縄文時代の生活によって既に形成されていた!?男性脳と女性脳の差②







男性と女性は身体のつくり以外にも物事の考え方や精神的な面においても違いが見られます。

実はこの差が生じている原因は脳のつくりが男性と女性で異なっているからで、人々が生存し、子孫を繁栄するためには必要不可欠な特徴でもありました。

本記事では男性脳と女性脳の差を引き続き、紹介していきます。

 

縄文時代の生活によって既に形成されていた!?男性脳と女性脳の差①

 

縄文時代の男女の結婚と子育て

 

縄文時代、男性は専ら狩りに出かけ、女性は夫との間に生まれた子供の面倒をみながら家事とビタミンなどの栄養素を得るための植物を採集する生活を送りました。

縄文時代は婚姻届けや戸籍などで住民を管理することはなく、一夫多妻制であったことが推測できます。

 

また、意外にも縄文人は村のようなコミュニティを形成しており、村の女性たちはみんなでみんなの子供を育てるようなスタイルをとっていました。

前回の記事では、主に狩猟で獲得していたものから生じた男性脳と女性脳の違いを紹介しましたが、本記事では結婚と子育てによって生じた脳のつくりの違いを紹介します。

 

競争したがる男性と共感したがる女性

 

あなたの身の周りの男性の中には、ついつい何でも競い合おうとしたり、誰かの自慢話に対抗しようとする方はいませんか?

また、女性の中にはナンバー1を目指したり、オリジナリティーを前面に押し出すよりも同じ趣味や好きなドラマなどの話をして共感を得ようとする方はいませんか?

 

実はこの男女の言動の差は縄文時代などの狩猟によって生活していた人々の結婚や子育てを円滑にするうえで必要不可欠な要素だったのです。

 

まず男性は一般的に競争したがる性質を持っていると言われています。

仕事中や目上の人と一緒にいる時間など、理性によって気持ちをグッと堪えなければいけない場面は多々ありますが、完全に仕事スイッチがオフのときや気の許せる友人たちと一緒にいるときはついつい自慢話をしてしまったり、ライバル関係の同僚と火花を散らせることもあると思います。

これらの性質は、縄文時代のような狩猟中心の生活において求婚する行動がルーツとなっています。

縄文時代、男性の義務のひとつは動物や魚などの食料を自宅に持ち帰ることでした。

 

さらに、男性に結婚したい女性を選ぶ権利などなく女性が将来の夫となる男性を選ぶほうが主流でした。

犬や猫などの動物をよく観察するとおわかりいただけると思いますが、身体が大きいオスやケンカの強いオスはメスを囲ってハーレムを作っています。

身体の大きさは子供のときからしっかりごはんを食べてこられた証拠、ケンカの強さは健康や戦闘能力の高さを物語っています。

メスは自分と自分の子供を確実に守れるオス、獲物を確実に捕らえられるオスに自然と集まるのです。

 

つまり、狩猟によって生活を送っていた人間たちも動物と同じように獲物を毎日獲ってきて、なおかつ強い男性が女性に好まれたのです。

これにより男性は「我こそが一番強いのだ」と周りの女性たちにきちんとアピールしなければ結婚できなかったのです。

 

対して女性たちは男性たちが狩りへ行っている間、子供の面倒をみたり、近所の女性たちとコミュニケーションをとる必要がありました。

識字などの概念がないこの時代はほぼ言伝(ことづて:口頭による伝達)によって連絡が行われていたため、人と話すことは必要不可欠でした。

 

また、縄文時代から人々はコミュニティを形成し、みんながみんなの子供を育てるようなことをしていたので、野草の採集や家事が忙しくて手が離せないときなどは同じコミュニティに所属する女性同士で子供を預け合うこともしていたらしいです。

その為、周りの人々へ愛想の悪い振る舞いをするとコミュニティへの参加に支障が出たり、自分の子供へ被害が及ぶ恐れがありました。

そういった理由によって、女性たちが努力したのは、コミュニティで村八分にされないこと。

争うことを極力避けて周りの人々と仲良くなることが優先でした。

 

論理的に考える男性と感情によって考えが変化する女性

 

次は男女の思考についての違いです。

一般的に男性の思考は論理的で、女性の場合は感情に左右されやすいと言われています。

 

アメリカで行われたある実験では、以上の一般論が顕著にあらわれました。

その実験のテーマは「男女別に比較する感じ方のテスト」です。

その実験は男性10人、女性10人の計20人を被験者として行われました。

 

実験の概要は以下のとおりです。

  • 被験者(男性10人、女性10人)全員に同時にモニタリングをさせる
  • モニタに映し出されるのは指令を出す王様役と指令を与えられる庶民役の2人しか映らない
  • 王様役が庶民役に出す指令は
    「手にとったトランプのカードを左から小さい順にならべろ」
    「ルービックキューブを5分以内に全面そろえろ」
    など難易度が易しい指令から難しい指令までランダムに出される
  • 庶民役が指令を失敗すると王様役は電気ショックを与える
  •  電気ショックは微弱なもので、庶民役には研究チーム側から大げさに痛がるように頼まれているが、被験者全員にはそのことは秘密にされていた
  • モニタリング終了後、被験者全員に王様役が庶民役に与えた電気ショックに関する感想のみを聴取する

 

この実験が終了して研究チームが被験者に電気ショックの感想を聴取したところ、男性は「指令に失敗したのだから仕方ない」「だってそういうルールなんでしょ?」「ルービックキューブをそろえるのには時間が短すぎる、指令の出し方が悪い」といったような感想が多くありました。

 

対して女性たちは「庶民役が可哀想だった」「電気ショックを与えているときの王様役の態度に腹がたった」というように感情を露わにする感想が多かったそうです。

 

この違いは男性が生き物を狩ってきて、女性が子育てをしてきたことに起因すると言われています。

獲物となる動物を狩っているときに、「矢が当たったら痛そう」、「あの獲物はおそらくまだ子供だから逃がそう」と考えていると獲物を逃してしまい、大切な食料を確保することができません。

それよりも獲物となる動物の行動をよく観察し、獲物に応じた作戦を仲間と立てる必要があったので論理的に考えて行動し、取り決めたルールに従うことを常としました。

 

対して女性は泣くことしかできない赤ちゃんや虚勢を張りたがる男性の様子をしっかり見て、感情や本音を読み取ることに優れるようになりました。

そのため、男女に思考にはこのような差が生じました。

 

まとめ

 

縄文時代は人間も動物のように強くて毎日獲物をとることができる男性がモテました。

また、女性たちは円滑なコミュニケーションをとるために争いを避け、周りの人々と仲良くすることに努めました。

 

男性は動物を狩るときに良心を切り離し、取り決めたルールや作戦に基づいた行動をし、女性は子供や虚勢を張りたがる男性の様子を見て感情や本音を読み取ることに優れるようになりました。

そのため、男性は競い合う性質と論理的な思考が身に付き、女性は協調性と感情を思考に反映させる能力が身に付いたと言われています。

すべての人に上記が当てはまるというわけではありませんが、この縄文時代から続く男女の脳の違いについて思い当たる方も多くいるのではないでしょうか。










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