ビジネスマンでやる気のある人は、仕事に生かそうと思って、本を読んだりセミナーに参加したりして、知識や情報をインプットすることがあるでしょう。
勉強した気分にもなり、一見いいことのように思えます。
しかし、そうしてインプットした知識や情報は実際に仕事でアウトプットして成果を上げないと、単なる自己満足や自己啓発に終わってしまい意味がありません。
また、宝の持ち腐れになって、もったいないとも言えます。
インプットした知識や情報を上手く生かせず無駄に終わっている人に対し、アウトプットを十分に行うための3つの方法をご紹介します。
アウトプットしやすい状況を作ることがポイントですので、ぜひ意識してみてください。
1.すべて完璧に生かそうとせず、大事なポイントのみ生かす
真面目な人は、学んだことをすべて完璧に仕事で生かそうとしがちです。
しかし、人間の記憶力には当然限界があるので、勉強したことをすべて頭に叩き込んで、さらに仕事に生かすというのは困難です。
そこで、インプットする情報は大事なポイントに絞り込み、ポイントだけアウトプットできれば十分だと割り切る姿勢が大切です。
例えば、一冊本を読んで知識や情報を得るとします。
しかし、本の中には様々な知識や情報が書かれているので、全部を生かすのは困難です。
そこで、今の自分に最も不足していて、しかも仕事で必要なことに深くかかわる点に絞り込み、インプットするようにしましょう。
セミナーや研修に参加する際も、講師の話を最初から最後までびっしりメモするのは、時間と労力の無駄です。
「今回のセミナーでは、〇〇の点に集中して聞こう」という点を決めておきましょう。
実際に講義が始まったら、メリハリをつけて聞き、押さえるべきポイントを話し始めたと思った時のみ、聞き漏らさずメモを取ってインプットするとよいでしょう。
また、本を読んだり、セミナーに参加したりする際には、アウトプットすることを前提にインプットすることも忘れてはいけません。
インプットする段階で、この知識や情報を実際にどのようにして生かせるか?ということまで具体的に考えることができれば完璧でしょう。
2.オリジナルのノートやファイルを作り、ポイントをメモしておく
一回一回は、ポイントを絞り込んでインプットすれば、負担も軽くなりマスターしやすくなります。
しかし、読む本や参加するセミナーなどが増えていけば、その分インプットする量も増えていき大変になります。
そこで、独自のノートやファイルを作り、インプットする知識や情報を一元管理していくと効果的です。
まず、仕事でのアウトプットの場面を意識して、ノートに「コミュニケーション」「会議運営」「アイデア」などと項目を作ります。
次に、読書やセミナーなどの参加を通じて、コミュニケーションの取り方について「いいことを知った!」と思ったら、「コミュニケーション」の項目にメモしておきます。
このインプット作業を続けていき、時々見直してわかりやすく整理したり、実際にアウトプットできそうな場面などを想定しておきます。
また、電車での移動時間や休憩中などに眺めたりして、ポイントが自然と頭に入るようにしていきます。
地道なメモ作業を続けていくことで、いざ仕事でアウトプットするときに、関連する知識や情報が自然と浮かんできて、すぐに実践出来るはずです。
3.些細なことでもいいので、気軽にどんどん試していく
実際のアウトプットの場面でも、やはり真面目な人は肩に力が入りがちです。
一世一代の大事なプレゼンの場面でこそ、インプットしたものは使うべきだと思い込み、なかなか使うことが出来ません。
もっと気持ちを楽にして、些細なことでもいいので、仕事で気軽にどんどん試していきましょう。
例えば、コミュニケーションの取り方について、有効な方法をインプットしメモしておいたとします。
職場では日常的に、同僚と仕事やその他のことで会話をするはずなので、ぜひ気軽に試してみましょう。
また、顧客に対しても、正式なプレゼン前の雑談のような場面でも、気軽に実践してみてください。
他にも、資料作成方法について、効果的なやり方をインプットしておいたとしましょう。
日々の仕事で、上司への報告書や会議資料の作成をしているはずなので、どんどん試していくとよいです。
小さなことでもいいので、アウトプットを積み重ねていくことが大切です。
行動して結果が出れば、インプットした内容が有効か否かの判断も出来るので、今後インプットする際のポイントも見つけやすくなります。
アウトプットをしやすい状況を意識的に作っていくことが大事
本やセミナーなどで学んだことを、すべて完璧にインプットしようとしても無理があります。
自分に不足していて、しかも仕事で必要なポイントを絞り込んでインプットするにとどめましょう。
また、オリジナルのノートやファイルを作っておき、インプットしたポイントを逐一メモしていくと、覚える負担が軽減されます。
日々空いた時間に見直していけば、自然と頭にも入っていくでしょう。
インプットしたことは、些細なことでもいいので、仕事で気軽にどんどん試していくべきです。
アウトプットを積み重ねることで、インプットしたことの有効性もわかり、今後インプットする際のポイント設定にも役立ちます。
とにかく様々な工夫をして、アウトプットしやすい状況を意識的に作っていくことが大事です。
「知識や情報は仕事で生かしてこそ意味がある」という意識を強く持ち、アウトプットを前提にしたインプットをしていきましょう。
コメントを残す