その手のしびれ病気のサインかも?原因と治療法、症状別の原因判定!







朝おきたら、手がしびれている……

いつもの事と、見過ごしていませんか?

もしかしたら、病気のサインかもしれませんよ。

 

一過性で繰り返さないしびれは心配いりませんが、触った感じが変、力が入らないなどの症状が長引くときは、要注意です。

しびれの原因は、脳や心臓の病気、脊椎や末梢神経の病気、糖尿病や甲状腺機能低下症、パニック障害やうつ病、血行障害やストレスなどなど。

今回は、その中でも患者数の多い、整形外科疾患の原因と治療法をご紹介します。

各疾患には、しびれる箇所に特徴がありますので、参考にしてください。

(※症状だけで、原因となる病気の特定は難しいので、診断には専門医の診察が欠かせません。)

 

しびれる箇所で見分ける、原因疾患

 

  • 親指から薬指までの、手のひら側……手根管症候群(しゅこんかんしょうこうぐん)
  • 小指と薬指の、手の甲側……肘部管症候群(ちゅうぶかんしょうこうぐん)
  • 親指から中指までの、手の甲側……橈骨神経麻痺 (とうこつしんけいまひ)
  • 手の甲や腕、両手……頸椎の病気、胸郭出口症候群 
  • 両手足……頸椎の病気、甲状腺機能低下症、糖尿病など末梢神経の病気
  • 片側の手足と口の周り……脳腫瘍、脳血管障害など

 

 

しびれの原因疾患の症状や原因、治療法

 

手のしびれの原因となる整形外科疾患の、症状や原因、治療法をご紹介します。

 

<手根管症候群(しゅこんかんしょうこうぐん)>

示指、中指の掌側(手のひら側)のしびれと痛みから始まり、親指や薬指に症状がおよびます。

起床時に悪化し、指をグーパーしたり、手を振るとおさまります。

進行すると細かい作業が困難になり、OKサインができなくなることも。

 

女性に多い疾患で、妊娠や閉経、透析も原因になります。

手の使い過ぎやけが、女性ホルモンのアンバランスにより、手首にある正中神経の通り道がむくんで、発症すると考えられています。

 

手首を90度曲げて、1分間で症状が強くなれば本症が疑われ、筋電図検査や超音波検査などで診断。

治療は飲み薬や塗り薬、固定やブロック注射が施され、難治性の場合は手術が検討されるでしょう。

できれば、手の専門医の受診をおすすめします。

日本手外科学会 手外科専門医名簿リンク

 

<肘部管症候群(ちゅうぶかんしょうこうぐん)>

小指と薬指のしびれから始まり、やがて筋肉がやせて、指が変形します。

小児期の骨折や加齢による肘の変形、靭帯や腫瘤が肘の内側の尺骨神経を圧迫、あるいはスポーツなどが原因で発症します。

 

肘の内側を叩くと、患指へしびれが放散するのが本症の特徴。変形があれば、X線で診断します。

お薬や安静などの保存療法で効果がなく、症状が悪化する場合は、神経を圧迫している原因を取り除く手術が施されます。

 

<橈骨神経麻痺(とうこつしんけいまひ)>

親指、示指、中指の背側(手の甲側)がしびれ、手首が反らせず、指の付け根も伸ばせなくなります。(下垂手:かすいしゅ)

橈骨神経が上腕(肩と肘の間)の中央で圧迫を受けたり、骨折などで障害されて、発症します。

 

上腕の神経障害部を叩くと、患指にしびれや痛みがはしります。

筋電図検査やX線、MRIやエコー検査などで、診断が確定。

骨折や腫瘤が原因の場合は、手術が優先されます。

お薬や装具、運動療法などで症状が改善しないときも、神経や腱の手術が検討されるでしょう。

 

<頸椎(けいつい)椎間板ヘルニア>

首から手にかけて痛みやしびれが現れ、指が使いにくくなります。

脊髄が障害を受けると、脚がもつれて、歩きづらくなることも。

上や斜め上を向くと、しびれが強くなります。

また、触れた感覚が鈍く、力が入らないなどの症状もでてくるでしょう。

背骨の間にあるクッション(椎間板)が、後方に飛び出して神経を圧迫すると発症します。

 

X線検査のあと、MRI検査で診断が確定します。

保存療法は、お薬やブロック注射、頸椎カラーで固定したり、牽引や運動療法が処方されます。

効果が見られず、症状が進行して、歩行が困難になったり、失禁などがあれば手術が検討されるでしょう。

30~50歳代に好発しますが、椎間板は10代後半から変性が始まるといわれているので、首に負担のかかるスポーツや作業に従事している人は、注意が必要です。

 

<頸椎症(けいついしょう)(神経根症・脊髄症)>

首の骨のトンネルを通る脊髄の障害を「頸椎症性脊髄症」、脊髄が枝分かれして、首の骨の孔を出てすぐの神経根の障害を「頸椎症性神経根症」と呼びます。

 

神経根症は、つぶれた椎間板や変形して出っ張った骨が、神経を圧迫して発症。

片方の肩から手の痛みやしびれ、力が入らない、感覚が鈍いなどの症状があらわれ、上を見づらくなります。

X線とMRIで診断、通常は保存療法で治癒しますが、悪化するケースには手術が検討されます。

 

脊髄症は、椎間板や骨のトゲ、厚くなった靭帯などが脊髄を圧迫することで発症します。

両手足がしびれ、ボタンかけや書字など細かい動作がしづらく、脚がもつれるようになります。

X線とMRIで診断しますが、症状によっては、さらに精密検査が必要な場合も。

保存療法で効果がなく、日常生活に支障があり、排尿排便障害があれば、手術が選択されるでしょう。

できれば、脊椎脊髄病専門医の診察を受けることをおすすめします。

日本脊髄外科学会 病院を探す

 

<頚椎後縦靭帯骨化症(けいついこうじゅうじんたいこっかしょう)>

背骨を補強する後縦靭帯が、厚く硬くなって脊髄を圧迫すると、手足のしびれや細かい動作(箸やボタンかけなど)がしづらくなります。

進行すると、つまづきやすく、歩行や階段昇降が困難になる、中年以降に好発する疾患です。

X線で診断されますが、CTやMRI検査が追加される場合も。

首を反らせない生活と転倒に注意することが予防になりますが、保存療法が無効で日常生活に支障があれば、手術となるでしょう。

 

<胸郭出口症候群(きょうかくでぐちしょうこうぐん)>

腕を上に挙げる動作で、腕や手のしびれ、肩腕や背中の痛みを発症、力が入りづらく細かい動作ができない、手の筋肉の委縮などの症状がみられます。

血管(鎖骨下動脈・静脈)が圧迫されると、腕の色が白や青紫になることも。

 

なで肩の女性や、手を上げたり重い物を持ち上げる仕事の人に多い疾患です。

首から手に至る神経や血管が、首の横や鎖骨の下、胸の筋肉の下などで、圧迫・締め付けられて生じます。

まれに頚肋(けいろく:頸椎から出る肋骨の名残り)が原因で、腕から小指にかけて症状がでる場合も。

 

血行やしびれを診る各種テストとX線で診断、生活指導や運動療法と投薬で治療します。

痛みが強く、頚肋があれば手術が選択されるでしょう。

 

他に、正中神経麻痺、尺骨神経麻痺、回内筋症候群、ガングリオン(ゼリー状の良性腫瘤)による神経障害などが原因となります。

 

ツボ治療で、しびれを和らげよう

 

専門医の治療とあわせて、手のしびれを軽減するツボを押してみましょう。

 

  • 缺盆(けつぼん)……鎖骨の上にあるくぼみの真ん中、押すと腕にひびくところ
  • 曲池(きょくち)……肘の内側にある横じわの親指側先端部
  • 大陵(だいりょう)……手首の内側にある横じわの真ん中
  • 少府(しょうふ)……こぶしを握ったときに小指の先が当たるところ
  • 合谷(ごうこく)……手の甲で、親指と人差し指の付け根の骨が合わさるところ

 

気持のよい程度の強さで、3~5秒間を5回くらい、ゆっくりと押してゆっくりと離します。

首や肩、背中にも手のしびれを和らげるツボがあるので、押して気持ち良い箇所や、手にひびく箇所を押してみましょう。

 

  • 十宣(じゅっせん)……全指の先端 線香やお香に火をつけて、ツボに1~2cmまで近づけ、2~3秒保ちます。熱さを感じるまで繰り返してください。

 

長期間の保存療法で効果が得られない場合、東洋医学の治療(ハリやお灸など)で症状が軽減することもあるので、担当医に相談してみてください。

 

しびれを軽減させる為に!悪い姿勢や重労働を避け、軽い体操をしましょう

 

仕事や家事、日常生活で首に負担がかかるような、悪い姿勢を長時間とらないように、気を付けてください。

浴槽にゆっくり浸かって、全身の血行が良くなるようにしましょう。冷えは禁物です。

首や肩のストレッチや体操を、無理のない程度に行ってください。

 

しびれの原因疾患のある人は、担当医か理学療法士の指導を必ず受けてから、始めましょう。

なるべくリラックスできる時間をつくり、ストレスを解消するようにしてください。

 

まとめ

 

手のしびれの原因となる疾患をご紹介してきましたが、いかがでしたか。

本当にさまざまな疾患によりおきる症状なので、正確な診断がもとめられますね。

 

素人判断は禁物ですが、初期症状を見つけるのは他でもない貴方です。

たかが「手のしびれ」と見過ごさず、症状が長引いたり、悪化するようなら速やかに専門医を受診しましょう。

 

神経の障害は、長く患うと元に戻らない、治癒しない、こわい疾患なのです。

「いつもと違う……なんか変だ」は、体の異常を知らせる大事なサインですので、どうか後回しにしないでください。












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