中学生のスマホ利用率は、小学生の利用率に比べると一気に跳ね上がります。
子供たちは中学生になると、クラス、仲良しグループ、部活などで交友関係を広め、それぞれの仲間たちとLINEなどを通じて連絡を取ったり、おしゃべりをしたりするようになります。
そればかりではなく、今の時代スマホさえあれば日本中の人々、世界中の人々とコンタクトを取ることも可能です。
上手に利用すればとても便利で子供達の生活をとても充実したものにしてくれるスマホですが、ご承知の通り、様々なトラブルの原因になってしまうこともあります。
子供たちを起こり得るトラブルや事件から守るためには、スマホの使い方を親が教える必要があります。
スマホは機能が多すぎて、何をどう注意していいのかわからないという方も、重要な点だけ抑えておけば大丈夫です。
本記事では、中学生にスマホを与える時の最重要ポイントを5つお伝えします。
①時間制限をする
子供がスマホ依存症になったり、学校の成績が下がってしまわないよう、スマホの使用には時間制限をつけましょう。
スマホの使用には時間制限をつける!
スマホを使って調べ物をすることもあるので、難しいところでもありますが、
例えば
- 夜の12時以降は親がスマホを預かる
- 成績が下がった場合は使用を一時停止する
などの決まりを作るとよいでしょう。
②個人情報をばら撒かないことを約束させる
不特定多数の目に触れるTwitterなどのSNSを本名でやったり、そういったSNSにプライベートな画像を絶対に載せないことを約束させましょう。
本名でSNSをやらせない!
プライベートな画像をSNSに載せない!
え?そんなこと、世界中の人がやってるじゃん・・と思われるかもしれません。
でもやらない方が賢明です。
本名で不特定多数の人が閲覧できるTwitterなどのSNSをすることの危険性を知っている場合は良いのですが、中学生ではほとんどの子が危険性を理解できていません。
実際には、「多くの人がやっている」と言う事実が、根拠のない安心感を与えているだけです。
知らないところで、あなたのお子さんの生活をチェックしている人がいるかもしれない、その人はストーカーかもしれない、誘拐犯かもしれない、サイコパスかもしれないのです。
また、あなたのお子さんをよく思わない同級生がずっと見張っていて、ボロが出たらここぞとばかりに騒ぐこともあるでしょう。
そもそも中学生がSNSをやる理由は、「こんな友達を持っている私、いいでしょ 」「こんなおいしいものを食べたの、いいでしょ」「こんな可愛い服買っちゃった、いいでしょ」という自慢や承認欲求から来るものがほとんどです。
調子に乗って「お酒飲んじゃった、いいでしょ」とばかりに飲酒の画像を載せて自慢した中学生や高校生が、学校から指導を受けたという話はよく耳にするところです。
SNSをやるのなら、ニックネームをアカウント名にする、親しい人だけが見れるように閲覧制限をかけるなどの工夫が必要です。
③人の悪口を書き込まないことを約束させる
LINE、フェイスブックなどのSNS、ツイッター、掲示板などの交流サイトで、他人の悪口を書き込まないことを約束させましょう。
人の悪口を書き込まないことを約束させる!
「他人」というのは 、知人、友人、芸能人など直接知らない人すべてを含みます。
今の中学生の人間関係のトラブルの大半は、SNS関連です。
スマホの画面が、悪口、仲間外れ、いじめの舞台になっているのです。
人の悪口を、口で言うだけでなくログにして残すということには、大きな危険が伴います。
かと言って、「人の悪口は一切言うな」と言うのでは、あまり現実的ではありません。
誰しもガス抜きは必要です。
ただ、悪口を言う相手を選ぶことは大事だと言う意味です。
できれば、親が話し相手になって、子供の不満や愚痴を聞いてあげられるのが理想的です。
④スマホの使用に関する学校の決まりに従わせる
スマホについての校則は、学校によって様々ですが、スマホ使用に関する校則を必ず守るということを約束させておきましょう。
スマホ使用に関する校則を守ることを約束させる!
スマホを学校に持ってくること自体を禁止している学校もあれば、校内で電源を切って使わないようにすれば所持だけは認める、といった学校、授業の前にスマホを回収して、休み時間は使ってもよいとしている学校・・など、学校によっていろいろな校則があるでしょう。
子供が校則を破ってスマホ取り上げられた・・なんてことがないように、校則をしっかり守るということは予め約束しておきましょう。
中には校則を破っておいて、「先生が取り上げる権利はあるのですか」「窃盗罪ではないでしょうか」と言い出す生徒もいます。
我が子をそんな生徒にさせない為にもスマホについての校則は親からも言ってきかせ、守らせるようにしましょう。
⑤約束を破った場合は解約することもあることを告げよう
約束を破ったら「解約することもある」ということを伝えておきましょう。
約束を破ったら「解約することもあるよ」と言っておく!
約束を破ったら必ず解約する!という言い方ではなく、「解約することもある」という言い方がポイントです。
「約束を破った場合は解約する」と約束してしまうと、何らかの事情で約束が守れなかった時に、本当に解約するしかなくなってしまいます。
解約させてもうまく行くという自信のある場合は良いですが、たいていの場合、また別のトラブルが起こります。
実際、解約するにも面倒ですし、子供はふて腐れて親子関係が微妙なものになってしまう恐れもあります。
スマホを使って他人をいじめたり、法に触れるようなことをするなど重大な間違いを犯した場合はもちろん即刻解約でいいですが、それ以外の約束が守れなかった場合は「一週間の利用停止」程度の罰を与えるのが適切です。
まとめ
中学生のスマホの使い方について注意しなければならないことはたくさんありますが、それぞれの家庭の方針や、生活スタイルがあるので、ここでは中学生の子供にスマホを与えることになった時の最低限で最重要なことに絞ってお伝えしました。
- 使用時間を制限する
- 実名でSNSをしない
- 他人の悪口や中傷は活字にして残さない
- 校則を守る
- 約束違反をした場合の対処を予め伝えておく
以上の5点を重視し、お子さんにスマホを与える際の参考にしてください。
一台で何でもできてしまうスマホだからこそ、親はその危険性も子供にちゃんと伝え、「買い与えただけ」「与えっぱなし」ということにならないよう注意したいものです。
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