癒しの時間とサポートが必要!PTSD(心的外傷後ストレス障害)について







PTSDとは

「Post Traumatic Stress Disorder」の略で心的外傷後ストレス障害のことをいいます。

本人の外傷体験(トラウマ)により、深く非常に辛い心の傷となり、時間が経過しても繰り返しの恐怖を忘れられず、苦痛や、生活機能の障害、心身的な症状などが現れるストレス障害です。

PTSDは命を脅かす記憶(トラウマ)が原因になる(戦争、天災、犯罪、事故、虐待など)とされています。

 

PTSDの主な症状

まず、1ヶ月以上続くのが特徴です。

以下のような症状は外傷体験の直後から半年以内に現れますが、人によっては数年経ってから、突然症状が現れ始める方もいます。

特徴的なのは、再体験症状、回避、過覚醒です。その特徴について少し説明します。

 

再体験症状

トラウマを体験した人が、トラウマについて考えたくもないのに、ふとしたきっかけやタイミングにより、あたかもその瞬間に戻り同じことが起こっているようなイメージが浮かびます。

 

回避

トラウマになった原因を思い出してしまうような状況を避けようとします。

1番わかりやすいのは、被害を受けた(トラウマをうけた)場所にはいかない、避けることです。

しかし、例えばその場所でなくとも思い出すようなきっかけになりそうな、直接的には関係ない状況や場所を避けたりもします。

例えば、夜にトラウマを受けたなら夜は外出できなくなる。

スーパーで震災でのショックを受けたとしたなら、全く関係の無い土地のスーパーでも怖いと感じてしまう。

 

恐怖や不安を感じたくないと思う気持ちが強いがために、考えないようにしようとして、感情自体が麻痺してしまい、稀に記憶の1部を思い出せなかったり、辛い悲しい感情だけではなく、愛情や安心感さえ感じられなくなったりもします。

 

過覚醒

ビクビク、ソワソワと落ち着きがなくなったり、ふるえが止まらない、集中ができない。

常にイライラしてしまう。眠れない。

などの症状のことをいいます。

 

PTSDを抱えている方には自分以外の全てが危険ばかりだと感じてしまうことがよく起こります。

そんな時、攻撃に備えるように反応してしまい体が警戒態勢に入ってしまいます。

例え、そんな状況下ではないと頭では分かっていても、この緊張状態から抜け出せなくなったりしてしまい、常に不快な気持ちを抱えて暮らしてしまうのです。

 

人は危険にさらされると体が固まって動けなくなることがありますが(フリーズ)PTSDの方には頻繁に症状として現れたりします。

 

大切な治療について

心の傷の回復と、身体的な症状の緩和や軽減の両サイドからの治療が基本となります。

 

持続エクスポージャー療法

トラウマの辛い経験をあえて思い出し、回避している記憶を呼び起こすきっかけになる状況に、わざと身を置くようにする治療です。

とても難しい治療になるので、専門の治療者の元で今の状況が安全ですよ!ということを患者さんがしっかりと確認、理解したうえで行う必要があります。

 

持続瞑露療法の豊富な知識と経験のある治療者の元でなければ、かえって不安や恐怖を促してしまい、症状が悪化してしまうので「思い出させて慣れさせる」などの、知識だけでは絶対に行ってはいけない治療となります。

 

認知療法

考え方や物の捉え方、こだわりを見直しながら、視点を変えて物事を考えられるようにするための治療です。

 

眼球運動脱感作業療法

眼球を動かしながらトラウマとなった原因を思い出してみるという作業による治療です。

 

グループ療法

同じ辛い経験をしたPTSDの患者さんが集まり、自分の悩みや、みんなの悩み、話を聞いて自分だけではないから、一緒に頑張れる!

という自信と安心感に繋げる治療法です。

 

投薬治療

酷く辛い症状には薬を使用することもあります。

眠れない、強い不安、うつ状態、無くなりたい、死んでしまいたいなど、特に、自殺を考える場合には薬を使用しての慎重な治療が必要です。

この時、主に使われる薬は抗うつ薬のSSRIや抗不安剤、気分安定剤など。

症状によりその他の薬も併せて使いながらの治療もしていきます。

 

PTSDの方との接し方

患者さんは抑圧、威圧された経験を「恐ろしいもの」として記憶しているので不用意に責めたり、興味本位でたずねてみたりしないように心がけてあげましょう。
発作的に過去のことを思いましあたかもその場面の時のようにパニックになったり、攻撃的になったりすることがあります。

的を得ない会話になりやすくなりますが、そのような時に接する側が感情的になると、ますます大変な興奮や不安に陥りかねないのでまず、接する側が冷静になり穏やかに接することが大事です。

 

自殺行為や自殺企図などがなければ力ずくで落ち着かせたりする必要もありませんので、温かい気持ちで見守ってあげるようにして下さい。

 

どんなことも話し合い、周りでの連携を大切にしながら接する側がストレス軽減できる様な治療の方針を考えていきましょう。

 

専門家の大切さ

精神科や心療内科はなかなか最初の扉を開けるまでに勇気が必要ですがきっと味方になり、道を一緒に作ってくれると信じて、きちんとした医療機関での治療を行って下さい。

先に、心の相談センターなどでお話をしてそこから、医療機関を紹介して貰う方法がPTSDの患者さんにとって適しているかも知れません。

 

まとめ

PTSDの方は辛い体験が頭や心から抜け出していってくれず、とても重たい傷を抱えて生きています。

そしてPTSDの方は体の不調や二次的なうつ病、パニック障害、広場障害などへ悪化して行く傾向にあります。

自分では行動しなければ!と思っていたとしても、なかなか行動に移せなくて苦しむことが沢山あります。

周りの人が様子を伺いながら少しでも気持ちが楽になれるように病院への手伝いや、《守られている》という安心感を伝えてあげることが大切です。












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