こんにちは。ボードゲーム愛好歴20年のシグルンです。
今回ご紹介するのはミニマル麻雀の『すずめ雀』です。
このゲームはボードゲームショップの「すごろくや」から2018年5月5日~6日で行われたゲームマーケットで発売されました。
目次
すずめ雀とはどんなゲーム?

「ゲームを考えた人はノーベル賞もの」と評価される古典的パズルゲームの麻雀を、より簡単に、より手軽に遊べるようアレンジされたゲームです。
- 「麻雀は興味あるけれど難しそう」と思っている
- 手軽で短時間で遊べるゲームがしたい
- 駆け引き要素があるゲームがしたい
- 気軽に麻雀を楽しみたい
- 「麻雀教えて!」と言う麻雀を知らない友人の入門用に
という方におススメのボードゲームです。
“しのうじょう”の『SUPER ALL GREEN』がスズメ雀の原型
ボードゲーム作成サークルの「しのうじょう」は、麻雀を知らない方でもすぐ遊べるように持ち運びしやすく、ルールを簡略化した麻雀ゲームを中心に製作しており、サイコロを使った『菊花賽』という麻雀ゲームや、牌をパンや具材に見立てた『ジャンドイッチ』などを手掛けています。

SUPER ALL GREEN
『すずめ雀』の基となったゲームは、2014年頃に発売された『SUPER ALL GREEN』というカードゲームで、麻雀牌の中でも緑色を使った牌だけを扱ったゲームです。
「三元牌」と呼ばれる字牌から「發(ハツ)」と、竹をモチーフにした「索子(ソウズ)」という1~9までの数牌、計10種類を使用します。
『SUPER ALL GREEN』はその後点棒カードを分かり易い点数チップに変更するなどの改良と再販を重ね、『ALL GREEN』というゲームになります。
『SUPER ALL GREEN』は雀頭+面子の5枚の牌で完成形を作ります。
麻雀用語を解説①
麻雀の牌は大きく分けて漢字が書かれた「字牌」と、数字が書かれた「数牌」の2種類があります。
「数牌」はトランプのスート(スペードやダイヤ等)にあたるものが3種あり、漢数字の「萬子(マンズ)」、貨幣(文銭)モチーフの「筒子(ピンズ)」、竹がモチーフの「索子(ソウズ)」があります。
「字牌」は「東」「南」「西」「北」の「四風牌」と、「白(ハク)」「發(ハツ)」「中(チュン)」の「三元牌」の2つに分かれます。
三元の由来は白板、緑発、紅中で、堆金積玉、品行方正、立身出世を表します。
通常の麻雀は「雀頭」と呼ばれる同じ牌2枚を1セット、「面子」と呼ばれる3枚1組の牌を4セット揃えて完成形の「役」を作ります。
『SUPER ALL GREEN』と『すずめ雀』の違い

緑色の牌だけを用いた『SUPER ALL GREEN』に、赤色の牌を加えたものが『すずめ雀』です。
「三元牌」と呼ばれる字牌から「中」を加え、「索子」の一揃えを赤牌に変えています。
『すずめ雀』は面子2セットの6枚の牌で完成形を作ります。
麻雀用語を解説②
「赤牌」は本来の麻雀でいう「ドラ」と同じように手牌に組み込むことで点数が加算されるボーナス牌で、本来の麻雀では「五」の数牌のみが赤く印字されているので「赤五(アカウー)」と呼ばれます。
ゲームの概要

『すずめ雀』のゲーム目的や手順などをザックリ解説します。
ゲームの目的
面子を2組、誰よりも早く完成させるセットコレクションゲームです。
ただし完成を宣言する際には5点以上の組み合わせでないとアガリ宣言は出来ません。
ゲームの準備
- 牌を裏向きにして混ぜます。この場をストックとします。(通常の麻雀のように2段に積んで山にすることはありません)
- ストックから適当に5枚取り、手牌とします。
- スタートプレイヤーは、自分の場の脇にスタートプレイヤーマーカーを置き、その上にランダムに取った牌をマーカーに乗せて「ドラ」とします。(通常の麻雀と違い「ドラ表示牌」の次番の牌がドラになるのではなく、マーカーに乗った牌と同じものが「ドラ」になります。直感的に分かり易くなっています。)
ゲームの流れ

- ストックから1枚選んで引き、手牌に加える。
- 不要な牌を1枚捨てる。
右隣のプレイヤーの手番に移ります。
『すずめ雀』の役
本来の麻雀より種類が少ないので覚えやすく、シンプルになっています。
面子の作り方で1~2点、通常役は1~2点、難易度の高い役が10~20点になります。
ゲームの終了
一巡中に手役を揃えて、最後の必要な牌をストックから引くか(ツモ)他プレイヤーの捨て牌から出た(ロン)場合、アガリ宣言をして1ラウンド終了となります。
一巡中にどのプレイヤーもアガリ宣言が出来なかった場合もラウンドは終了となり手牌をストックに戻し仕切り直します。
全員にスタートプレイヤー手番が回ればゲーム終了で、点数が最も高いプレイヤーの勝利です。
通常の麻雀で言うところの東1局戦になります。
まとめ
遊び方は5分程度で覚えられ、点数・役に関する情報はリファレンスシートがあるので、麻雀を知らないプレイヤーでも手牌と見比べながらどの牌を残していくか考えられます。
通常の麻雀は14枚の牌を揃えますが、『すずめ雀』は6枚なので最初の手牌でかなり完成形に近いことが多々あります。
その為、すぐ役が完成してアガれる楽しみ・爽快感があります。
元々運要素のある麻雀ですが、牌が少ない分アガリやすさとその楽しみが強くなっているので誰でも楽しめるゲームになっています。
枚数が少ない分、逆に相手のアタリ牌を捨てやすい環境でもあるので、相手の捨て牌を見て取捨選択する麻雀ならではの戦略も健在です。
麻雀のエッセンスを濃縮させて短時間で楽しめるようになっているオススメのボードゲームです。
プレイ人数:2~5人
プレイ時間:30分
状況:発売中
すずめ雀はこちらの『すごろくや』さんのホームページから購入できます。
https://sugorokuya.jp/gamelist?o=title&s=すずめ雀
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