テニス上達に大きく影響するフォアハンドのグリップについて!







テニスのフォアハンドのグリップ(握り方)はその時代ごとに流行りというものがあります。

なぜかというと、ラケットなどギアの性能が昔より良くなっているので、『飛ばす』スイングをしなくて良くなったからです。

 

昔に比べて軽く振ってもボールが飛んで行くので、よりスピンをかけやすいグリップが流行になってきています。

スピンをかけることができると、ボールが落ちるのでアウトのリスクが格段に減ります。

 

つまり現代のラケットならば、スピンをかけやすいグリップの持ち方が非常に大事なわけです。

この最初の前提の部分を間違えてしまうと、矯正するのが難しい上に上達の妨げになります。

 

効率よく上手くなるためにも、正しいフォアハンドのグリップを身につけるようにしましょう。

 

フラット系のイースタングリップ

イースタングリップの握り方についてはこちらの動画をご参考下さい。

 

イースタングリップは非常に強い当たりでボールを打つことができます。

そのため、コントロールできるようになると、強烈なフラットボール(回転の少ないボール)を打ち込むことができます。

 

プロではフェデラー選手や少し昔の選手が使っているグリップです。

良くある間違いなのですが、『フェデラー選手がやっているグリップなので良いグリップだ』と安直に思ってしまうことです。

 

確かに、フェデラー選手は強力なフォアハンドを打つのですが、これは小さい頃の練習とフィジカルトレーニングの賜物です。

私たちのような一般人がフェデラー選手と同じようにスイングしたとして、ボールは浮いてしまいます。

 

外国人と日本人の体格の違いとも言えますが、『腕力』が圧倒的に違うのでボールを抑えることができません。

どちらかというと、飛ばしやすいグリップなのでスピンをかけるのも難しく、よっぽどのセンスやフィジカルがない限りは満足のいくレベルに持っていくことは困難です。

 

イースタングリップは高い打点で打ち込むのが難しい

イースタングリップで特に問題なのが、高い打点で打ち込むのが難しいという点です。

面の向きが上を向きやすいグリップなので、かなりの腕力と感覚がないと全てホームランしてしまいます。

 

これは慣れだとかそういう問題ではなく、人間の骨格の問題になるので打ちづらくなるのは万人に共通です。

 

さらに、近年ではラケットの向上と共に、スピンボールのストロークが流行ってきています。

スピンをかけると高く跳ねるようになるので、全体的にボールをヒットする高さは上がってきているのです。

 

つまり、必然的に高い打点での打ち込みの頻度は上がるので、イースタングリップは現在では難しい打ち方を強いられるグリップになっています。

これからテニスを始める方にはあまりオススメしません。

 

イースタングリップのほうが良い場合

逆に、イースタングリップがぴったりという場合も実はあります。

それは、自分にパワーがほとんどない場合です。

どれだけ頑張ってもボールが飛ばない方は、イースタングリップにするという処置があります。

 

ですが、ほとんどの人は現代のラケットなら充分にボールを飛ばせる設計になっています。

女性やジュニアの人でもそうです。

 

他にも、ネットプレイを極度に好む場合はグリップチェンジが小さくなるので、イースタンをチョイスする場合もあります。

どちらも極端なケースなのですが、絶対に合わないとは言い切れないので、他のグリップを試した後に実践してみるのも良いかもしれません。

 

バランス型のセミウエスタングリップ

セミウエスタングリップの握り方はこちらの動画をご参考下さい。

 

セミウエスタングリップはフラットとスピンの打ち分けがしやすいグリップです。

攻撃・守備のどちらにでも特化させることができ、非常に将来性のあるグリップになります。

 

「今日からテニスを始める」といった生粋の初心者の方には、ぜひセミウエスタングリップをオススメします。

このグリップなら、自分に合わなかった際に他のものにも移行しやすいので、柔軟性という点も優れています。

 

スピン重視のウエスタングリップ

ウエスタングリップの握り方などについてはこちらの動画をご参考下さい。

 

ウエスタングリップは最もスピンをかけやすいグリップです。

近年はスピン全盛期と呼ばれているぐらい、スピンをかけることが重要になってきています。

 

ウエスタングリップはラケットを上方向に振り抜きやすいので、自然にスピンの利いた良いボールを打つことができます。

最初は回転をかける感覚をつかむまでが難しいのですが、このグリップなら簡単に習得できます。

 

そして『とにかくストロークで打ち勝ちたい』といった方には最もオススメのグリップですね。

プロや現役の学生たちの多くがこのグリップなので、本格的にテニスを始めようとしている場合にはセミウエスタンよりもこちらを選ぶ方が良いかもしれません。

 

ウエスタングリップは高い打点で打ち込みやすい

ウエスタングリップは高い打点の打ち込みが簡単にできます。

面を水平方向に保てるので、厚い当たりでボールを叩きやすいです。

高い打点の強打ができると一気に攻撃力が上がるので、ぜひマスターしたいショットですね。

 

ウエスタングリップは安定感のあるストロークができる

ウエスタングリップの最大のメリットは、ストロークの安定感が増すことです。

ウエスタングリップでスイングすると、手首を背屈させた状態でインパクトすることができます。

 

実は、人体は背中側に手首を曲げた方が力を出すことができます。

そのため、強いボールが飛んできても面を固定することができ、安定したショットを打てます。

力を出しやすいグリップなので、非力な女性でも打ち負けないストロークを身につけることができます。

 

まとめ

初心者の方のフォアハンドグリップは、

  • セミウエスタングリップ
  • ウエスタングリップ

 

この2つの内のどちらかがオススメです。

 

人によって肘のつき方など、体の作りは違うので自分に合うと思う方を選択していきましょう。

最適なグリップを選ぶことは上達スピードに直結するので、最初のうちからこだわっておきましょう。

途中から大きく握りを変えるのも難しいので、後悔のないようにしてください。

 

また、「強くなる」という点を重視すると、やはりオススメはウエスタングリップです。

ウエスタングリップは非常に理にかなっているグリップなので、ぜひ試してみてください。










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