種類豊富なカードを使うゲームは楽しいですが、その分対戦時間も長くなりがちです。
今回紹介するゲームは、カードの種類は豊富にありつつ、最短10分程度で終わる手軽さを持つ『レース・フォー・ザ・ギャラクシー』です。
名前にギャラクシーとある通り宇宙をテーマにしたゲームで、プレイヤー達は探査、移住、開発、生産、消費などの行動を重ねて宇宙を開拓していきます。
このゲームでは、全てのプレイヤーのターンを同時に行うのでプレイ時間も短くなりますし、殆ど待ち時間がありません。
『レース・フォー・ザ・ギャラクシー』ゲームの概要
プレイヤー達は毎ターン「探査」「発展」「移住」「消費」「生産」からアクションを選んで実行します。
自分の選んだアクションにはボーナスが付きますが、他人の選んだアクションも実行する事ができます。
例えば「探査」を自分が選ぶと全員が山札から2枚引いて1枚手札に加えるアクションを行えますが、自分だけは3枚引いて2枚を手札に加えられる、といった具合です。
それぞれのアクションに関連するカードの効果もあり、その効果を駆使しつつ、「発展」でデベロップカード、「移住」でワールドカードを出していき、最終的に誰かの場のカードが12枚以上になるとゲームが終了します。
ただし、あくまで12枚以上はゲームの終了条件であり、最終的には終了時点で出したカードなどから得た勝利点が最も多いプレイヤーの勝利となります(「生産」した物を「消費」することでも勝利点を得られます)。
カードのコストとして手札をそのまま使うという変わったルールになっており、その代わりに手札を得る手段が豊富なので、ジリ貧になることが少ないのもゲームとしての面白さを加速させてくれます。
基本セットでは他プレイヤーと潰し合うようなゲーム性は無く、ターン制でもないので対戦ゲームにしてはかなり個人個人でゲームを進めていくような形になっています。
カードの効果やルールが他のゲームでは馴染みのないような形になっているので、慣れるまでは進行に時間がかかるかもしれませんが、カードの効果を覚えてくるとかなりスピーディな展開が楽しめます。
様々な拡張
レース・フォー・ザ・ギャラクシーは拡張の多さも魅力です。
始めに出た拡張は「嵐の予兆」。
最大プレイ人数が5人に増えただけでなく、条件を満たすとボーナスが獲得出来る「目標タイル」が追加され、より戦略性が増しています。
第二拡張は「帝国対反乱軍」ですが、この中に含まれる「占領」というオプションを適用するとかなりゲーム性が変わります。
このゲームでは数少ない、他プレイヤーから略奪が出来る要素で、これによって軍事力プレイを有利にすすめやすくなります。
面白いルールですが、争いが好きではない人にはオススメ出来ないかもしれません。
ただ、占領オプションを適用しない場合も、カードが純粋に増えていたり、最大プレイ人数がさらに6人まで増えていたりと追加要素は十分あります。
三番目の拡張「戦争の影」では占領ルールがさらに強化されています。
日本語版は発売されていませんがこの他にゲーム性を大きく変える拡張が2つ出ており、日本語版の発売が待ち望まれています。
英語版の2つの拡張
英語版のみにある拡張はかなりユニークです。
オンラインでボードゲームが遊べる「BoardGameArena」では、個人によって訳されたこれらの拡張で遊ぶ事ができますので、そちらも紹介します。
なお、これらの拡張は上で紹介した3つの拡張とは全く別の物となっており、混ぜて遊ぶ事はできないようです。
異性種族のアーティファクト
「オーブゲーム」のルールを採用すると、オーブカードというカードを並べた新たなボードが登場します。
このボードには迷路のようなマップが描かれており、プレイヤーがカードを置くことでマップはどんどん広がっていきます。
「惑星を調査している」という感覚が味わえるので、戦争よりも宇宙開発シミュレーションがしたい!という方には上の3つの拡張よりもオススメ出来る内容となっています。
ルールはそこまで複雑ではないですが、準備は少し手間かもしれません。
何れにせよ、日本語版が発売されるまではオンライン版がオススメです。
ゼノの侵略
こちらは戦争系の拡張ではありますが、上に挙げた拡張の「占領」とは違い、プレイヤー達は揃って「ゼノ」という新たな脅威による占領に耐えなければいけなくなります。
全員がゼノに敗北するとゲームオーバーになってしまうので、協力して戦闘するという感覚で遊ぶことが出来ます。
ゼノの対処が中々大変で、慣れてくるまでは結構ゲームオーバーになりやすいですが、どうやってゼノに対抗するかを考えるのも楽しいです。
まとめ
「レース・フォー・ザ・ギャラクシー」はスピーディで楽しいカードゲームです。
ルール的にはヘビーゲーマー向けのゲームですが、ルールさえ覚えてしまえば時間は短く終わるので、ライトゲーマーの方も是非やってみてください。
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