台湾の国民食、豬血。あなたも知らないうちに豚の血を食べているかも?




台湾の街を歩いていると、屋台でよく見かける「豬血糕(ジューシエガオ)」「豬血湯(ジューシエタン)」 の看板。

そこで売られているものは、長方形の黒いお餅に見えるものや、レバーによく似たものが入っているスープです。

 

お世辞でも 「美味しそう!」 とは言えないのですが、台湾で暮らす人々は、あちらでもパクパク、こちらでもパクパク、本当によく食べています。

子どもから大人まで、まさに台湾の国民食と言っても、過言ではありません。

 

それらの食べ物に 「豬血」 という漢字が使われている理由は、その黒い見た目からだ、と私は思っていました。

なぜなら、肉や魚の血は生臭いので、わざわざ食べ物に血を入れるわけがないからです。

それに、血を食べるなんていう発想は、日本人の私にはありません。

 

しかし、驚いたことに 「豬血糕」 や 「豬血」 とは、新鮮な豚の血が入っている、台湾の伝統的な食べ物なのです。

そして、これらの正体を知らない旅行客は、台湾に滞在中に、豚の血入りの食べ物だと気付かず、食べてしまうことがあります。

 

これから、その台湾の国民食である 「豬血糕」 や 「豬血」 について、そして、知らない人はどのように食べてしまうのか、について書きたいと思います。

 

台湾では何故、豚の血が入った食べ物を食べるようになったのか

 

台湾には、「米血糕(ミーシュエガオ)」 と呼ばれる、伝統的な食べ物があります。

それは、もち米と、鴨、鶏、または豚の血を混ぜて作ったものです。

 

元々は農家の人が、栄養が豊富な鴨を殺した後に、その血を捨てるのがもったいないので、お米と一緒に蒸して食べていました。

のちに、それが多くの人に広がり、一般的な庶民の食べ物になったのです。

 

しかし、鴨は値段が高く、また、同じ鳥類でも鶏の血は固まりにくいので、安くて固まりやすい豚の血が代わりに使用されるようになりました。

豚の血が入ったものは、「豬血糕(ジューシエガオ)」と呼ばれます。

 

新鮮な豚の血が入っている「豬血糕」と「豬血」

豬血糕(ジューシエガオ)

豚の血ともち米を混ぜて作った 「豬血糕」 の食感は、モチモチとしています。

また、もち米は入っておらず、新鮮な豚の血を固めたものは、「豬血」 と呼ばれ、プリンのようにプルプルとした食感です。

 

私は台湾で暮らすようになって、しばらくの間は、「豚の血?うそだよね?」 と、ずっと思っていましたが、本当に新鮮な豚の血が入っています。

 

豚の血は体によい食べ物だった!

 

豚の血を食べる習慣がない私たち日本人は、台湾で食べられている「豬血糕」や「豬血」のようなものを見ると、「なぜ血を食べるの?」 と不思議でなりません。

 

でも実は、豚の血は、ビタミンB2, C, たんぱく質、鉄分、リン脂質、カルシウムなどの栄養素を豊富に含む、体によい食べ物なのです。

特に、その血漿たんぱく質が、私たちの胃で分解されると、解毒作用がある分解物が生み出され、体内の毒素を排出する助けをします。

その他にも豊富に含まれる鉄分によって、貧血が改善されます。

 

このように、鴨や豚の血を食べるという習慣は、食べ物の成分や効能について、非常に詳しい台湾人ならではの、昔からの知恵だったのです。

 

これが台湾流。 「豬血糕」 と 「豬血」 の食べ方

豬血糕(ジューシエガオ)
ピーナッツ粉トッピング

台湾では、蒸した 「豬血糕」 に味付けをして食べます。

例えば、まず醤油をかけてから、その上に個人の好みでトッピングをします。

よく見られるトッピングは、甘辛いソースや、千切りにした生姜、ピーナッツの粉、パクチーなどがあります。

 

また、「豬血糕」 を食べやすい大きさに切って、から揚げのように油で揚げてから、お好みでコショウや唐辛子の粉をかけて食べます。

他にも、台湾で寒い時期によく食べられるお鍋の具にしたりと、「豬血糕」 には色々な食べ方があります。

「豬血糕」 が好きな台湾人に、「それの何が美味しいの?」と聞いたところ、味にひきつけられるわけではなく、モチモチとした歯ごたえがクセになる、と言っていました。

 

一方、見た目はレバーのような 「豬血」 は、主にスープに入れて食べられますが、炒めたり、お粥に入れることもあります。

スープに入った豬血

 

あなたが好きな台湾の食べ物にも入っているかも知れない

 

日本人には馴染みのない、「豬血糕」と「豬血」。

実は、これらの豚の血が入った食べ物は、台湾で外食する場合、食べたくない人でも、知らないうちに口に入ってしまうことがあります。

 

台湾で人気のスープの1つ、酸辣湯(スワンラータン)

たくさんの日本人も、台湾でその本場の味を楽しみます。

酸辣湯

しかし、酸辣湯の中に入っている、黒くて細長いものこそが、プリンのようにプルプルした、「豬血」 なのです。

お店によって、代わりにキクラゲを入れている所もありますが、豬血が入っているほうが多いです。

 

日本人は、ほとんどの人が 「豬血」 を見たことがありません。

酸っぱくて辛い味の、酸辣湯の中に細切りになって入っていると、特に生臭い味もしません。

ほとんどの人が、「黒くて細いものが入っているな」 と思うくらいで、気にしないで食べてしまいます。

 

今後台湾に来た時に、気になる人は酸辣湯の中に入っているのが、キクラゲなのか、それとも、「豬血」 なのか、確認してみて下さい。

 

私は以前、知らずにオーダーして出てきたのが 「豬血」 入りの酸辣湯だったので、1本1本取り除いたことがあります。

でも結局、「全部取った!」 と喜んで食べ始めたら、まだスープの中に何本かあった、ということが何回もあったので、最近では諦めて全て食べてしまいます。

 

まとめ

 

今回は、台湾の庶民の食べ物で、豚の血が入っている 「豬血糕」 と 「豬血」 についてお話しました。

もともとは農家の人が、栄養豊富な鴨の血を無駄にしないように食べていたのが始まりで、今は、豚の血が主に使われている、台湾の伝統的な食べ物です。

 

台湾では 「豬血」 が、日本人も大好きな酸辣湯の中に入っていることが多いので、知らないうちに食べていることがあります。

気になる人は、食べる前に確認をしましょう!

もちろん、興味がある人は、「豬血糕」と「豬血」を食べてみて下さい。












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