある例文が多く紹介されていますが、そういった例文に頼るのはやめましょう。
面接官は何十人、何百人の応募者を見てきた「面接の鬼」です。
そのため、どこにでも転がっていそうな例文はもう聞き飽きています。
他の応募者と差別化を図るためにも、自分自身で考えた「本当の答え」を見つけ出しましょう。
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