こんにちは。ボードゲーム愛好歴20年のシグルンです。
今回ご紹介するのは『PHOTOSYNTHESIS(光合成)』というボードゲームです。
ボードゲームのデータベースサイトのBoardGameGeekや、海外のネットショップサイトで評価が高かったので、個人的に輸入されるのを心待ちにしていたゲームです。
ゲームの世界観
2017年のドイツ年間ゲーム大賞に『キングドミノ』が輝きました。
この『PHOTOSYNTHESIS(光合成)』は『キングドミノ』を出したフランスのブルーオレンジゲームズが、10月に開催されたエッセンシュピールで発表していた作品です。
自然環境をモチーフにしたアブストラクトゲームです。
ゲームの概要・ジャンル
ゲームボードを大地として、その周辺を太陽が公転します。
太陽光を浴びることで木は育ち、その木がライフサイクルを終えるとその木を所持するプレイヤーに得点が入ります。
太陽の移動によって光が当たる場所や木の影の位置が移動しますので、どこに植えたら早く育つか・高得点を得られるかを読んでいく戦略が必要です。
ゲームの遊び方と勝利条件
プレイヤーはライトポイントを消費して、自分の木々の種を撒き、最大の高さまで育てます。
その後その木が育った土地の肥沃さに応じて得点を得ていきます。
最も多くの得点を得たプレイヤーがゲームに勝利します。
内容物と使い方
- 種トークン
- 木(小)(中)(大)
- ライトポイントマーカー
- 太陽セグメント
ゲームの準備
- 各プレイヤーは任意で色を1色選び、同じ色のプレイヤー用ボード、種トークン6枚、木14本、ライトポイントマーカーを受け取る。
- 得点トークンを色毎に分け、得点の高い方を上、低い方を下に重ねて山にする。
- プレイヤー用ボードのスペースに一部設置。
- 種トークン4枚、木(小)4本、(中)3本、(大)2本を置く。
- ライトポイントマーカーをトラックスペースの「0」に置く。
- 残りはボード脇に置く。
- スタートプレイヤーから時計回り順で、プレイヤー用ボードの脇に置いた木(小)1本をゲームボード上の外縁スペース(葉が1枚のスペース)に任意で設置。
- さらにもう一度同じ手順で2本目の木(小)1本を置く。
- ゲームボードに太陽セグメントを置き、太陽公転カウンターを番号順に重ねて配置。
ゲームの進め方
ゲーム中、太陽はボードを3周します。
1周の間にゲームボードに描かれた6つの角に合わせて動き、1箇所の角に対して2つのフェイズを行います。
1.光合成フェイズ
・太陽セグメントを時計回りに、次の角に合わせるように移動
・各プレイヤーは、他の木の影に入っていない自分の木々からライトポイントを獲得
・獲得したライトポイント分、プレイヤーボードのマーカーを動かす
太陽光は○→? のように、太陽がある側からゲームボードの方に向かって光が当たります。
この時、手前にある木の高さによって背後に出来る影の長さが変わります。
木(小)■×○○○
木(中)■××○○
木(大)■×××○
というように、大きな木ですと後方3マス分にある木には光が当たらないことになってしまいます。
因みに光が当たる方向から、木(小)木(中)といったぐあいに後方に高い木が並んでいる場合は
○→ ■
○→ ■■
後方でも高さがある分、太陽光が当たることになりライトポイントを獲得出来ます。
2.ライフサイクルフェイズ
スタートプレイヤーから時計回りに手番が回ってきたプレイヤーは、ライトポイントを消費して任意のアクションを実行します。
アクションは任意の順番で何回でも実行することが出来ます。
ただしゲームボード上の同じスペースで複数のアクションを実行することは出来ません。
(「種まき」を実行したスペースに、同じラウンドで「生長」は実行できない ということです)
ライトポイントは使いきっても良いですし、以降のために持ち越すことも出来ます。
・購入…自分のプレイヤーボードから種や任意の大きさの木を購入し、プレイヤーボード脇に置く。
・種まき…ゲームボード上の自分の木の周囲に種を撒く。
木の高さによって撒ける範囲が変化します。
高い木ほど種が遠くまでこぼれる ということを表現しています。
木(小)■○××
木(中)■○○×
木(大)■○○○
・木の生長…種を木に、木は次の大きさの木に植え替える。
プレイヤーボードの外側に置いた木と置き換え、置換えられた種や小さな木はプレイヤーボードの一番上の空きスペースに置きます。
・伐採…自分の木(大)を伐採して得点トークンを得る。
ゲームボードから取り除いた木は、プレイヤーボードの一番上の空きスペースに置きます。
木が植えられていたスペースと同じ色の得点トークンの山の上からトークンを1枚受け取ります。
ゲームの終了
太陽がボードの周りを3周すればゲームは終了となります。
獲得した得点マーカーと、未使用のライトポイントを勝利点還元し合計点を出します。
まとめ
「木を育てる」という環境に優しそうなのどかな感じがテーマですが、その実シビアな戦術が要求されるやり応えのあるアブストラクトゲームです。
生長したり、影が絡んだりと木の特質と太陽の公転を取り入れて盤面が次々と変化していくのが面白く、また厄介でもあります。
テーマに外れない独特のシステムを持つおススメのボードゲームです。
プレイ人数:2~4人
プレイ時間:45~60分
状況:販売中
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