皆さんは、キャンプに行かれたことはありますか?もしくは行ってみたいと思ったことはありますか?
私は学生の時にホームステイしていたハワイで、ホストファミリーと一緒に人生初のキャンプに行った経験があります。
いつも天気がよく穏やかなハワイであったにも関わらず、そんな時に限って天気が悪くなったり道に迷ってしまったり。
その頃まだ10代だった私は、優しいホストファミリーに愚痴を言うのも悪いと思い、ひたすら我慢するしかなかったため、それ以来キャンプが大嫌いになってしまいました。
しかし台湾人と結婚をした今は、アウトドアを通して出来るだけ子どもたちを大自然に触れさせたいと考えています。
そんなことが理由で、私たち家族が数年前から始めたキャンプ。
そして実は今、台湾ではおよそ200万人がキャンプに夢中になっていると言われています。
そこで今回は、台湾人がキャンプに行く時にはどのように過ごすのかを皆さんにご紹介したいと思います。
日本でのキャンプ仕方とは違うかも知れませんよ!?
台湾でキャンプに出かけるのは休みの前日を狙う
台湾では多くの人が、休みの日の前日に学校や会社が終わると、車を走らせてキャンプ場へ向かいます。
なぜ前日からキャンプ場へ向かうかというと、台湾は九州くらいの大きさしかない為、休みの日は高速道路がとにかく混雑します。
キャンプ当日の朝に現地に向かうと渋滞のせいで時間が相当無駄になってしまうので、ほとんどの人が仕事や学校が終わったらその日のうちにキャンプへ出発するのです。
台湾の首都である台北から、車でだいたい2時間ほどのところに 「新竹縣(シンジュウシェン)」 という県があります。
ここにはたくさんのキャンプ場があり、台湾ではその辺りが特に人気があります。
台北からキャンプ場に向かう途中の高速道路にあるサービスエリアに立ち寄ると、お食事ができる他に、インターネットが無料で使えるエリアもあったり、設備が整っている上に大変清潔です。
そしてキャンプ場に着いた後は身のまわりの物を整理して、時間によってはそのまま寝ることもありますが、一緒にキャンプをする友人たちと夜遅くまで話していることもあります。
台湾でキャンプに行く場合は、その他のアウトドアも楽しむ
台湾の多くのキャンプ場の近くには、山登り、川遊びなどのアウトドアを楽しめる場所があります。
私たちの場合、毎回キャンプに行くと、朝ごはんを済ませた後に一緒にキャンプに来た友人たちと山登りに出かけます。
もちろん近くに観光スポットがある場合には、旅行者並みにそこを観光することもあります。
このように、天気が悪くて雨が降っているという場合以外は、朝から夜までキャンプ場で過ごす、ということはありません。
極端に言うと、キャンプ場で寝泊りはするものの、昼間は出来るだけその付近で山登りのようなアウトドアを楽しんだり、近くを散策したりして過ごします。
そのため、キャンプ場を探す時は、その近くに何があるのかが重要なポイントなのです。
キャンプ中の食事は手軽で便利が台湾流
台湾で人気があるキャンプ場は、やはり設備が整っているところです。
しかも、コンビニのように簡単な食べ物を売っていたり、食堂があるようなキャンプ場は特に人気で、何ヶ月も前に予約をしないと空きがない所もあります。
その他にも、人気のあるキャンプ場は、近くに 「老街(ラオジエ)」 と呼ばれる屋台やお店がたくさん並ぶ古い通りがあるところです。
なぜなら老街では、食堂でご飯を食べたり、屋台で食べ物をテイクアウトしたり、キャンプ場で簡単につまめるようなお茶菓子を買うことができるからです。
台湾のキャンプ場の近くでは、コンビニやファーストフード店もよく見かけるので、朝ごはんをテイクアウトしてキャンプ場で食べる、ということも珍しくありません。
このように食に関することで言うと、台湾では 「アウトドアならではの料理を作って楽しみたい」 というよりも 「美味しい物は食べたいけれど手軽に越したことはない」 という考えの人のほうが多いようです。
実は以前、この話を日本人の友人に話したところ 「それはもう、キャンプじゃないよね」 と言われてしまいました。
やはり、色々と不便を感じながらもキャンプ場で自分たちで食事の準備をすることこそが、キャンプというアウトドアだ、ということでした。
しかし、私はすっかり台湾流のキャンプの仕方に慣れてしまった上に、もともと面倒くさがりな性格ということもあり、今では毎回キャンプに出かける度に 「いかに楽をするか?」 ということばかり考えています。
それに、キャンプに行く時くらいは、毎日やっている料理をせずに、その時間を普段できないようなアウトドアに費やしたほうが良いかと思います。
まとめ
今回は、台湾で人気のキャンプについてお話ししました。
土地が狭く休日になると渋滞になりやすい台湾では、休日の前日からキャンプ場へ向かいます。
そして、1日中キャンプ場で過ごすわけではなく、昼間は近くで山登りなどのアウトドアを楽しんだり、観光スポットへ出向くなどして過ごします。
食事の面では、外で済ますことができる環境ならば、キャンプ場でわざわざ自分たちで料理をすることはありません。
日本のキャンプの仕方とは違う点があるかも知れませんが、もし台湾でキャンプをする機会があれば、手抜きできるところは手抜きをし、とことんアウトドアを楽しむという台湾流のキャンプの楽しみ方を真似してみてください。
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