日本でプレイすることのが多いテニスコートの種類を頻度順に並べると、
- オムニコート
- クレーコート
- ハードコート
このようになります。
それぞれのテニスコートの特徴にあった戦術がきちんと存在しているので、知っておくようにしましょう。
特に、初心者のうちからコートの特徴を理解しプレイを変えることが意識できていると、後々に大きく成長する可能性があります。
当然ですが、プロもコートの種類によってプレイを変えています。
こちらの記事をぜひ参考に、コートの種類別の戦術を意識してテニスをプレイしてみてください。
オムニコート
オムニコートは日本で最も大会が多く開催されるコートです。
海外ではほとんどないので、参考になるようなプロの動画はありません。
そのため、自分で考えて戦術を組んでいく必要があります。
オムニコートの特徴
オムニコートの特徴は、
- ボールのバウンドが低くスピードも出にくい
- フットワークで滑りやすい
- イレギュラーバウンドは少ない
こういった特徴があります。
実際にやってみるとわかると思いますが、非常にラリーが続けやすいコートです。
基本的に単調なボールが続くので、ミスが他のコートに比べて少なくなります。
オムニコートの戦術
オムニコートの特徴から考えると、粘りのある選手が非常に強いです。
打ち込まれてもコートが威力を吸収してくれるのは、大きなメリットです。
オムニコートは滑りやすいということもあって、スライドフットワークができれば更に守備範囲が広がります。
スライド、つまりスライディングをするように、あえて自分から滑っていくことで移動距離を伸ばします。
オムニコートでは必須テクニックなので、マスターするようにしましょう。
よりラリーを長くするためにも、相手のバックハンド側にボールを集めるようにしましょう。
よっぽどの上級者でない限りは、一発でエースを取られるようなことは無いはずです。
オムニコートで有効なショット
オムニコートではスライスサーブ、スライスショット、ドロップショットが特に有効です。
どのショットもコートの特性を活かした、跳ねないボールを打つことができます。
近年ではスピン特化のショットを打つ方が多く、低い打点の処理はそれだけボールを持ち上げる必要があるので難易度が上がります。
初心者のうちにスライスを打つのは難しいのですが、オムニコートでプレイすることが多い場合はぜひ習得しましょう。
クレーコート
日本のクレーコートはグラウンド状のものが多いのですが、基本的に戦術は万国共通です。
最も戦術を活かせるコートでもあるので、特性は頭に叩き込んでおきましょう。
クレーコートの特徴
クレーコートの特徴は、
- ボールのバウンドが高い
- フットワークで滑りやすい
- イレギュラーバウンドが多い
こういった特徴があります。
オムニコートと同じくラリーが続きやすいコートですが、戦い方は全く違ってきます。
クレーコートの戦術
バウンドが高いので、下がってラリーを続けるのがクレーコートの基本です。
ライジング、要はボールの跳ね際を叩くテクニックもあるのですが、イレギュラーも起こりやすいクレーコートでは難しいです。
そのため、クレーコートではポジションを下げてとにかく足を動かしていきましょう。
先ほど紹介したスライディングをするように、あえて自分から滑っていくことで移動距離を伸ばすスライドフットワークも非常に有効です。
バックハンドの高い打点は非常に処理しづらいので、相手のバック攻めをするのも良いです。
クレーコートで有効なショット
クレーコートで有効なショットは、高く跳ねるスピンショットです。
赤土の王者とも言われているラファエル・ナダル選手は軌道の高いスピンボールを多用します。
スピンを多くかけることで、リスクを減らした状態で相手をどんどん押し込んでいくことができます。
とにかくスピンボールを打ち続けて相手を押し込み、チャンスボールを決めていくというのが理想的なクレーコートの戦い方です。
初心者の間は、いざとなればロブで回避することを意識していきましょう。
ロブはスピンよりも高く跳ねるので、相手にとっても攻め切るのが難しいです。
ボールのスピードよりも、回転やコースを意識してプレイするようにしましょう。
ハードコート
ハードコートは海外では主戦場となるテニスコートなだけあって、非常にバランスが良いです。
テニスにおいての総合力が問われるコートなので、あまり番狂わせが起きないコートでもあります。
ハードコートの特徴
ハードコートの特徴は、
- ボールのバウンドが少し高い
- フットワークが止まる
- イレギュラーバウンドがない
こういった特徴があります。
イレギュラーがないのでストレスフリーでプレイすることができます。
ハードコートの戦術
ハードコートでは、攻めや守りのどちらかが飛び抜けて有利ということはないです。
テニスとしての完成度が問われるので、様々なアイデアを出していく必要があります。
現在ではどちらかというと攻撃的なテニスが主流になっています。
自分お得意なショットで相手を崩し、ボレーでフィニッシュできるのが理想的ですね。
まとめ
テニスには、ぞれぞれのコートに合わせた戦い方が存在します。
非常に奥深いものなので、初心者のうちから意識してプレイするようにしたいですね。
テニスコート別の戦術について、是非参考にしてみて下さい。
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