今回はコアゲーマー向けのワーカープレイスメント系ボードゲーム『ロシアンレールロード』をご紹介します。
典型的なワーカープレイスメント系ゲームですが、『ロシアンレールロード』はボードそのものがかなり複雑で、出来ることも多いため、初心者には中々手がつけづらいゲームになっています。
ただ、出来ることが多いゲームは理解すれば理解するほど面白いものです。
ここではルールを出来る限りわかりやすく解説していきますので、皆さんも是非これを見ながらプレイしてみてくださいね。
『ロシアンレールロード』ゲームの目的
ロシアンレールロードは線路を敷き、機関車を購入して鉄道を発展させていくゲームです。
最終的には、これらの要素が勝利点に変わり、より多くの勝利点を持っていたプレイヤーが勝利です。
ロシアンレールロードでは2種類のボードを使います。まずは上画像の『メインボード』
こちらは全プレイヤー共通です。
そしてこの『プレイヤーボード』がプレイヤーにひとつずつ配られます。
メインボードはワーカーを用いたアクション、プレイヤーボードは線路や工業など、ゲームの進行状況を管理する役割が主になっています。
『ロシアンレールロード』ゲームの流れ
ゲームの事前準備は、オンライン環境では自動で行われますし、オフラインでは説明書に記載されている通りなのでここでは省きます。
ゲームは7ラウンド(2、3人の場合は6ラウンド)で終了しますが、1時間~2時間ほどかかるので相応の覚悟を持って望みましょう。
スタートボーナス
準備が終わったら、上のようなスタートボーナスを受け取ってゲーム開始です。
画像では、左から順に『黒の線路コマを1マス進める』『シベリア横断鉄道に×2トークンを1個置く』『工業マーカーを1マス進める』『1ルーブルを得る』です。
それぞれの用語については順を追って説明します。
手番が来たプレイヤーは、空いているアクションスペースを1つ選び、表示されている数のワーカーを置くことでそのアクションを実行出来ます。
メインボードを見てください。
ボード上には様々なアイコンがあり、その殆どは横に灰色の瓶のような形状のアイコンが表示されていますね。
この灰色の瓶のようなアイコンがワーカーを置く枠で、プレイヤーはこれと同じ形状で、自分のカラーのワーカーを5つ所持しています。
線路延長アクション
メインボード左側に並んでいるアクションが線路延長アクションです。
黒、灰色、茶色、肌色、白の『線路コマ』がそれぞれ描かれており、このコマが描かれている数だけ、該当する色の線路コマを先に動かす事ができます。
プレイヤーボードを見ると分かる通り、線路は3種類あり、それぞれ別々に線路コマを進めていく必要があります。
一番上のシベリア横断鉄道は全色
中央のサンクトペテルブルク鉄道は白を除いた4色
下のキエフ鉄道はさらに肌色も除いた3色
のコマを置くことが出来ます。
このコマ達には序列があり、黒が最初で、次いで灰色、茶色、肌色、白の順でしか進められません。
黒のコマより前には決してコマを進めることも置くことも出来ません。逆に、白のコマより後にもコマを置くことが出来ません。
ただ、例えば黒の線路コマを2マス進める場合、複数の鉄道に黒の線路コマがあれば、それらを別々に動かす事はできます。
また、線路上のマスには線路コマや星が描かれているコマがあります。
線路コマが描かれているコマは、描かれているのと同じ線路コマでそのマスに到達した時、下に書かれた報酬が受け取れます。
例えば1番上のシベリア横断鉄道の2マス目は、黒の線路コマで到達することで灰色の線路コマを3つ受け取れます。
線路コマを得る方法はこの報酬のみで、シベリア横断鉄道で黒の線路コマを進めるだけで必要な線路コマが全て手に入るようになっています。
なお、星が描かれているコマは書かれた数字分の勝利点が得られます。
線路延長アクションの中でも、下の2つは特殊なアクションとなっており、下から2番目のアクションはワーカー1個と1ルーブルを使うことで、任意の線路コマを2マス分進める事ができます。
一番下のアクションは1ラウンド中に複数回使用できるアクションで、黒もしくは灰色の線路コマを1マス進める事ができます。
機関車/工場アクション
メインボードの時計が描かれているちょうど右側に縦に2つ(3人以上のプレイの場合は3つ)並んでいるのが機関車/工場アクションです。
まずは機関車アクションから説明します。
機関車アクションは全ての機関車の山(メインボード最下部に並んでいます)の内、最も数字の小さい機関車タイルを1枚、自分のプレイヤーボードのいずれかの路線に置く、という行動です。
シベリア鉄道は2枚、他は1枚の機関車タイルを置くことができ、それぞれの鉄道は置かれている機関車タイルの数字の合計分までしか最終的な得点計算に絡みません。
つまり、どれだけ鉄道を伸ばしても、機関車がそこまでたどり着いていなければその分は無駄になるということです。
工場アクションもほとんど同じで、機関車タイルの裏面が工場タイルになっているので、機関車タイルと同様に小さいものから取り、裏返してプレイヤーボードの下部、ジグザグになっている部分に左からはめていきます。
工業化アクション
紫の六方柱のようなアイコンが工業化アクションです。
アイコンが描かれている数分、工業化マーカーを先に進める事ができます。
工業化マーカーはプレイヤーボードの下部に書かれた、線で繋がった紫色の六方形のマス上を進んでいきます。
道が途切れている部分は前述の工場を差し込むことで繋がり、通過することで工場の効果を発揮させる事ができます。
技術者
残りのアクションの殆どは技術者を獲得するためのアクションです。
メインボードの一番右に金貨のアイコンと共に表示されているのが「ルーブルで雇用できる技術者」で、その左側が「ワーカーで獲得出来る技術者」、そしてそのさらに左側に並んでいる技術者たちは、ラウンド経過で右にスライドしていきます。
つまり、並んでいるうち「A」の文字が書かれた技術者は次のラウンドではワーカーで獲得出来るようになり、ワーカーで獲得出来る技術者は次のラウンドではルーブルで雇用できる技術者になっているということです。
その他のアクション
右上とその下の2つのアクションはそれぞれ「×2トークン」「2ルーブル」を得られるアクションです。
×2トークンはシベリア横断鉄道の1マス目~8マス目の上の水色の枠に1つずつ置くことができ、置いてあるマスの勝利点が2倍になります。
以上のアクションを行い、ワーカーを使い切ったら次のラウンドへ、と繰り返して最終的に最も勝利点の高いプレイヤーが勝利になります。
まとめ
長くなってしまいましたが、『ロシアンレールロード』はアクションさえ覚えてしまえばあとは実行していくだけなので、ヘビーボードゲーマーへの入り口としてはちょうど良いゲームかもしれません。
重めのボードゲームにこれから挑戦しようという皆さん、是非このゲームに触れてみてください。
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