現在、家庭教師で年収1000万円を到達する人が加速度的に増えています。私も在籍していた予備校が倒産したのをきっかけに、家庭教師業を本格的に始めました。
家庭教師業界大変革時代へ
私の年収が1000万円を超えたのは家庭教師を始めて3年後のことでした。予備校講師の時よりも年収が上がりました。しかし、偶然の出来事とは考えていません。なるべくしてなった結果と考えています。
おそらく、家庭教師全体の平均年収は300万円ぐらいでしょう。しかし平均値では、この業界の真の特徴を示すことはできません。
実は、家庭教師は1000万円を超える講師と200万円未満の年収にはっきりと大別されます。
なぜ、このような現象が起きているのでしょう。それは、ある一つのことに気が付くか、どうかというところに絡んできます。
稼げる家庭教師と稼げない家庭教師、その違いを解説したいと思います。
オールマイティな家庭教師?それでは弱い!!
教育業界全般を眺めると大手予備校は、倒産、縮小するといった記事が連日のように目に飛び込んできます。
年収1億円を超えていた予備校の先生も今は青色吐息という話はよく耳にします。
かつての予備校講師仲間にあってもいい話はほとんど聞きません。転職はしたい。でも、年齢と実績からしてそれは無理だ。予備校から最後通告を告げられるのを座して待つだけの日々だそうです。予備校が倒産した時の自分の姿を見ているようです。
概して、大教室で多くの生徒向けの授業をしてきた予備校講師からすると家庭教師になるということは、格下げになったように感じるかもしれません。
しかし、その程度の認識では、家庭教師になっても年収200万円未満のグループで終わるでしょう。折角のチャンスをふいにしてしまいます。
成功する家庭教師になるためには、この言葉を常に意識してください。
「家庭教師は専門家でなければ生き残れない」
ということです。「なんでもできますよ」ではだめです。なんでもこなせるということは、ちょっと頑張ればだれでも真似できる技術しか持っていないということです。他の人にもできるわけですから、仕事の奪い合いになります。これでは、安定した収入はいつまでたっても手にすることはできません。
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専門性について詳しく説明します
家庭教師に限らず、民間教育業界に求められているニーズは、現在多様化しています。
一昔前なら、より偏差値の高い学校に入学できるようにという要望が大半でした。ですから生徒の到達度の違いはあれども、基本的に同じ情報を提供していれば済む話でした。
しかし、「いい大学、いい会社」という幸せの方程式が通用しなくなった現在、各家庭の教育業界に対する要望も多岐に渡るようになってきました。
大量に生徒を集めて同じ情報を流すという大教室型のビジネスモデルは時代遅れになってきたわけです。
例えば、義務教育下での不登校生徒数は、日本全国で10万人を超えています。不登校になった理由は様々でしょう。そうした個々の案件に対応できるのは、一対一の家庭教師だけです。
心に傷を負った子供を社会復帰させるということですから、だれでも出来る仕事ではありません。時に、心理学にも精通していなくては対処できない場合もあるわけです。
一方で、医学部受験も専門性の高い分野です。2016年度の東海大学医学部の倍率は100倍でした。
当然ながら、普通に勉強していたのでは、この100倍に勝ち残ることはできません。多くの受験生は、どこかの予備校、あるいは家庭教師に師事して勉強してきています。
その中で100人中1位になるような計画を立てることが求められます。
ここで大切なのは、不登校児専門の家庭教師も医学部受験専門の家庭教師も同じ「家庭教師」というジャンルではありますが、互いに代替性がないことはいうまでもないことでしょう。
このように突出した専門性を身に付けた家庭教師は、いともたやすく年収1000万円を超えていきます。一対一という家庭教師の特殊性、さらに自分が有する専門性を組み合わせるというこのビジネスモデルは、21世紀型の教育業界の主流になっていくでしょう。
例えば、まだ少数ですが、大学受験において日本の大学ではなく、ハーバード大学や、ケンブリッジ大学への入学指導ができるというのも将来性のある分野でしょう。
自分の専門性を探せ!そして磨け!
これから家庭教師をやろうとする人は、まず、専門性を決めることから始めてください。
例えば、数学の家庭教師になろうとした場合、一番ニーズが多いのが中学受験です。中学受験の算数の問題は、難関大学入試レベルと同等の難易度であることを知っておく必要があります。
あるいは、社会科目の専門家になりたいという人がいるかもしれません。社会科目で一番需要の多いのは、公務員試験対策です。
中高の社会科目は、文系の家庭教師ならだれでもこなせます。
現に社会科目で活躍する家庭教師は、その半分近くが法学部出身者です。専門性を持たせるには、せめて行政書士ぐらいには合格していないと評価されません。
最後は、一番希望者が多い英語教師です。英検準1級は、持っているのが当たり前です。専門家として生き残っている人は、約半数が海外留学組です。さもなくば英検1級は必要です。
実際の授業では、集団授業のように全体を見回す必要性もなければ、学校の教師がしている生徒指導も要求されません。したがって、授業自体の技術は、ほとんど必要ありません。
大切なのは、専門家としての知識と技術、そして結果を出すことです。
(Author:グリンプス)
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