こんにちは。ボードゲーム愛好歴20年のシグルンです。
今回ご紹介するのは古代において強力な国家を築き上げた文明と、ユニコーンやメデューサ等の神話上のクリーチャーが入り交じり戦う、ファンタジーな対戦カードゲーム『ペルガメムノン』です。
『ペルガメムノン』は2011年にエッセンのボードゲームの祭典「シュピール」で話題を集めたゲームで、「Irongames」というメーカーから出ました。
「Irongames」は「Bernd Eisenstein」がオーナー兼デザイナーで、古代ローマや古代ギリシャをモチーフにしたゲームをいくつか出しています。
小さなメーカーなので発表数は多くないですが、いずれもバランスが良く高い評価を得ているゲームばかりを出している所で、おススメのゲームメーカー、ゲームデザイナーです。
『ペルガメムノン』ゲームの世界観
カルタゴ人、ローマ人、ギリシャ人、エジプト人、ペルシア人…古代最強の民族が集められ、民族の勝利を目指して戦います。
プレイヤーは時には神話上のクリーチャーも使って、影響を及ぼす立場に立っていずれかの民族を率い、最強の文明国家を目指します。
ゲームの概要・ジャンル
他プレイヤーよりカードを奪い、そのカードを戦力として組み込んでいく(または相手を弱体化させる)デッキ構築ゲームです。
国ごとによって最初からデッキ内容や特色が異なり、デッキ構築の代名詞ゲーム『ドミニオン』のようにデッキは育てるのではなく、スタート時点で圧縮されているような状態になっており、濃い内容になっています。
故にカードゲームですが、カードの枚数は1デッキ(一国)20枚もないので一度遊べば国ごとの特色も掴みやすくなっています。
戦争によって相手の軍隊カードを奪えますので、ドミニオンより相互干渉が多分にある変動の大きいゲームとなっています。
- カルタゴ…平均的。バランス型。
- ローマ…資金潤沢。クリーチャー戦法。
- ギリシャ…好戦的。ヘラクレス無双。
- エジプト…防御特化。火力はクリーチャー。
- ペルシャ…攻撃特化。防御面に不安。
これらの国々の特徴を活かして戦います。
国の特徴を早めに活かした戦術を取らないと、戦線が守り切れず一方的な展開になるので注意です。
各国個性的ですが、ゲームバランス調整はしっかりされていて強さは偏ってないので、プレイヤーの手腕次第でどの国も勝利に導けます。
ゲームの遊び方と勝利条件
3枚ある手札を使用して「他の国に戦争を申し込む」か「クリーチャーカードを購入する」かで進み、場に出ているクリーチャーカードの枚数がプレイヤーの人数より少なくなったら終了です。
それぞれのプレイヤーが持つカード(山札、手札、捨て札)から勝利点を算出し、勝利点が一番高いプレイヤーが勝利します。
ゲームの準備
- 都市カードを裏向きにしてシャッフルし、各自引いて自分が担当する国を決めます。
『ペルガメムノン』の特長として、自分の場に担当する都市カードを置き、独自の民族カードを使用して戦います。
都市カードには、その国の特殊能力も描かれています。 - 都市カードの下に、カリスマカード1枚をカリスマ値の「1」が見えるように差し込みます。
- 各国毎に特長ある軍隊カードを山札として用意し、そのうち3枚を手札とします。
- 場にはプレイヤー×4枚のクリーチャーカードを用意して山札とし、プレイヤー×2枚を表向きに置きます。
ゲームの進め方
手番には
- クリーチャーカードを購入
- 他国と戦争
のいずれかを行います。
①は場に出ているカリスマカードと手札にあるカリスマカードを使用し、必要なコストを支払ってクリーチャーカードを購入します。
クリーチャーはすぐには使用出来ず、一旦手札と共に捨て札として捨て札置き場に置かれます。
クリーチャーカードの購入に使われたカリスマカードはストックに戻します。
②はまだ手番が回っていないか、他のプレイヤーに挑まれた戦争の防衛に成功している国に挑みます。
攻撃側は剣、槍、弓のどれで戦うか宣言し、手札のうち1枚を伏せたまま手元に置きます。
防衛側は対応した防具が描かれたカードを手札から選び、同じように伏せたまま手元に置きます。
両方同時に公開し、増援する場合はカードを足してプレイします。
出したカードの数字が大きい方が勝利し、戦争の勝者は敗者が使った全てのカードを獲得します。
相手のクリーチャーカードはゲームから除外されます。
まとめ・展開
戦争で相手のカードを奪えるのがこのゲームの醍醐味なのですが、クリーチャーカードを購入するための国が保有しているカリスマ値の補給は、敵から奪った民族カードのみになります。
戦闘に勝って相手のカードを手に入れた際に、自軍の戦力としてデッキに補充するか、購入用に確保するかを選択するのがポイントで、重要な分かれ目になります。
因みに敗戦した場合、”非活性”という扱いになり、連戦で攻撃を受けたりすることはありません。
その辺のルールなどはよく練られているので安定した面白さを誇るおススメのボードゲームです。
プレイ人数:2~5人
プレイ時間:45分
状況:絶版
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