山登り、アウトドアでの『蚊』対策は万全に 山登り初心者が気を付けることVol.11







夏の野山で一番の嫌われものが蚊です。

アウトドアに慣れていない山登り初心者の皆さんは軽く考えがちですが、一か所でもかゆくてたまらないのに、それが何か所も刺されるともう大変です。

また、『蚊』はマラリアや黄熱病、ジカ熱、デング熱などの病原菌を媒介するという人類にとっての脅威の存在でもあります。

 

では、山に登るとき、先輩たちはどのような方法で蚊から自分の身を守っているのでしょうか。

ここでは現在人気の高い5種類のアウトドアにおける『蚊』対策についてご紹介しましょう。

 

昔から人気が高い蚊取り線香

 

渦巻き型の蚊取り線香は明治時代に開発されました。

当時の成分は除虫菊でしたが、現在は殺虫作用のある化学物質を使用しています。

腰にぶら下げる吊り下げ式が登場して多くの山仲間が利用しています。

従来からある大型サイズは燃焼時間が6〜7時間で、これは人間の睡眠時間に合わせているそうです。

アウトドア用としては2〜3時間で燃え尽きる小型タイプもあります。

 

勘違いしている人が多いのですが、殺虫作用があるのは蚊取り線香の煙ではありません。

燃焼部分の先の温められたところから目に見えないガスが放出され、それに殺虫効果があるのです。

最近は蚊が嫌う成分を放出するタイプやイヌ・ネコなどのペット用も開発されています。

ただ、点火したり消したりするという手間がかかるのは避けられませんし、火を使う以上、それなりの注意が必要です。

また、風があると有効成分はすぐ流されてしまいます。

蚊取り線香
ここに紹介した中では一番古い蚊取り線香ですが、今でも愛用者は多く、山でも役に立ちます。

 

携帯用電子蚊取り

 

スイッチをON・OFFするだけの蚊取り線香で、その便利なところから普及するのは早かったようです。

バッテリーのパワー=薬剤の容量ですから、ファンを回す能力がなくなれば電池と薬剤を交換します。

ただ、ファンは急に止まるのではなく少しずつ回転数が落ちて行きますから、交換をグズグズしていると能力がダウンして蚊に刺されてしまいます。

また、煙が出ないため効果を目で確認できないというのも難点です。

蚊取り線香と同じく風があると薬剤は拡散してしまいます。

もっとも、風があれば蚊も活動しませんから、気にする必要はないのかもしれません。

 

防虫スプレー

 

現在、最も人気が高いのが防虫スプレーです。

手軽に全身に薬剤を散布でき、蚊取り線香のように体に吊り下げる必要がなく動きを妨げないからです。

 

注意したいのは二点です。

商品によって有効成分の含有量が異なります(平均すると高価なものほど含有量が多い)から、効果の持続時間は異なります。

また、汗をかくと皮膚に噴きつけた薬剤は流れ落ちるので効果はなくなります。

そのため、長くても4〜6時間おきにスプレーする必要があります。

 

もう一点は肌荒れです。

虫除け成分はディートという成分ですが、これは神経毒性があり、12%以下に抑えないといけないのです。

アメリカやカナダでは規制もされています。肌が弱い人は必ずパッチテストを行った方がいいでしょう。

いうまでもなく、子どもには肌に直接スプレーしないでください。ウェアの上などからスプレーするようにしましょう。

 

防虫ネット

 

物理的に蚊を寄せつけず、薬剤を使わないからさまざまな意味で「優しい」対策方法です。

よく知られているのは帽子と一体になった顔用のネットですが、現在では腕用、下半身用、レインコートのような全身用もあります。

ネットと皮膚が接触していない限り100%近い確率で蚊の被害から免れます。

しかも、スプレーでは効果のないものもある、ハチやアブ、ブヨもガードします。

ただし、ブヨを防止するには網の目が1㎜以下の小さなものが必要です。

 

ネットには弱点もあります。それは風通しが悪くなることです。

これは多少、気分的な問題もあるのですが、蚊の多い夏場は涼風がなによりも救いです。

それをシャットアウトするようで心理的な抵抗が大きく、これは仕方のないことでしょう。

カラーは数種類ありますが、山登りの場合、白は避けた方が賢明です。

太陽光が反射して外側が非常に見づらくなります。

防虫ネット
これは専用の商品ではありませんが、顔をカバーして蚊から守ります。それにお洒落でもあり、女性に好まれているようです。

 

防虫ウエア

 

2000年代に入って防虫効果の高い薬剤を染み込ませたウエアが次々に開発されました。

着用するだけで虫を寄せつけず、しかも数十回洗濯しても効果は落ちないという保証付きですからもっと普及していいはずなのですが、やや高価なのも手伝ってか我が国では人気がそれほど高くありません。

蚊が媒介する伝染病の脅威があまり深刻ではないからでしょう。

 

例えば、防虫ウエアの一種であるバイタルプロテクションは南アフリカで広く普及しています。

他のウエアに比べて安全性が高く、子どもでも安心して着用できるという特徴があります。

 

スコーロンはアース製薬と帝人が開発した防虫ウエアです。

蚊とマダニに対しては初期性能が90%以上、90回の洗濯の後でも80%の阻止率があるといわれています。

ただし、アレルギー体質者はかゆみ、かぶれが発症する可能性があり、子どももNGです。

ウエアのほか帽子、アームカバー、ネックゲイターなども販売されています。

 

オンヨネ・インセクトシールドは70回洗っても90%以上の阻止率といわれていますが、ドライクリーニングはしないようにと指示しています。

子どもでも安全で、蚊、ダニ、アリ、ハエ、ツツガムシに対して効果があります。

 

まとめ

 

いかがでしたでしょうか。

山登り、アウトドアでの『蚊』対策

  1. 携帯蚊取り線香
  2. 携帯用電子蚊取り
  3. 防虫スプレー
  4. 防虫ネット
  5. 防虫ウェア

 

以上、人気の高い5種類の対策を紹介しました。

 

しかし、その前の段階として長袖・長ズボンの着用を忘れないようにしましょう。

これは山で行動するときの基本で、岩や木による外傷を防ぐと同時に日焼けもガードします。

 

夏の暑い時期は半袖を着たくなるものです。

しかし、それだけ蚊の攻撃範囲を広くすることにもなるのです。

自分の身を守るためにはぜひ長袖を着用してください。












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