ソフトバンクやauのテザリングオプションが有料化されたことに伴って、今までスマートフォンを利用してWi-FiモデルのタブレットやノートPCを自宅外でネット接続していた人にとってはより利用がしにくくなってしまいました。
そのため、電源を入れるだけでWi-Fiスポットを作ることができ、スマートフォンのテザリングと違ってバッテリーの減りをさほど心配しなくても良いPocket WiFiがテザリングの有料化で再び注目を集めるようになってきています。
大手携帯キャリアのPocket WiFiは利用料金が高く、もしもPocket WiFiを持つのであれば格安SIMを利用するのが絶対的にお得です。
この記事では、大手携帯キャリアと契約してPocket WiFiを利用する場合と格安SIMを利用する場合では具体的にどのくらいの料金さが生じるのかということや、おすすめのSIMフリールーターについて紹介をします。
格安SIMでPocket WiFiを利用するメリット
ランニングコストの低さ
格安SIMを利用してPocket WiFiを利用する最も大きなメリットがランニングコストの低さです。
格安SIMは大手携帯キャリアと比較するとパケット通信料が圧倒的に安いため利用期間が長くなれば長くなるほど料金面でお得になります。
このことから長期間Pocket WiFiを利用しようと考えている人には特に格安SIMはおすすめできます。
契約の自由度
また契約の自由度の高さも格安SIMの大きなメリットの一つです。
大手携帯キャリアと契約してPocket WiFiを利用する場合、2年毎に自動更新される契約を締結しなければならないケースが多いため途中で別の通信事業者に乗り換えをしたくなっても容易に乗り換えができません。
さらに契約更新期間もおよそ2ヶ月程しかないため窮屈な契約を強いられることになります。
一方で格安SIMの場合ですとPocket WiFiで利用することになるデータSIMは音声通話SIMのように最低利用期間などが設けられているケースは稀で、基本的に契約の縛りなどは一切無しで利用できます。
そのためPocket WiFiの利用を一時的に止めたい場合や通信品質に納得がいかないので解約したい場合にもスムーズに手続きができるのです。
Pocket WiFiを単体で契約する場合の料金比較
続いて大手携帯キャリアと格安SIMで2年間Pocket WiFiを単体で2年間利用した場合の利用料金の比較を行っていきます。
比較するキャリアについては大手携帯キャリア側がNTTドコモで格安SIMのMVNOはIIJmioのドコモプランを比較します。
端末代金や契約事務手数料は考えないものとして、毎月利用できるパケット通信量が近いプラン同士を比較します。
まずNTTドコモの場合ですが、毎月利用できるデータ容量が5GBのプランを契約したい場合、月額基本使用料は税込みで6,912円となります。
つまり2年間利用した場合の総額は、6,912円×24ヶ月間=165,888円となります。
一方でIIJmioのライトスタートプラン(6GB)をデータSIMで契約した場合の月額基本使用料は税込みで1,642円なので、2年間の総額は39,408円となり、NTTドコモと契約した場合と比較すると2年間で126,480円の差額が生じます。
今回は端末代を考慮していませんが、仮に端末代を考慮した場合はどうなるでしょうか。
NTTドコモの場合は端末代が実質無料となるのに対し、IIJmioの場合は利用者が自己負担する必要があります。
しかしSIMフリールーターの人気端末の一つであるBattery Wi-Fi MF855という端末は2018年6月時点でAmazonで新品が5,000円で購入できます。
このことから、端末代を含めてもIIJmioの方が120,000円以上安く利用できることがわかります。
スマートフォンとPocket WiFiをセットで利用する場合の料金比較
NTTドコモの場合スマートフォンとセットで契約することでPocket WiFiをお得に利用できるので、Pocket WiFi単体だけのシミュレーションだけでなく2台持ちをする場合のシミュレーションも行うべきだと考えられます。
端末代や契約事務手数料を考慮せずにスマートフォンとPocket WiFiを利用する場合の2年間の総額についても比較をしましょう。
まずNTTドコモですがスマートフォンの基本プランをシンプルプラン、パケットプランは20GBまで通信ができるウルトラデータLパックとして、Pocket WiFiとデータシェアした場合の月額基本使用料は合計で税込み9,914円(スマホ代が7,862円でPocket WiFi代が2,052円)で2年間の総額が237,936円となります。
一方でIIJmioでファミリーシェアプラン(12GBプラン。但し7月31日までは15GB。)を契約して音声通話SIMとデータSIMを利用する場合の月額基本使用料は税込み3,521円(7月31日までは3,197円)となり、2年間の総額は84,504円となります。
なんとその差額は2年間で153,432円です。
スマートフォンとセットで契約した場合にはさらに差額が広がる衝撃的なシミュレーション結果となりました。
IIJmioの完全勝利です。
おすすめのSIMフリールーターを紹介!
最後に格安SIMで運用できるおすすめのPocket WiFi端末について紹介します。
購入しやすく初心者でも利用しやすいおすすめの端末がNEC製のAtere MR05LNという端末です。
安心の国内メーカーの端末ですし、ドコモ系の格安SIMでもau系の格安SIMでも利用できるので幅広い選択肢からプラン選択ができます。
さらにSIMカードを2枚差して利用できるので海外旅行などの際も便利ですし、Bluetoothでテザリングをすれば24時間以上通信ができるので長期間の利用にも便利です。
同端末はIIJmioをはじめ、主要なMVNOでは基本的にセット購入が可能なので、入門機として最適な一台と考えられています。
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