『セックス・ピストルズ』ロックの世界を変えた伝説のパンクバンド







世界的には超有名だが、ここ日本ではなぜか一般的な認知が低く、そればかりかマイナスなイメージでとらえられ不当な扱いを受けているように感じるミュージシャンやアーティストが大勢います。

一般的に人物の名前と顔が一致し、なおかつ曲もいくつか知っているアーティストはビートルズとマイケル・ジャクソンくらいかもしれません。

 

それ以外にもポピュラーミュージックの世界では歴史を作ったアーティストは数知れず。

もし、音楽好きを自称する人で名前や曲を知らない人がいるのであれば、これを機に是非魅力を知ってほしいアーティストをシリーズにてお伝えしていきたいと思います。

 

登場以降ロックの世界を変えたセックス・ピストルズ

それまでハードロックやプログレッシブロックが主流となっていた70年代後半に突如ロンドンから現れたセックス・ピストルズはそれまでのロックを否定し新たな「PUNK」という概念を生み出しました。

1枚のスタジオ作品と4枚のシングルでロックの世界を変えたセックス・ピストルズも日本ではその功績の大きさに値する評価を得られていないようです。

セックス・ピストルズの受け入れられにくい面と、功績の大きさ、魅力の再確認についてお伝えしたいと思います。

 

セックス・ピストルズのイメージの大半がジョニー・ロットン

セックス・ピストルズのイメージについてその大半を占めるのがボーカルであるジョニー・ロットンの特異な歌唱スタイルと奇抜なファッションによるところが大きいと思います。

すべてに悲観的でドラッグとアルコール好きだった若者が、オーディションにてバンドのボーカルに採用され、デビューするやいなやキッズを中心に「PUNK」というムーブメントの中心人物としてスターへとなっていきます。

 

ジョニーのボーカルはうまい下手ではなく、反体制や、反プロフェッショナル、反コマーシャリズムを感情のままにたたきつけるエモーショナルなスタイルで、これ以降多くのフォロワーを生みました。

 

ある種病的なスタイルは日本でも『THE BLUE HEARTS』『ザ・クロマニヨンズ』などのバンドで有名な甲本ヒロトなどにも影響がみられるように当時のキッズを中心に多くの支持を得ていきます。

が、やはりそれまでのハードロックやプログレッシブロックなどの愛好家からは批判も巻き起こります。

こういった面でなかなか音楽まで聴いてもらえずに評価されていないのが現状です。

 

また、バンド名である「SEX PISTOLS」もマイナス要因とも考えられます。

日本人が公で口にするには躊躇されるワードの入ったバンド名ですので、ロック好き以外の一般の方の耳には音楽が届きにくいかもしれません。

 

セックス・ピストルズは意外とポップな音楽性?

 

特長的すぎるジョニーのボーカルゆえ、あまり注目されない演奏面もじっくり聴いてみると同時代のパンクバンドとは違う唯一無二のスタイルに気付くと思います。

それまでメインストリームだったテクニカルに走ったプログレッシブロックやハードロックへのカウンターカルチャーとして生まれたパンクロックは極端にシンプルで、50年代に生まれたばかりのロックンロールそのものといってもいいような粗削りでかつポップな構成となっています。

このポップ性は同列で語られる『クラッシュ』『ダムド』とは明らかに違うピストルズならではのサウンドです。

 

シンプルなロックンロールに今までなかった特異なジョニーのボーカルスタイルと破れたジーンズや、安全ピンで留めたニットなどの奇抜なファッションが合わさり、「PUNK」という概念がストリートで生まれました。

実際はアメリカでの動きの方がやや早く同じような音楽性のバンドが既に存在していましたが、やはりパンクを世界に知らしめたのはセックス・ピストルズの登場に依るところが大きかったです。

 

セックス・ピストルズは1枚のアルバムと4枚のシングルでロックの世界を変えた

 

初期の活動期間は実質3年ほどと短いものながらリリースした1枚のスタジオ作品と4枚のシングルでその後のロックの世界を大きく変えたセックス・ピストルズ。

その後は「PUNK」も様々なスタイルを生み出しいまだに多くのフォロワーやリスペクトを捧げるミュージシャンも後を絶ちません。

90年代以降はっきりと「金のため」という理由で再結成を繰り返したり、2006年には「ロックの殿堂」入りしましたが出席を拒否したりと、今もなおパンクの体現者として多くのロック愛好者に支持されています。

 

あまり聴いたことがない方もイメージ先行で良い印象を持っていない方も、とにかく1977年にリリースしたスタジオ録音作品「Never Mind The Bollocks」は一度聴いてみてください。

ポップなロックンロールに乗せた、当時の若者の社会への不満と鬱屈した精神の爆発するさまを英語が分からなくても実感することができると思います。

 

パンクからニューウェーブ、そして現代へ

 

オリジナルのロンドンパンクのブームはピストルズの解散を引き金に短命に終わり、その後はより洗練され80年代ならではのシンセサイザーなどの新しい楽器やデジタル録音などと結びつきニューウェーブへと発展していきます。

そして、その後はハードコアを経てニルバーナのグランジやグリーンデイなどのメロコアへと細分化されスタイルを変えながら現代へと脈々と受け継がれる「PUNK ROCK」、そのすべての出発点がピストルズにあるのです。

 

イギリスのように他民族階級社会ではない日本ではなかなかその出自が理解しにくい「PUNK ROCK」

ですが、難しいこと抜きで70年代にロックをストリートのキッズの手に取り戻したセックス・ピストルズの音楽性に触れる人が増え、その偉大な功績がもっともっと評価されることを願っております。










よろしければシェアお願いします!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です