人間というのは常に自分と似たような人を探していて、その人に親近感を抱くようになっています。
例えば、同じ性別であったらそれだけである程度話は合うでしょうし、出身の都道府県が同じだったらその場所についての会話が成立します。
日本以外の外国で、同じ日本人に会った時なんかは
「あっ、日本の方ですか? 私もなんですー、先月からこの場所に住んでるんですけど・・・3年も住んでるんですか!? よかったら色々教えて欲しいんですが・・・ありがとうございます。 初めての海外で不安だったけど、日本人の方に出会えてよかったです」
などのように、同じ日本人であるという共通点を見つけることができたら、かなりの親近感と言うか「助かった・・・」と、不安な気持ちが解消されます。
このように、人間というのは他の人と自分との共通点に安心感や信頼、親近感を抱くようにできているのです。
共通点が増えれば増えるほど仲良くなる
相手との共通点があればあるほど、人間というのは親近感を抱いていくので、趣味が同じだったり、出身地が同じだったり、職種や収入が同じだったり、子供の年齢が同じぐらいだったり、などの共通点が多い人ほど仲良くなりやすくなります。
ですから、ギャルはギャル同士でグループを作りますし、オタクっぽい人はオタクっぽい人たちでグループを作ります。
例えばギャルの場合だったら「えー! 〇〇ちゃんそのネイル、めちゃイケてなーい!?」と、そのグループで盛り上がることができます。
オタクのグループだったら「この前のアイドルのライブ、俺たちの踊りもまるでアイドルの女の子たちと練習してたかのように、最高に噛み合ってたよな!」と、自分が推してるアイドル達のライブで、どれだけ一体感を得られたということで話が盛り上がるでしょう。
なぜ男性と女性の会話が噛み合わないのか
違うところがあればその人と距離感を感じるもので、どれだけ共通点を増やそうと思っても、性別の違いはどうしようもありません。
そういう意味では男性心理と女性心理とでは大きな違いが存在しています。
よく言われていることですが、男性であれば”結論”が好きで、女性の場合は”共感”が好きだという特徴があります。
男性の場合は、自分の望んでいる結果に行き着くためにはどのような結論を出せばいいのか?と結論重視になりますが、女性の場合は結論ではなくて、結果にたどり着くまでの過程を大事にします。
例えば、
男性のグループだけで会話をする場合は、一つの議題について一点集中深掘りで話が進んでいきます。
「俺最近このことで悩んでいるんだよね」と誰かが言ったらそれについて徹底的な議論が行われ、悩みを解消するという目的に向かって話が進んでいきます。
女性グループで会話をする場合は上記のような話題になっても、結論や解決案などについてはほとんど話されることはなく、共感や過程に関する話題が中心となります。
女性は話すこと自体が楽しいから会話を行う
このように、男性同士の会話の場合、結果や結論に向かってどんどん話を進めていくスタイルが大好きです。
しかしながら、女性はそういう結論とか結果のための議論はあまり好きではありません。
女性が会話の中で大事にしているのは、共感や過程です。
男性の場合は会話というのは結論を出したり、結果を残すために必要な場合に白熱していきますが、女性の場合は会話自体が一つのコミュニケーションとして確立しているのです。
つまり、女性というのは会話そのもので「うんうん、そうだよね」と、お互いに共感していることが好きなのです。
女性から言わせると「話してること自体が楽しいのに、結論を出すために”お前はこうした方がいいよ!”とか言わなくていいから、そういうのいらないから」と、思われてしまうので男性は気をつけてください。
男性と女性の決定的な違い
男性は結論のある会話をしたがりますが、女性は結論のない会話が大好きなのです。
ですので、男性の視点から見ると(この女性たちは、その話をして一体どのようになりたいのか全然結論を出さないけど、そんな会話に意味があるのだろうか?)と、思ってしまいます。
しかし、女性としてはただ自分の気持ちを話したいだけなので、別に結論が欲しいわけではないのです。
だから男性と女性の会話になると
と、女性が話すと
と、解決策を探すような会話をしてしまいがちですですが、これは女性的にはNG行為です。
女性は本質的な解決策など求めてはいないのです。
そのような対応をしてしまうと、女性から(いやいや、ただ喋りたかっただけだし・・・そんなことを求めてないから)と、引かれてしまいます。
このように男性と女性では会話で大切にすることが違うので、多くの男女がコミュニケーションですれ違ってしまうのです。
極論を言えば男性はうなずきのみでいい
極端なことを言ってしまえば、女性との会話を盛り上げるために男性がすることは同意のみです。
「えー!? そうなの!? やっぱり本当だったんだ!」と、体を使ってのリアクションを交えて同意だけしていれば、かなり女性は喜びます。
もちろん自分のことを喋らないといけない時もあるでしょうが、基本的に会話の量として女性9割、自分1割ぐらいでちょうど良いです。
女性はとにかくしゃべりたいと思っているので、男性がその欲求を満たしてくれたら(この人は他の男の人達とは違う)と、特別な存在として見てもらえます。
したがって、男性は女性に喋らせることだけを考えて会話を行うと上手くいくでしょう。