初めてでも重厚なゲームがしたい人にオススメのボードゲーム~マンション・オブ・マッドネス~







こんにちは。ボードゲーム愛好歴20年のシグルンです。

初級向けのゲームはルールも分かり易く、短時間で終わるものが多いですよね。

勿論軽いゲームも楽しいですが、少し冒険してじっくりと遊ぶゲームもしてみたい…でもあまり複雑なルールはちょっと…なんて思うことありませんか?

ちょっと重厚なゲームに足を踏み入れてみたい方に、今回紹介するおススメのボードゲームは『マンション・オブ・マッドネス』です。

ボードゲームをある程度遊んでいる方は「え、それを取り上げるの!?」と叫ぶかもしれませんが…。

確かに大衆、初心者に向いていない部分もあるのですが、初心者が遊びやすい点もたくさんあるんです。

 

 

『マンション・オブ・マッドネス』ってどんなゲーム?

まずゲームで用意された複数ある依頼から一つ選びます。

舞台となる洋館を皆で調査して謎解きをし、邪魔をしてくる勢力と戦いながら依頼を達成出来ればプレイヤー側の勝利、目的を果たせなかったら敗北となるホラーゲームです。

 

ジャンルはホラー

アメリカの小説家H・P・ラヴクラフトが著した幻想怪奇小説をベースにしたコズミック・ホラーが下地です。

過去のアニメの影響でこちらも知名度が上がってきましたね。クトゥルフ神話と称されるものです。

クトゥルフ神話を知らなくても遊ぶ上では何ら影響はありません。

ですが、クトゥルフ神話お馴染みの”精神ダメージ”という概念がこのゲームにも存在します。

未知の生物を見て恐怖のあまり精神崩壊してドロップアウトしてしまうことも…。

 

舞台は1920年代アメリカ

H・P・ラヴクラフトが生きた時代がこのボードゲームの舞台です。

ラヴクラフトがオロジナルで作り上げた港町がよく登場します。

 

ボードゲームの舞台や歴史設定は、ボードゲームを彩るアクセントみたいなもので、プレイ自体にはほぼ関わってきません。

知っていれば知らない人よりはニヤニヤ出来る…程度でしょうか。でもニヤニヤ出来る場面に遭遇すると楽しみも増しますよ。

ゲームの準備と遊び方

細かい所は経験者がフォローしてくれますので、ここではザックリと、大まかな流れが分かるように説明します。

 

ゲームを始める前に

1.前述したように、どの依頼を受けるか決めます。

2.各プレイヤーはゲームで用意されているキャラクターから1人選びます。これが今回のあなたの分身です。

キャラクターは力自慢の者、インテリな者、バランスが良い者などさまざまです。

どのキャラクターを選ぶかで、他のメンバーをどのように支援するかが決まります。

キャラクターの描かれたカードと、その絵姿に似たフィギュアを受け取ります。

3.依頼内容で定められた最初の手持ち品を、メンバー内の誰が所持するか、任意で決めます。

これは「包帯」や「武器」など、これからあなたに襲い掛かる運命に役立つものばかりです。

4.依頼で指定されたマップタイルを置き、その上に自分のフィギュアを置きます。

これでスタートラインに立ちました。

進め方

大きく分けて2つの手順で進みます。

プレイヤー側の手番(探索者フェイズ)と、プレイヤーを悩ませる事件が起こるシナリオ側の手番(神話フェイズ)です。

 

探索者フェイズ

以下の中から任意のアクションを2回行えます。

・移動

・隣の部屋を調べる

・部屋にある気になるポイントを調査する

・他のプレイヤーと所持品をトレード

・アイテムを使用

・キーマンなどとの交流

 

神話フェイズ

怪奇現象が起こったり、モンスターが現れたり移動したりします。

謎解きやモンスターと戦う場合に、成功/失敗の判定を行う必要があります。

判定は複数のサイコロを振り出目で★が多いほど有利です。

 

 

初心者にもオススメな理由

『マンション・オブ・マッドネス』はテーブルトークRPGをボードゲーム化したものです。

何を書いているのか分かりにくいと思いますのでまずテーブルトークRPGについて軽く説明したいと思います。

 

テーブルトークRPGとは?

スマホアプリのRPGやコンシューマRPGの元になったもので、対話型RPGと呼ばれます。

コンピュータRPGのCPU部分(村人やモンスター役など)を担う進行役を1人立て、他の数人のプレイヤーが役割を分担し(戦士役、魔術師役、回復役など)最後が見えない話を会話しながら作り上げるゲームです。

 

皆で協力し合うゲーム

プレイヤー間で勝敗が出るゲームには、運が作用し初めての方でも十分楽しめるゲームから、戦略・経験差が如実に出るゲームまであります。

後者は慣れるとやり応えがあってとても面白いのですが、初めての方が楽しめない場面も出てきます。

協力型のゲームは他のプレイヤーに相談したりアドバイスをもらいながら進められますので初心者でも楽しめるものとなっています。

 

協力型ゲームにあるコマンダー(奉行)問題が起こりにくい

通常協力型ゲームは、ゲーム終了まで目標を達成出来るかどうか、というシビアな手番数で作られています。

慣れるとこのギリギリ勝てるかどうか…という絶妙なバランスが楽しいのですが、それ故に一切無駄な事が出来ません。

そこで経験豊かなプレイヤーが場を仕切り、他のプレイヤーがどう動くか指示を出していく、コマンダー(奉行)問題というトラブルが起こることがあります。

『マンション・オブ・マッドネス』はRPG寄りのため手番数が存在せず、比較的自由にマップ(ボード)内を移動出来ます。

 

手段、目的が分かり易い

勝利点やお金を稼ぐゲームはその方法が多様で、初見ではルールが掴みにくい場合があります。

『マンション・オブ・マッドネス』はテーブルトークRPGの流れを汲んでいるためシナリオと呼ばれるストーリーがあり、視覚的にも脳内的にも現状や目標を把握しやすくなっています。

 

一人でも遊べる

『マンション・オブ・マッドネス』はソロも可能なゲームです。

ソロの方が面白い!と言う人もいるほど。

一緒にプレイする人が見つからない時、事前に手順を確認したい時も遊ぶ事が出来ます。

 

 

 

第一版と第二版

このゲームは2011年と2016年に発売されています。

2011年に出た第一版は、テーブルトークRPGと同じように1人が進行役となり、ストーリーを進めたり、モンスターを操作したり

する必要がありました。

そのため、事前準備に2時間掛かることもあったとか…。

2016年に出た第二版はアプリに連動したタイプで、アプリが進行役を務めてくれるため参加者全員が謎を解く探索者となれます。

アプリなので多少融通が利かない事もありますが、背後に流れるBGMや依頼人の語り方なども雰囲気があり、セッティングやダメージ算出などがとても楽で軽快にゲームが進められます。

またマップタイルの配置や所持アイテム、モンスターの配置がランダムになるため、シナリオの大筋は変わらないものの毎回異なる展開を見せます。

 

まとめ

モンスター、プレイヤー用のフィギュアがたくさん入っているので箱の厚みは10cm、重さは3kg弱、価格は1万以上する為すぐに買えるゲームではありません。

ここが初心者には向いていない点ですね。

しかし初心者が遊ぶのには適している要素がふんだんに含まれたおススメのボードゲームです。

遊び慣れているプレイヤーの中には所持している方が必ずいるので、是非機会があれば遊んでみて下さい。

次回:白熱するスゴロク。サイコロを使うおススメのボードゲーム!フォーミュラ デ ミニ!

マンション・オブ・マッドネス 第二版
プレイ人数:1~5人
プレイ時間:120~180分
ゲームアプリ:無料(iOS/Android/PC)
状況:再生産中

(Author:シグルン)










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