今回はデッキ構築系ゲーム『サンダーストーン』をご紹介します。
デッキ構築系ゲームの中でも、サンダーストーンは『敵を倒し、経験値をためてレベルアップする』というシステムが他と一線を画している部分であり、RPGのような雰囲気が強いゲームになっています。
ゲーム時間は少し長めですが、モンスターを倒して自分のキャラクターが成長していく過程が面白く、中盤以降もダレることなくプレイできます。
ゲーム内の処理には少し複雑さがあるものの、実際にゲーム中にやることはシンプルなので、初心者のプレイヤーを交えても、ルールを理解しているプレイヤーがゲームを回していけば、十分楽しめるという点も大きな魅力です。
「サンダーストーン」ゲームの準備
サンダーストーンは処理が複雑な部分が幾つかあり、ルールも細かい部分まで全て説明するのは難しいので、大きな流れのみを説明します。
まず、各プレイヤーは初期デッキとして「民兵」6枚、「ダガー」2枚、「非常食」2枚、「松明」2枚を受け取ります。
初期デッキは各プレイヤーの手元に置いておきましょう。
次に、全てのモンスターカードの中からランダム、もしくは任意に3種類を選び、3種類10枚ずつのカードを全て纏めて30枚の山札とします。
この山札からランダムに10枚を選出し、その10枚の中のどこかに「サンダーストーン」という特殊なカードを入れ、その上からシャッフルした残りの20枚を重ねて「ダンジョンデッキ」とします。
ヒーローカード、村カードもランダム、もしくは任意にそれぞれ4種類、8種類選びますが、これらはデッキにせず、種類ごとに山にして積みます。
初期デッキに入っている4種類のカードも、余ったものをそれぞれ山にして積んでおきます。
ダンジョンデッキの上から3枚を引いて、引いた順に左に並べれば、最初の場は完成です。
最初の場はこのようになります。ここで、各カードについて説明しておきましょう。
モンスターカード
真ん中の左側に赤い丸で囲ったマークが、このカードがモンスターであることを示しています。
右下の数字は勝利点を示しています。
モンスターカードは場の右上に並んでいます。モンスターカードは場に3枚並べますが、これには意味があり、右にあるカードほど、ダンジョンの深い場所にいるモンスターになります。
ヒーローカード
ヒーローカードも同じくマークで種別が示されていますが、マークの上には数字が書かれています。
赤丸で囲っているこの数字はそのカードのレベルを示しており、ヒーローカードは、レベルの低いカードが上、高いカードが下になるように山にして積みます。
また、黄色く塗りつぶされた部分はモンスター同様勝利点を表しており、レベルを上げていくと勝利点が付与されるヒーローもいます。
村カード
村カードも同様にマークで種別が示されています。
村カードは最も種類の多いカードで、様々な効果を持っています。
ゲームの流れ
各プレイヤーは初期デッキ(「民兵」6枚、「ダガー」2枚、「非常食」2枚、「松明」2枚の合計12枚)をシャッフルして山札とし、そこから6枚引いて各自の手札とします。
手番が来たプレイヤーは、以下の3つのアクションから1つを選んで実行します。
- 村を訪問する
- ダンジョンに挑戦する
- 休息する
村を訪問する
「村を訪問する」場合、自分の手札を全て公開します。
公開したカードに村で発動する効果を持つものがあれば、ここで適用できます。
特になければ、公開した全てのカードのうち、ゴールド値を持つもののゴールド値の合計を算出します。
「ゴールド値の合計」以下のコストを持つカードを、村から1枚だけ「購入」できます。
購入したカードは即座に自分の捨て札となります。
「捨て札」は基本的にデッキの横に配置し、デッキが無くなった場合には捨て札をシャッフルして新しい山札とします。
そのため、ここでは捨て札になりますが、ゲームを進めるうちに山札に戻ってくる仕組みになっています。
購入が終了したら、最後に経験値があれば「レベルアップ」を行います。
公開した手札に存在するヒーローカードを選択し、そのヒーローカードの「必要経験値」分だけ経験値を消費することで、「ヒーローカードを破壊」します。
破壊したカードは以後ゲームには戻ってこないので、どこか別の場所に纏めておきましょう。
そして、村にある破壊したヒーローカードと同じヒーローカードの山から、破壊したヒーローカードのレベルより1高いレベルのカードを、購入時と同様に自分の捨て札にします。
少し面倒な手順ですが、結局は自分のヒーローカードが、1レベル高いものに置き換わるだけです。
なお、このレベルアップは経験値とヒーローカードさえあれば1回の訪問で何回でも出来ますが、同じヒーローカードを1ターンに2レベル上げる事はできません(レベルを1上げる時点で捨て札になってしまうので無理)。
ダンジョンに挑戦する
「ダンジョンに挑戦する」場合も、村と同様に手札を全て公開します。
公開した手札のうち、ヒーローカードを全てわかりやすいように前に出しておきましょう。
まず、ダンジョンに挑戦する準備をします。
この時、ダンジョンで発動する効果を持つカードがあれば、効果を適用できます。
さらに、スペル、食料はここで好きなだけ使用できます。
気をつけなければいけないのは「装備」で、これはヒーロー1人につき1つしか装備できません。
さらに、ヒーローの「筋力」を超える「重量」の装備は装備できません。
また、装備はヒーローが装備して初めて効果を発揮する、という点に注意しましょう。
準備が終わったら挑むモンスターを選択します。
場の右上で表になっている3枚から自由に選べますが、この3枚は左からダンジョンの地下1F、地下2F、地下3Fにいるモンスターを表していて、深い場所にいるモンスターに挑むには、光源が必要となります。
赤い丸で囲っているのが光源を示す数字です(この場合は1です)。
地下1Fのモンスターならば1、地下3Fのモンスターならば3の光源が必要で、足りない場合は後述のペナルティを受けます。
なお、松明は光源専用のアイテム(LIGHT)で、他にも光源を持った装備や、ヒーローもあります。
光源専用のアイテムやヒーローは公開しておくだけで光源効果がありますが、装備は装備しているものしか光源効果を発揮しません。
挑むモンスターを決定したら、戦闘の処理を行います。
まず、全てのヒーローの装備の効果に書かれているATTACK(攻撃)、MAGIC ATTACK(魔法攻撃)の合計値を算出します。
光源が足りない場合はこの数値に-2×(足りない光源値)します。
光源の処理をした後の数値を最終的な攻撃力とし、この攻撃力が挑んだモンスターのHPを越えていれば、モンスターを倒すことが出来ます。
倒したモンスターカードは自分の捨て場に置き、そのモンスターカードに書かれている経験値を獲得します。
減ったダンジョンのモンスターカードは、左に詰めて配置し、地下3Fの位置に新しくダンジョンデッキの上からモンスターを引いて配置します。
倒したモンスターカードは自分の物になるので、勿論手札にもいずれ回ってきますが、殆どのモンスターはゴールド値はあっても効果を持たないので、村での購入以外には使うことが出来ないカードになります。
休息する
「休息する」場合は手札を公開せず、1枚選択して破壊することが出来ます。
一見ディスアドバンテージにも見えますが、要らないカードを破壊しておくことで、より欲しいカードが手札にきやすくなる、というメリットがあります。
ただし、先程のモンスターカードは効果こそありませんが、デッキに入れておくだけで後述の「勝利点」になるので、出来る限り破壊しないほうが良いでしょう。
どのアクションを選択した場合も、最後に手札を全て捨て札にし、新しく山札から6枚引いて手札にします。
これを繰り返していき、「サンダーストーン」のカードが地下1Fの位置に来たら、最後にモンスターを倒したプレイヤーはサンダーストーンのカード(3点の勝利点になります)を受け取り、ゲーム終了です。
デッキの中にあるカードの勝利点の合計が最も高いプレイヤーが勝利です。
まとめ
『サンダーストーン』はルールこそ少し難しめですが、覚えてしまえば充実している拡張を追加していくだけで常に新しいゲームを気軽に楽しめます。
是非ルールを覚えて遊んでみてください!
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