日頃TRPGをプレイしたりする方の中には、純粋に『ダイスを転がすのが好き』という方もいるのではないでしょうか。
今回はそんな方に是非オススメしたい一品『ロールプレイヤー』をご紹介します。
こちらのゲーム、日本語版が出たのが比較的最近で、お値段は6000円程と、決して安いとは言えませんが、なんと6面ダイスが73個もついてきます。
100円均一などを利用すれば容易に集められる個数ではありますが、これだけあるとなんとなく嬉しくなりますよね。
ロールプレイヤーではこれらのダイスにさらに7種類のキャラクターシート、そして102枚の様々なカードを使うので、毎回変わる要素が多く、プレイする度に新しい発見があるでしょう。
『ロールプレイヤー』ゲームの目的・世界観
プレイヤーは初めに与えられたキャラクターになりきって、『伝説的な探索に赴く準備』を行います。
あくまで準備の段階を楽しむゲームであり、実際に旅に出たりすることはありませんが、ゲーム後にその過程を想像してみたり、また、TRPGの世界で実際にそのキャラクターを作ったりしてみてもいいでしょう。
キャラクターに付与した様々な要素から加点、減点が行われ、最終的に最も得点の高い冒険者を作り上げたプレイヤーが勝利です。
『ロールプレイヤー』ゲームの準備
このゲームは準備が少し面倒ですが、この過程すらも楽しめる人は、このゲームにとても向いていると思います。
そもそもこのゲームは『準備』を楽しむゲームですからね。
- まず、ダイスでスタートプレイヤーを決定したら、スタートプレイヤーから順にキャラクターシートを1枚ずつ取ります。
- 金貨を5枚ずつ配り、スタートプレイヤーから数えて3人目、4人目のプレイヤーはそれぞれ1個、2個多く金貨をもらいます。
- ダイスを全て黒い袋に入れ、スタートプレイヤーから順に袋からダイスを引き、出たダイスの色で職業が決まります。
この時、ダイスを利用せずに順番に選んでいくルールにしても良いようです。 - 設定カード、属性カードもそれぞれシャッフルして1枚ずつ配り、先程の職業カードと合わせて、キャラクターシートの指定位置に置いていきます。
- 属性カード、職業カードに対応する表示トークン(色のついた四角いキューブ)もキャラクターシートの指定位置に置いておきます。
市場カードの準備
市場カードについては非常に長くて面倒な説明書きがされていますが、手順を分けるとわかりやすいと思います。
- カード全体を右上に点が2つあるもの、1つしかないものに分け、それぞれシャッフルして山札とする。
- この山札は4人用なので、3人プレイなら3枚ずつ、2人プレイなら7枚ずつ捨て札にする。
- 点2つの山札の上に点1つの山札を重ね『市場在庫』とする。
- 市場在庫の上から『プレイ人数+1枚』だけ引き、テーブル中央に公開配置して『市場』とする。
以上の手順で『市場』が出来たら、殆ど準備は終了です。
中央にプレイヤー数に応じた順番カードを置き、そのうち最小でも最大でもないカードに金貨を1枚ずつ載せます。
あとはお待ちかねのステータス振り分けタイムです。
各プレイヤーはダイス袋からランダムにプレイ人数+4個のダイスを引き、それを振ってキャラクターシートの指定位置に置きます。
ここからようやくゲームが開始されます。
『ロールプレイヤー』ゲームの流れ
ロールプレイヤーでは、開始、行動、購入、管理の4つのフェイズを繰り返すことでゲームが進行していきます。
開始フェイズ
開始フェイズでは、スタートプレイヤーが場にある順番カードと同数のダイスを引き、振ります。
振ったダイスは出目が小さい順に、数字の小さい順番カードの上にひとつずつ置いていきます。
行動フェイズ
行動フェイズではスタートプレイヤーから時計回りに各プレイヤーが順番カードを選び、その上のダイスを自分のキャラクターシート上に配置し、金貨を回収し、対応する特性値の行動を実行できます。
特性値による行動は以下の通りです(どの能力もキャラクターシート上で発動します)。
- 筋力…いずれか1個のダイスを裏返します。
- 敏捷…いずれか2個のダイスの位置を交換します。
- 耐久…いずれか1個のダイスの出目を1つ上げるか下げるかすることが出来ます。
- 知力…いずれか1個のダイスを1回振り直し、振る前の出目か振った後の出目を選択できます。
- 知恵…属性カード上の表示トークンを、左右前後いずれか1マス動かせます。
- 魅力…魅力トークン(そのラウンドの購入フェイズで金貨1個分として使用可能)を1個獲得します。
購入フェイズ
購入フェイズでは、市場からカードを1枚購入する権利が与えられます。
この順番は、数字のより小さい順番カードを選んだ人が先となります。
購入フェイズで減少した分の市場はその場では補充されず、管理フェイズで補充されます。
管理フェイズ
管理フェイズでは、未使用の魅力トークンや、使用済みの技能カードなど、ターン終了時の処理を行います。
以上4つのフェイズを繰り返し、最終的な得点計算を行います。
得点は、特性値の目標や職業に対応する色のダイスの数など、様々な要素でプラスにもマイナスにもなっていきます。
まとめ
初めに紹介したとおり、『ロールプレイヤー』はプレイヤーの想像力を掻き立てるようなゲームです。
キャラクターの設定やステータスの成長など、TRPGのような要素がてんこ盛りになっているので、そういう点でもTRPGが好きなプレイヤーには是非遊んで欲しい一品です。
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