若い音楽好きに今こそ教えたい!エキサイティングなJAZZの世界!







街中や電車の中で10代~20代の若い方でもイヤホンやヘッドホンで何らかの音楽を聴いている姿は今や当たり前の世の中です。

一体この人はどんな音楽を聴いているんだろうかと興味をそそられるのですが、まさかJAZZを聴いているわけはなさそう。

ポピュラーミュージックの中でもとりわけ歴史の長いJAZZ、時代と共に新たな音楽を生み出したり、今なお既存の音楽に影響を与え続け、世界中に愛好家の多い音楽ジャンルですがここ日本にいたっては市民権を得ているとはいいがたい状況です。

 

そこで今回は、若い音楽好きにJAZZの魅力をお伝えしたいと思います。

この記事を読んでいただき、JAZZの魅力について再発見し、ロックやポップスと同様なポジションでJAZZを楽しんでいただけるようになれば幸いです。

 

日本におけるJAZZの問題点

JAZZの歴史を紐解けば、クラシックから始まりアメリカでエンターテイメント性を備えていく戦前の楽団スタイルの話になりますが、今回は日本におけるJAZZの定着した戦後の歴史背景くらいからを考察すると供に問題点をいくつか示してみましょう。

 

第二次世界大戦後のアメリカ軍駐在と共に日本にも輸入され、一般にも定着したJAZZはその独特なタイミングと、歌がないインストルメンタルのみの演奏スタイルで少々敷居の高い上流階級の嗜好音楽といった雰囲気が形成されました。

それがその後の日本におけるJAZZのイメージの大元になっているのではないでしょうか。

 

実際に現代において、「歌がないから楽しみ方が分からない」「小難しい印象を受ける」「どれも同じに聴こえる」といった印象をお持ちの方は多いようです。

しかし、歌が入ったジャズボーカルといったものもありますし、日本でも有名なフランク・シナトラなどの大スターもいます。

最近ではレディーガガもジャズボーカルにフォーカスした楽曲を製作していました。

 

実際はロックよりも激しい部分やクラブミュージックよりもダンサブルだったりパンクロックよりもパンクなミュージシャンの存在だったりと多くの音楽好きが実は知らない面がJAZZにはたくさんあり、まさにそれはエキサイティング!

そういった面を知ると決して小難しいものや、一様に同じに聴こえるようなことはなくなりますよ。

 

JAZZ初心者の方は、とりあえずマイルス・デイビスを聴いてみて

JAZZの本場アメリカにおいてはヒップホップ世代のJAZZミュージシャンが現在進行形で新しいJAZZシーンを切り開いています。

中でもピアニストのロバート・グラスパーは多くのラッパーやR&Bシンガーなどとコラボレーションし、JAZZの枠にとらわれない幅広いブラックミュージックの追及で絶賛され、多くの支持を受け作品も売れ続けています。

 

ロバート・グラスパーをはじめ多くの若きJAZZミュージシャンが最大のリスペクトを捧げ続けるのがトランぺッターのマイルス・デイビスです。

すでに故人で没後25年以上経っていますが、1940年代から長きにわたり活動し、その経歴の中でJAZZの姿かたちを幾度となく変えてきたJAZZを語るうえで避けては通れない存在です。

1991年に亡くなってからもJAZZの世界に影響を与え続ける世界遺産的ミュージシャンのひとりといえます。

 

そのキャリアの中で幾度となく演奏スタイルに革新をもたらせたマイルス・デイビス。

長いキャリアの中では膨大な作品の数が存在しますがちょうど時代の変遷気に当たる折に発表されたいくつかのアルバムを聴いてみるとJAZZのイメージが吹っ飛ぶかもしれません。

 

おさえておきたいマイルス・デイビスの最重要アルバムを最小限に絞ってご紹介します

 

・Kind Of Blue (1959年)

 

・Nefertiti (1967年)

 

・In A Silent Way (1968年)

 

・Bitches Brew (1969年)

 

・On The Corner (1972年)

 

・Doo-Bop (1991年)

 

どれも最高のアルバムとなっています。是非聞いてみて下さい。

 

今も世界で売れ続けているモード奏法を確立した金字塔「Kind Of Blue」から遺作となったラッパーとのコラボによるヒップホップ作「Doo-Bop」まで最初と最後だけ聴けば同じ人物の作品かと耳を疑う、それほど大きくJAZZの有り様を先頭に立って変えてきた人物です。

 

間にある作品もスタイルの過渡期をとらえたアコースティックJAZZの極北、エレクトリックサウンドやロックビートを取り入れた革新的サウンド、アフリカのポリリズムの感覚を取り入れたエキサイティングかつ難解なもの、ダンスミュージックとしてのファンクを取り入れたグルーヴ追及のものなど、とにかくJAZZの保守的なイメージを変えるには充分な作品ばかりです。

 

最小限のこの作品を抑えて聴いてみるとJAZZシーンをリードし続けてきたマイルス・デイビスとJAZZそのものの変遷を体現できるかもしれません。

 

新しい魅力を見つけてJAZZを楽しむ

今回はJAZZに興味を持つきっかけになる最小限の情報をお伝えしました。

JAZZに対してお堅いイメージを持っていた若い人でも、ちょっとだけしか知らなかったミュージシャンや聴いたことなかった作品を通じて固定観念が変わると、そこからは簡単に底なしのJAZZの世界にどっぷりはまれます。

 

ダンスミュージックとしてのJAZZ、アート性を追求したJAZZ、ロックのような衝動性を伴うJAZZなどなど、自分の好みに合わせてJAZZを楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

そして日本でも、もっと幅広い年代の方が気軽にJAZZを聴くようになっていただければ、いちJAZZファンとしてはうれしい限りです。










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