日本の南に位置する台湾。
温暖な気候のため、農作物は豊富ですし、美味しい食べ物がたくさんあることで有名です。
ほとんどの日本人が台湾に遊びに来ると、ガイドブックに必ず載っている、台湾式のカキ氷を食べたいと言います。
カキ氷の上には、たくさんの果物がのっていて、美味しそうなシロップがたくさんかかっています。
しかし台湾では、カキ氷はあくまでも夏に食べるスイーツです。
そして実は、1年中食べられるおすすめの、台湾のスイーツが他にもあります。それは 「豆花(ドウホワ)」 です。
豆花(ドウホワ)は、豆乳を固めたものなので、豆腐味のプリンといった感じです。
台湾で暮らす人々には、子どもから大人まで、男女問わず、1年中愛されているスイーツなのです。
台湾の豆花を知らない人のために、それがどんなスイーツなのか、これからご紹介したいと思います。
豆花(ドウホワ)は台湾だけにあるスイーツなの?
豆花が食べられるのは、実は台湾だけではありません。
他にも、中国、香港、マカオ、マレーシア、シンガポールでも食べられています。
豆花自体の作り方は同じなのですが、まず呼び方が違います。
例えば、中国の北部では豆腐腦(ドウフーナオ)、 中国の南部や香港、マカオ、マレーシア、シンガポールでは豆腐花(ドウフーホワ)と呼ばれています。
そして、その場所によって食べ方が違います。
中国の北部では、豆花を台湾のようにスイーツとして食べるわけではなく、スープや煮込み料理にして食べます。
また、辛い食べ物を食べることで有名な四川地方では、もちろん豆花に辛く味付けをします。
豆花自体はとても淡白な味のため、スイーツとしてだけでなく、お料理としても、アジアの色々な場所で食べられています。
台湾式の豆花(ドウホワ)の食べ方
すでにご紹介した通り、台湾で豆花と言うと、誰もがスイーツの1つだと思っています。
街中には豆花を売るお店があちこちにあり、1碗がだいたい50~60TWD(約180~216円)なので、いつでも気軽に食べられる、台湾のおすすめスイーツです。
台湾の豆花のお店にあるものは、豆花にかけるシロップとトッピングで、それぞれ自分の好みで選ぶことができます。
自分オリジナルの豆花を作って食べるということです。
シロップは、季節やお店にもよりますが、糖水(タンスェイ=砂糖や黒糖で作ったもの)、豆漿(ドウジャン=豆乳)、紅豆湯(ホンドウタン=小豆のお汁粉)が一般的です。
そして、冷たいものから、熱いものまで、自分の好みで温度を選ぶことができます。
トッピングは、お店によっておいてある種類が異なりますが、柔らかく煮たピーナッツ、緑豆、珍珠(ゼンジュー=ブラックタピオカ)は、どこのお店でも置いてあります。
基本的に台湾で食べられるスイーツは、日本のものよりも甘さが控えめです。
また、体に良い食材を使用しているものが多いです。
だから台湾の豆花は、自分の好みでシロップやトッピングを選べる、美味しくて、体にも嬉しいスイーツなのです。
台湾の豆花(ドウホワ)はこうして食べよう
私が暮らす台湾の自宅付近は、住宅街や学校が多い所で、地元の人が多く暮らすエリアです。
しかし、このような観光地ではない所でも、特に密集している場所では、100m以内で豆花店が3軒もあります。
いかに豆花が台湾で、地元の人に親しまれているスイーツなのかが分かります。
こんな激戦区で、特にトッピングが多いお店で食べられる、人気の豆花をご紹介します。
台湾の台北市にある 「好奇營養豆花(ハオチーインヤンドウホワ)」 というお店には、写真のようにトッピングの種類がたくさんあります(写真1、2)。
はと麦や豆類など、体に良いものもありますが、トッピングで人気があるのは、歯ごたえがモチモチした感触のものです。
こちら(写真3)の豆花は、シロップが糖水で、トッピングは12時の方向から時計周りにご紹介すると、芋頭(ユィトウ=タロイモを甘く煮たもの)、 珍珠(ゼンジュー=ブラックタピオカ)、 芋圓(ユィユエン=タロイモで作ったお団子)。
芋頭は、ねっとりしている食感で、珍珠、 芋圓はもちもちとした歯ごたえがあり、豆花にのせる大人気のトッピングです。
こちら(写真4)の豆花は、シロップが豆漿(ドウジャン=豆乳)で、トッピングは右が芋頭(ユィトウ=タロイモを甘く煮たもの)、左が地瓜圓(ディーグワユェン=さつまいもで作ったお団子)です。
台湾のさつまいもは日本と同じ黄色のものと、オレンジ色の2種類があります。
オレンジ色のさつまいもで作った地瓜圓は、写真のように鮮やかな色に仕上がります。
こちら(写真5)の豆花は、シロップが紅豆湯(ホンドウタン=小豆のお汁粉)で、トッピングは右は湯圓(タンユエン=白玉団子)、左は緑豆(リュウドウ)です。
台湾では、緑豆は体の熱を逃がすと言われている食べ物なので、特に夏になると、たくさんの人に食べられます。
これらの豆花をお店で食べることもできますが、台湾は外食産業が盛んで、ほとんどの店で食べ物のテイクアウトができます。
旅行中には、豆花を持ち帰って、ホテルでゆっくり食べることもおすすめです。
店舗情報
店舗名: 好奇營養豆花(ハオチーインヤンドウホワ)
住所:台北市中山區北安路539-2號
電話:02-2532-9887
営業時間:毎日11:30~23:30
まとめ
今回は、台湾で人気のスイーツ、豆花(ドウホワ)をご紹介しました。
他の国では、おかずとして豆花を食べる場合もありますが、台湾ではスイーツとして扱われています。
豆花にかけるシロップとトッピングは、自分好みで選べるので、台湾に旅行で訪れた際には、ぜひ自分のオリジナルの豆花をオーダーして、食べてみて下さい。
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