後輩や部下の中には、結果が出なかった時に、素直に非を認め反省する者もいます。
その一方で、
「これには理由がありまして・・・」
「そうは言っても・・・」
などと言い訳ばかりする後輩や部下もいるでしょう。
そういう後輩や部下を放置しておくと、言い訳する態度を改善しないので、その後輩や部下はなかなか結果が出ないままになります。
またそういう人間が職場にいると、周りの雰囲気も悪くなり、仕事にも支障が出て非効率になりかねません。
それを改善するためにも、言い訳する後輩や部下への対処に困っている上司に対して、この記事では、その態度を見直しさせて、お互いに気分よく効率的に仕事をするための4つの方法をご紹介しましょう。
これらの方法を実践することによって、部下の態度も改善される確率が高まるので、ぜひ実践してみて下さい。
1.上司である自分の態度が厳しすぎないか反省する
部下が仕事でミスした時に、上司である自分が大声を上げて怒鳴りながら叱責したとします。そこまで行かなくても、厳しい口調で駄目出しばかりしたとしましょう。
そうなると、部下は厳しく怒られるのが嫌になって当然です。その結果、自分のせいではないことをアピールしようと、必死になって言い訳を繰り返します。
つまり、部下の言い訳の原因は上司自身の厳しすぎる態度にもあるのです。
それをふまえて、同じ怒るにしても、口調を含めた態度に注意しましょう。
言うべきことは言いつつも、あくまでも落ち着いて冷静に、ミスの原因と改善策を考えさせるという、建設的な叱り方をすべきです。
そうすれば、部下も言い訳をやめて、事実を正直に話し、今後に向けて態度を改善しようとするでしょう。
2.結果が出るように、部下のレベルに合わせて指導する
部下はミスなく仕事をしていても、目標を達成できない場合にも、言い訳をすることがあります。
たしかにプロである以上結果が求められるので、それが出なければ問題です。
そのため、部下も結果が出ないことを気にして、顧客や社内関係者、景気や同業他社など、様々な周囲の事情を言い訳の材料にしてしまいます。
こうした態度を改善しないと、部下はいつまで経っても成長しません。
そこで、部下が結果を出せるように、普段から適切に指導する必要があります。
例えば、部下の経験が浅くて知識やスキルが不十分なら、顧客の下へと同行して教えたり、社内研修に積極的に参加させたりします。
それにより結果が出るようになれば、部下も言い訳する必要もなくなり、自然と態度は改善されていくでしょう。
3.結果ばかりでなくプロセスや態度にも注目して評価する
上記のように、そもそも結果が出るように、部下を適切に指導していくことは大切です。
しかし、それでもなかなか結果が出ないと、部下もついまた言い訳をしてしまう恐れがあります。
そうした態度を改善させるためにも、さらに結果ばかりでなくプロセスや態度にも注目しましょう。
例えば、自ら勉強会に参加したり、上司や先輩に教えを請うたりする態度は、意欲的で評価できます。
また、今回は結果が出なかったものの、問題を改善し結果を継続的に出す仕組みを整えたとします。
そのように仕事のプロセスにも着目すれば、評価できるポイントは見つけられます。
こうしてプロセスや態度も評価されるとわかれば、部下も結果への言い訳にこだわるのはやめて、できた部分と駄目だった部分を正直に申告するはずです。
4.普段から部下を励まし褒めるなどして、自信を持たせてやる
人は自分に自信がないと、ありのままの姿を見せられず、いろいろと言い訳をして取り繕おうとします。
仕事でも、自分の仕事ぶりに自信が持てないと、経験不足や周囲のせいにして言い訳に走ろうとしがちです。
そうした心理を読み取って、上司としては、まず普段から部下の仕事ぶりをよく観察しましょう。
そのうえで、それをもとに励ましたり褒めたりして、自信を持たせてやることが大切です。
例えば、相手の話に真摯に耳を傾ける姿勢があれば、「それを続けていれば、顧客のニーズを引き出せるから、いずれ契約につながるよ」などと言ってあげます。
そうすれば、部下も「今のやり方でいいんだ」と自信を持てて、余計な言い訳もしなくなります。
このように上司自身が接し方を改善し、部下に自信を持たせてやることで、部下の方も態度を改善していくでしょう。
部下の言い訳を怒る前に、自分自身の態度を改善する
部下が言い訳をするのは確かに問題ですが、その原因を探っていくと、上司自身の態度に原因がある場合もあります。
結局のところ人を変える為には、まずは自分から変わらなければいけません。
かなり大変なことではありますが、相手を責める前に自分を見つめ直し態度を改善しましょう。
例えば、自分が厳しすぎて、部下が怒られるのが嫌で言い訳している場合は、自分自身が冷静に客観的に注意するように態度を改善しましょう。
また、結果が出なくて言い訳している部下には、部下のレベルに合わせて結果が出るように指導すべきです。
さらに、結果だけに注目せずプロセスや態度にも配慮して、評価すべきところはきちんと評価しましょう。
また、部下が自信を持てず言い訳に走っている場合は、励ましたり褒めたりして、自信を持たせてやることも必要です。
このように、部下が言い訳をしなくて済むように、自分自身が接し方を改善することも大切です。
その姿勢が部下に伝われば、部下も言い訳などやめて真摯に仕事に取り組み、ミスがなくなり結果も出せるようになるでしょう。
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