こんにちは。ボードゲーム愛好歴20年のシグルンです。
今回ご紹介するのは『狂気の潮流』です。
カードを交換し合って自分の王国を築いていく『時の潮流』というゲームのクトゥルフ神話版となり、『狂気の~』とついています。
タイトルにある”TIDES”は”潮”以外に”移ろい”という意味もあるようですので、次第に正気を失っていくような様も表しているのかもしれませんね。
ゲームの世界観
”~プレイヤーは、いつのものかも分からぬ、人知を越えた旧き知識を発見しようとする調査員となります。
あなたは神秘的なカルトと連絡を取り、隠された場所を探検し、恐ろしい化け物と対峙し、話すことの出来ない言葉を学びます。
この知識の恐怖は、弱い知性にとって荷が重すぎるため、幾人かは永遠の狂気へと陥ってしまうでしょう。~”
ゲームの概要・ジャンル
『狂気の潮流』は2人用のドラフトゲームです。
ゲームを通じて旧支配者と呼ばれる邪神の知識を獲得することで勝利点を得られます。
知識を集める過程で、人の理解を越える内容故に精神的負担も掛かっていきます。
一定数の精神的負担がかかると狂気に陥り敗北します。
狂気に陥ることなく、旧支配者の知識を集め、勝利点を最も獲得したプレイヤーの勝利です。
ゲームの遊び方
手札から1枚選び手元に残し、残りの手札を相手とすべて交換します。そしてまた手札から1枚選び手元に残し…を繰り返します。
カードには5種類のシンボルが描かれており、特定の条件に当てはまるようにシンボルを揃えることで勝利点を得ていきます。
内容物と使い方
- カード…全部で18枚あり、クトゥルフ神話にまつわる邪神や魔導書、地域などが描かれている。
【能力】…カード毎の得点獲得条件。
【知識(勝利点)】…カード毎に得られる勝利点。
【シンボル】…「種族」「場所」「外なる神」「旧支配者」「写本」の5種。
【狂気シンボル】…一部のカードに記載。
- 狂気トークン…得点計算時に場に並べたカードに描かれた【狂気シンボル】分のトークンを受け取りカウント。
- マーカー…前ラウンドから引き続き使う1枚のカードに乗せ、能力やシンボルを以降のラウンドに適用。ゲーム終了まで取り除くことは出来ない。
ゲームの準備
コンポーネントはカード、トークン、マーカーの3種類のみです。
- カードを全てよく切り、各プレイヤーに5枚ずつ配布。
- 残りのカードは山札として裏向きにし、プレイエリアの脇に置く。
- 「狂気トークン」と「マーカー」を山札の近くに置く。
ゲームの進め方
各ラウンドは3つのフェイズからなります。
≪カードドラフト≫
- 手札の5枚のうち1枚を選び、裏向きに自分の前に置きます。
- 選んだカードを相手と同時に表に返します。
- 表向きにしたカードを自分の場に置いていき、知識の泉(自分の場に公開されていくカード(知識)群)を形成していきます。
- 残った4枚の手札をすべてお互いに交換し、同時に次に公開するカードを選びます。
- 自分の場に5枚のカードが置かれるまで、これを繰り返します。(上記手順を5回繰り返します)
≪得点計算≫
カードが場に5枚全て出揃ったら、得点計算を行います。
狂気シンボルのあるカード1枚につき、「狂気トークン」を1つ受け取ります。
ラウンドで最も多くの「狂気トークン」を獲得したプレイヤーはボーナスが発生します。
ボーナス獲得者は、4勝利点を獲得するか、または《狂気》を治療するという事にして「狂気トークン」を1つ捨てることが出来ます。
狂気トークンが同数の場合、どちらのプレイヤーもボーナスは発生しません。
自分の場に並べたカードの得点条件をチェックします。
カードのシンボルは、複数の得点条件に重複して使用することが出来ます。
算出した勝利点をメモしておきます。
≪後処理≫
【ラウンド1】
- このラウンドでプレイしたカード5枚を手札にし、ゲーム終了時まで自分の場に残すカード1枚と、ゲームから取り除くカード1枚を選びます。
- 上記2枚のカードを選び終えたらお互い同時に公開します。
- 自分の場に残すカードの上に「マーカー」を置きます。
- このカードの能力とシンボルは次の第2ラウンド、第3ラウンドの間も有効になります。
- もう1枚のカードは表にして箱に戻します。(ゲームから取り除きます)
【ラウンド2】
ラウンド終了時に、場に出ている6枚のカードの得点を計算します。
獲得した勝利点をメモしておきます。
その後ラウンド2で使用したカード5枚を手札に戻し、再度ゲーム終了時まで自分の場に残すカード1枚と、ゲームから取り除くカード1枚を選びます。
【ラウンド3】
得点計算後すぐゲーム終了となります。
場に出ている7枚のカードの得点を計算します。
獲得した勝利点をメモしておきます。
ゲームの終了
第3ラウンドの後、獲得した勝利点を全て合計します。
どちらのプレイヤーも狂気に陥らなかった場合は、勝利点の多いプレイヤーが勝者となります。
まとめ
狂気シンボルが描かれたカードをあまりたくさん取らないようにしながら勝利点を上げるためにシンボルを集めていくのが基本となります。
しかし、相手が集めようとしているカードを予測して点数獲得を阻むためにカードを押さえるという選択肢もあり、悩ましいジレンマが生きる、シンプルで典型的なドラフトゲームです。
カード枚数も少なく手軽なサイズで、短時間で遊べるので場所を選ばないのもおススメ出来るポイントです。
是非遊んでみて下さい。
プレイ人数:2人
プレイ時間:30分
状況:発売中
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