新卒であれ中途であれ、人材を採用するのは難しいものです。
書面と限られた面接だけで、その人物が自社で問題なく仕事をし活躍してくれるかを判断しなければなりません。
特に、どんな業種や職種でも、会社に所属して社内外の複数の人と仕事をしていく以上、コミュニケーション能力は欠かせません。
応募者にそれがあるかを見極めることは非常に重要です。
そこで、応募者にコミュニケーション能力があるかを見抜くのに悩んでいる採用担当者に向けて、この記事では、それを適切に判断して採用を成功させる4つの方法をご紹介します。
経験を積むにしたがって慣れていきますので、ぜひこれらの方法を実践して、よい人材を獲得して下さい。
1.「不信感や不快感を抱かせない言動ができるか」を評価する
コミュニケーション自体は方法にすぎず、それにより人と信頼関係を築き、仕事を円滑にこなしていくことが目的です。
とすれば、社内外の人と信頼関係をきちんと築けるかが重要になります。
そのためには、話し方や態度の面で、不信感や不快感を抱かせないようにできるかが大切になります。
よって採用面接でも、応募者がそのような話し方や態度で臨めているかを見極めましょう。
例えば、適度にリラックスした姿勢、適度に目を見て話す様子、落ち着いた口調、過剰でない敬語などであれば、不快に思いません。
また、嘘や矛盾がない、前職や他者の悪口を言わない、内心に土足で踏み込む発言をしないなどなら、不信感も持たずに済むでしょう。
これらを採用の場でチェックすることが、応募者のコミュニケーション能力を判断する一つの方法と言えます。
2.「相手の話を正確に理解する力」があるかを見極める
コミュニケーションは一方通行ではなく、相手との会話のやり取りによって行われます。
そのため、相手の話をよく聞いて、何を言いたいのかを正確に理解する力が欠かせません。
採用面接でも、応募者にその力があるのかを見極める必要があります。
例えば、面接ではこちらが何かを質問して、応募者に答えてもらいます。
その際、聞かれたことに正面から答えているか、を聞き逃さないようにしましょう。
仮に「当社で将来実現したいことは?」という質問に対し、単に自分の希望を述べるのではなく、会社のビジョンとも関連させ、実現可能性も考慮しながら答えたとします。
それなら、こちらの真意を汲んでおり、相手の話を正確に理解する力もあると判断できます。
このように、質問への答え方から理解力を問うことも、採用で応募者のコミュニケーション能力を見極める方法です。
3.「自分の話をわかりやすく説明する力」があるかを判断する
コミュニケーションでは、上記のように相手の話を理解することが前提です。
ただしそれをふまえて、自分の考えを整理して、相手にわかりやすく説明する力も必要になります。
よって採用面接でも、応募者のそうした説明能力があるかも判断しなければなりません。
特にわかりやすさを判断するには、例示しつつ具体的に述べられているか、根拠が明確かに注目するとよいでしょう。
例えば「あなたの強みは?」という質問に対し、単に「問題解決能力です」というだけでなく、それを発揮した過去の事例を取り上げ、それによる成果や周りからの評価などを挙げたとします。
それなら、具体性や説得力があって、わかりやすくて納得も出来ます。
意見だけでなく具体例や根拠も示せるかを確認することも、採用で応募者のコミュニケーション能力の程度を判断する効果的な方法です。
4.「他者と協調しつつ合意形成していく力」があるかをチェックする
コミュニケーションは一対一の場合もありますが、複数で行うケースもあります。
むしろ仕事では、会議やプロジェクトの進行などで、多くの人と関わる場合の方が多いでしょう。
よって採用面接でも、応募者にそうした協調性があるかをチェックする必要もあります。
複数の関係者と協力し、意見の違いを乗り越えて合意を形成し、物事を進めていく力があるか、よく見極めなければなりません。
そのために、例えばグループ討論をさせる方法があります。
応募者数人に課題を提示し、各々意見を出し合いながら、時間内で一定の結論を出してもらいます。
それにより、上記の力が誰にどの程度あるかがわかります。
このような協調姿勢を判断することも、応募者のコミュニケーション能力を採用の場で見極める良い方法です。
一対一の面接とグループ討論で、コミュニケーション能力を判断する
会社で仕事をする上で、コミュニケーション能力は欠かせません。
そのため採用面接でも、応募者にそのスキルがどの程度あるか、様々な方法でよく見極める必要があります。
まず話し方や態度から、相手に不快感や不信感を抱かせないかを見極めましょう。
また質問への答え方から、相手の話を正確に理解する力をチェックしてください。
さらに具体例や根拠をどの程度挙げられるかで、自分の話をわかりやすく説明する力を判断しましょう。
こうした一対一の関係だけでなく、できることなら応募者同士でグループ討論をさせて、他者と協調しつつ合意形成していく力があるかも見極めるべきです。
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