仕事中に私語が多い部下を抱えている人もいるでしょう。
もちろん上司の責任として、すべての部下が気分よく仕事に取り組めるよう、私語を減らすようにしなければなりません。
しかし、ただ単に厳しく注意すると、部下との関係がこじれ、職場の雰囲気も悪くなりかねません。
かといって、その状態を放置しておくわけにもいきません。
そこで、部下の私語が多くて悩んでいる上司に向けて、この記事では、職場のよい雰囲気を保ちつつ私語を減らすための4つの方法をご紹介します。
対応の方法を工夫することで、部下を仕事に集中させられ、私語を減らすことができるので、一度試して下さい。
1.一般論として、私語に関する苦情があったとして注意する
部下の私語が多い場合、今現在その私語が多いことについて、直接注意する方法もあり、それが出来れば問題はないでしょう。
しかし、部下との関係や上司の性格等様々な事情から、それが難しい場合もあります。
そこで、一般論の形で示唆する方法をとってみましょう。
例えば、「最近他の部署で私語が多くて苦情が起きているらしい。よって、各部署で私語があれば減らすように注意があった」などと伝えます。
このように、間接的な形で私語の問題を伝えることで、思い当たる節がないか考えさせ、気づかせるのです。
それを定期的に伝え、特に改善されなければ頻繁に知らせましょう。
角を立てずに、かつ言いたいことをしっかり伝える方法をとって、私語を減らすようにしていきましょう。
2.話の中に割って入ることで、それ以上私語をさせないようにする
部下同士での私語が多い場合に、普通はそれを注意してやめさせようとするでしょう。
たしかにそれがオーソドックスな方法ですが、それだけではワンパターンになり、私語を減らすのは難しくなってしまいます。
そこで他の方法として、あえて話の中に割って入ってみましょう。
「何の話で盛り上がっているの?」などと言いながら、関心のある振りをしつつその輪に加わろうとするわけです。
しかし、何の話であれそもそも上司と盛り上がろうとする部下は少ないはずです。
また特に、私語で盛り上がっている時に上司に来られれば、罪悪感や引け目から逆にやめようとするでしょう。
こうした心理を利用して、自ら部下の中に飛び込んでいくことで、結果的に私語を減らすという方法もあります。
3.仕事を多めに割り振り、仕事に集中せざるを得ない状況に追い込む
私語が多いということは、それだけ無駄話をする時間と精神的余裕があるということです。
それならば、私語を減らすためには、その時間とゆとりを奪ってしまえばいいのです。
それをふまえ、「今手が空いていたら、これもよろしく」などと言って、仕事を追加して多めに割り振っていきましょう。
特に、集中したりじっくり考えたりする仕事の方が、余計なことをしている暇がなくなります。
他にも、誰かに電話などの連絡をしたり、外回りをしたりする仕事を与えるのも、効果的な方法です。
他の部下との無駄なかかわりを否応なくやめざるを得ないからです。
このように、直接注意しなくても仕事をせざるを得ない状況に追い込むことで、私語を減らす方法もあるのです。
4.席替えやシフト変更等により、物理的に私語ができないようにする
直接注意しなくて済む方法としては、他にも物理的に私語ができないようにする方法があります。
例えば、私語が多そうな部下同士を引き離すように、席替えをしてしまうことです。
また、私語が目立つ部下同士が、同じ時間帯で仕事をしている場合は、シフトを変更して別々の時間帯に回し、お互いに顔を合わせないようにしてしまうのも、私語を減らすのに効果的な方法と言えます。
私語の多い部下は、席替えやシフト変更の後でも、また新たな相手と無駄話を始めるかもしれません。
その場合は、そうなりそうなタイミングで、再び席替えやシフト変更等をしていきましょう。
これを繰り返すうちに、部下の方でも私語が問題視されていると気づき、減らすようにする可能性が出て来ます。
直接注意できなくても、間接的な方法により私語を減らすことはできる
職場で部下の私語が多い場合、上司として直接注意できるのが望ましいですが、それが難しい場合もあります。
その際は、一般論の形で、職場で私語が問題視されていることを伝え、自覚を促しましょう。
また、あえて話の輪に入っていくことで、私語をしていることに後ろめたさを感じさせ、やめさせるのも一つの方法です。
さらに、仕事を多めに割り振って、私語の時間と余裕を奪い、仕事に集中させる方法もあります。
それに加えて、席替えやシフト変更等をすることで、私語をしたくてもできないように、物理的に追い込むことも可能です。
それを定期的に繰り返していけば、さすがに部下も私語が問題だと気づくでしょう。
このように、言い方や接し方を工夫したり、仕事の量や環境を変えたりすることで、部下の気持ちを仕事の方に向けさせていくことが大切です。
そうして職場の私語を減らすことで、部下全員が仕事に集中できるようにし、職場の雰囲気や生産性を改善していくことが大切です。
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