天下無双の傾奇者 前田慶次の”いたずら”の数々をご紹介!







 

天下無双の傾奇者はいたずらの武将でもあった

前田慶次は原哲夫氏によって手掛けられた花の慶次で一般的に知られる武将となりました。

前田慶次は言動や服装が奇抜なあまり「天下無双の傾奇者」や「天下御免の傾奇者」と称されるようになるのですが、オシャレさん、強い武将、だけでなくいたずらっ子な一面も持っていました。

この記事では前田慶次が行ったいたずらの数々を紹介します。

前田利家を水風呂に入れる

花の慶次 ―雲のかなたに―  4巻

前田利家はお風呂に入る習慣が日本人に定着する前から入浴を習慣的に行っていた綺麗好きな武将でした。

さらにそれだけでなく、ニオイに関しても敏感だったので南蛮地方(ヨーロッパ諸国)から取り寄せた香水に莫大な費用をかけて使用していたデオドラント大名でもあります。

このいたずらは慶次が叔父前田利家の習慣を理解した上で、緻密に計画したいたずらです。

 

ある真夏の日のこと、前田利家は家臣に指示して帰宅直後にすぐ入浴できるようにお風呂の準備を任せていました。

家臣がお風呂の準備をしようとすると甥っ子の慶次がやってきました。

そして、「いつも叔父上に世話になっているから、今日は俺が風呂の準備をしたい」そのように伝えました。

家臣も他に仕事があったので、一度は断るのですが「いいから、いいから」とたしなめられると「それではお願いします」と言ってお風呂の準備を慶次に任せて自らは作業途中の仕事に戻りました。

 

慶次は周辺に誰もいないことをよく確認してから、自分の手下に命じて氷と大量の水、そしてうちわとお湯を準備させました。

氷を湯舟に入れるとすぐにバレてしまうので、そんな単純なことはしません。

浴槽一杯に水をくみ入れると柚子を浸して水面に浮かべました。

そして部下とうまく連携をとりながら浴室の壁や浴槽の壁に熱湯をかけたり、火鉢を置いて浴室を温めはじめました。

 

前田利家が帰宅するころになるといよいよ氷の出番です。

氷にお湯をかけたときにできる水蒸気でいかにも浴槽に湯気が立っているように見せかけました。

 

その一部始終を一切知らない前田利家の家臣は何事もなくお風呂の準備ができていることを報告しました。

利家も早くお風呂で汗を流したいと思っていたので、その報告になんの疑問をいだくことなく、まっすぐ浴槽にドボーンっと入ってしまいました。

 

気持ちいい湯加減が待っていたことを期待していた利家でしたが、浸かってみるとなんということでしょう?体の芯から冷える冷水です。

「はぎゃああああ」と屋敷じゅうにこだまするほどの絶叫をして大恥をかいてしまったのです。

 

豊臣秀吉の前で猿舞を披露

花の慶次 ―雲のかなたに―  5巻

豊臣秀吉はどんなに逆境でもその戦況を覆すほどの槍使いである慶次にどうしても会いたいということで、前田利家の制止を押し切り、友人関係にあった直江兼続を仲介人として面会するアポイントを取りつけました。

前田慶次は豊臣秀吉と面会する際、白い袴に赤い小袖、そして虎柄で毛皮が襟についたかみしもを着用して会いにいきました。

その場にいた前田利家は自分の甥っ子の奇抜すぎるファッションを見て、穴があったら入りたい心持でその場に座っていました。

 

そして自己紹介や問答を終えたころ、いきなり慶次は「太閤様直々にお会いしてくださったので、そのお礼としてここで余興を披露させてください」とお願いしました。

その申し出に許可した豊臣秀吉でしたが、その余興として慶次が披露したのが猿舞です。

猿舞とは

猿舞とは猿の真似をした舞のことで、前かがみになりへっぴり腰で踊るためある意味挑発行為につながる踊りです。

これは猿というあだ名をつけられた豊臣秀吉をかなり苛立たせました。

 

しかし、年を重ねた豊臣秀吉は怒りをグッと堪え、むしろ「よく俺の前でその舞ができたな。その豪胆さを買って今日のところは見逃そう」と許しました。

その後、大阪城に宿泊した慶次はたまたま入浴中に豊臣秀吉と一緒になり、裸の付き合いということで酒を酌み交わしながら会話してなぜか意気投合してしましました。

 

店主の足を買いつける

花の慶次 ―雲のかなたに―  12巻

ある日慶次が町をフラフラ歩いていると、商品棚に足を投げ出して商売をしている店主を見かけました。

その店主はいかにも気だるそうに寝っころがったまま仕事をしていたのです。

 

それを見た慶次は腹立たしく思ってその店主にこう聞きました。

「おい親父、商品と一緒に店頭に並んでいるのならこの足も金を出せば買えるのかい?」

するとその店主は「ああそうだな、800貫出したら売ってやってもいいぞ」と答えました。

 

慶次は「よし、買った」と大声をはりあげると、その店主の足を押さえつけて刀の抜き、「お前ら城に行ってはやく銀子を取ってこい」と家臣に命じました。

さすがに店主も本当にそんな大金を支払えるとは思ってもみなかったので、ギョッとしたことでしょう。

慶次に土下座して「真面目に働きますから今回は見逃してください」と平謝りして事なき得ました。

 

まとめ

 

前田慶次のいたずらについて書いてきましたが、今回紹介させていただいたエピソードはほんの一部です。

店主の足を買い取ろうとしたいたずらはちょっとやりすぎのように思えますが、自分たちが監督する領民の怠惰を戒めるためと言えばあながち間違った行動ではないと思います。

また、加賀の八十万国を拝領し、豊臣政権5大老No.3の前田利家、天下人の豊臣秀吉に対してここまで過激ないたずらをできた人物は世界中のどこを探しても天下無双の傾奇者、前田慶次ただ一人でしょう。












<script>

よろしければシェアお願いします!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です