台湾でよく見かける日本人からしたら珍しい&不思議な光景、その正体とは?







海外の人が日本を訪れて、自分の国のものとは違う、日本の文化や光景に大変驚いたということはよく耳にします。

それと同様に私達日本人も、海外で偶然目にした、日本では見ることが出来ない珍しい光景は、帰国した後も暫く頭から離れなかったり、時々思い出すこともあります。

 

私は現在台湾で暮らしています。

十数年前に、初めて1人でこの土地を歩いた時には、やはり珍しい光景をたくさん見ましたし、「何でだろう?」 と不思議に思うこともありました。

そして私のように、台湾を訪れたことがある人の中には、結局今でもそれが一体何だったのか分からない、という人もいます。

 

そこで今回は、台湾で暮らす人々にとっては何とも思わない普通のことでも、 日本人が台湾を訪れた時に、珍しいと思う光景とその正体について、皆さんに解説したいと思います。

 

台湾の道路のあちこちに血が!?一瞬恐ろしい光景

 

台湾の道路を歩いていて、よく目にするのが路上の赤い血のような染み。

それが一体何なのか、多くの人が不思議に思うことでしょう。

そして同じく、トラックやオートバイに乗った男性が、道路に血のような赤い唾を吐いているという、一瞬ドキッとするような光景もよく目にします。

 

でも、決して吐血しているわけではありませんので、ご安心を。

彼らは、檳榔(ビン・ラン)と呼ばれる植物の種を加工したものを、ガムのように噛んでいるだけです。

そして、噛むことによって檳榔から出てくる赤い成分で、胃を痛めないようにするため、唾液と一緒に道路に吐き出しているのです。

檳榔(ビン・ラン)

 

台湾では、道端にある小さな店の中で、若い女性が檳榔を売っている光景が見られます。

檳榔には、抵うつ作用や興奮作用があって、特に仕事で車を長時間運転するような男性は、噛むことがあります。

 

でも、中毒性や発がん性もあるので、体には良くありません。

また、檳榔を噛んでいると、歯に赤黒いヤニのようなものが付いてしまうので、見た目にも他人に汚い印象を与えてしまいます。

 

晴れているのに雨傘をさして歩く、女性達の珍しい光景?

台湾では、相手が男性女性に関わらず、「肌の色が白い」 というのが一種の褒め言葉になっています。

それだけ、肌の白さを気にしている人が多くいます。

私は息子を妊娠中に、「生まれてくる子の肌が黒くなるから、コーヒーは飲まないほうがいい」 と、毎日ように義母からしつこく言われていました。

 

そのため、台湾で暮らす人は真夏になると、日焼け防止のために、それから、とても強い日差しの熱から逃れるためにも、傘が必需品です。

 

日本でも夏になると、日傘をさして歩く人の光景がよく見られます。

でも、台湾で暮らす人々が、日よけのために使っているのは、どう見ても雨傘。

私が初めてその光景を見た時は、「台湾には日傘が売っていないのか」 と思いました。

 

しかし、実は台湾で暮らす人々が使っているのは、雨傘ではありません。

台湾で売られている傘は、晴雨兼用のものが多いのです。

その傘の外側は、雨の日に使われるものと同じ生地で、内側は紫外線を跳ね返す加工がしてある、銀色の生地で出来ています。

このような台湾の晴雨兼用の傘は、日本で使われている一般的な日傘に比べて、デザインがとてもシンプルで、お洒落ではありません。

そのため、よく日本人には 「晴れているのに、何で傘をさしているの?」 と誤解されてしまう光景なのです。

 

しかし、台湾でよく使われる晴雨兼用の傘の方が、真夏の太陽が照りつける日に、突然雨が降ってきても問題がないので、現地で暮らしている私達には大変実用的に思えます。

逆に、雨の日用と晴れの日用で、傘を使い分けているほうが、台湾では珍しいのです。

 

道路の真ん中で歩き回る人々がいる光景

台湾でよく見かけるもう1つの光景が、信号待ちをしている車に1台1台近づいて、何かを見せたり、売ったりしている人々です。

 

まずは、日本人にとっては珍しい、道路で白い花を売る人々の光景についてです。

とても良い香りがする、その玉蘭花(ユイ・ラン・ホワ。日本名:ハクモクレン)という名前の花は、1つ約20元(約76円)で売られていて、輪になった細い針金が通されています。

針金部分を利用して、車内のどこかに花を掛けておくだけで、ほのかな甘い香りが漂います。

特に、客商売のタクシーの運転手には人気です。

 

その他にも、台湾の道路の真ん中でよく見られる光景は、売出し中のマンションなどの広告を配っている人々。

車の交通量が多い道路上だと、効率よく配ることが可能ですし、雨が降っている時でも、高速道路の下にある一般道で広告を配れば、雨で濡れずに仕事が出来ます。

 

もちろん、私達がこれらを必要としない場合は、いらないという素振りをすれば、強引に押し付けられることは決してありません。

しかし、車内でクーラーを使う必要があるほど非常に暑い日や、外で歩きたくないほど寒い日に、道路の真ん中という危険な場所で、このような仕事をしている人々を見かけると、やはり手助けしてあげたくなります。

 

まとめ

 

今回は、日本人が台湾を訪れた時に、珍しいと思う光景を3つ説明しました。

道路に赤い染みがついているのは、檳榔(ビン・ラン)を噛んで、道路に唾を吐く人がいるから。

台湾で暮らす人が真夏に使っているのは、普通の傘ではなく、晴雨兼用の傘。

そして、道路の真ん中で人々が歩き回っているのは、花を売ったり、広告を配っているからです。

台湾で見かけた以上の3つの珍しい光景を、不思議に思っていた皆さん。

これで、あなたの小さな疑問が解決されたでしょうか?










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