こんにちは。ボードゲーム愛好歴20年のシグルンです。
今回ご紹介するのは『タイムボム』です。
2014年に新ボードゲーム党からゲームマーケットで販売され、高い評価を得たゲームだったため2017年にアークライト社からイラストなどがリニューアルされて発売されました。
インディーズ(自費出版)で発売された国産ゲームが評価されて、ゲーム会社が再販をかけるケースは最近多く、大気圏内ゲームズの『シンデレラが多すぎる』、Juniasの『赤ずきんは眠らない』、すまいる120円の『ビンジョー×コウジョー』(2/22発売)等もあります。
『タイムボム』ゲームの世界観

”~狂気の天才科学者が、恐ろしい爆弾を発明してしまいました。
爆発すると地球の自転方向を逆回りにして時間を巻き戻してしまう、タイムボム(時間爆弾)です。
悪用すれば、どんな恐ろしい事件が起こるかわかりません。
その情報を手に入れたタイムポリスは、タイムボムが使われるのを防ぐべく科学者の研究所に乗り込みました。
ですが研究所にはすでに科学者の姿はなく、タイムボムのスイッチが押された後で、カウントダウンが進んでいました……!
しかも情報を手に入れたのは、タイムポリスだけではありませんでした。
悪の組織”ボマー団”は「時間が巻き戻ると、いろいろ悪いことができるぞ」と考え、タイムボムを爆発させようとしています。
ボマー団はタイムポリスの防護服を手に入れ、一緒に研究所に侵入しました。
タイムポリス側としては、なんだか人数が増えたような気もしますが、いまはそれどころではありません。
一刻も早くタイムボムの起爆装置を解除しなければ、とんでもないことになってしまうのですから……!~”
ゲームの概要・ジャンル

陣営カード(タイムポリス)
『タイムボム』は『人狼』などに代表される正体隠匿系のゲームで、会話をしながら相手がタイムポリス側かボマー団かを探っていく読み合いやブラフが詰まったゲームです。
対戦型の為勝利条件が2つあり、タイムポリス側は爆弾の全解除を、ボマー団側はタイムボム爆発させるのが目的です。
最初にタイムポリス側かボマー団側かの役割を決め、皆で話し合いながらニッパーで導線を切っていきます。
ゲームの準備と遊び方
手札を自分の前に並べ、カウント用のチップを場の中央に置き、アクション用のタイルを動かす、シンプルなコンポーネントとルールのゲームです。
内容物と使い方
・陣営カード…「タイムポリス」、「ボマー団」、追加ルール用の「スパイ」の3種。
・導線カード…「解除」、「BOOM」、「し~ん」の3種。
・解除チップ…爆弾を解除した際にカウントするチップ。
・ニッパータイル…スタートプレイヤーが持ち、「導線カード」を切断(表向きに)するのに使用します。
・ストーリーカード…シンプルなゲームにより深みを持たせるためのカード。

陣営カード(スパイ)

導線カード
ゲームの準備

ニッパー
- プレイ人数に応じた「陣営カード」を用意し、よく混ぜてから伏せたまま全員に1枚ずつ配る。
- プレイ人数に応じた「導線カード」を用意し、よく混ぜてから伏せたまま全員に5枚ずつ配る。
- 各プレイヤーは「導線カード」を確認してからよく混ぜ、自分の前に伏せた状態で横一列に並べる。
- ゲームに使用する「解除カード」と同じ数の「解除チップ」を、赤面を上にしてテーブル中央に並べる。
- スタートプレイヤーは「ニッパータイル」を持つ。
以降ニッパー係と呼びます。 - 「オープニングカード」を読み上げる。
ゲームの進め方
1.導線カードの切断
ニッパー係は、皆と話し合い、自分以外の他のプレイヤーの「導線カード」を1枚指定します。
指定した「導線カー」ドの前に「ニッパータイル」を置きます。
指定した「導線カード」を表向きにします。表向きにした時、カードの種類によってアクションが変わります。
- 「解除」カード…場にある解除チップを1枚裏返し、青面にします。
- 「BOOM」カード…タイムボムが爆発し、ゲーム終了。
- 「し~ん」カード…何も起こらないカードです。

2.ニッパー係の交代
切断された「導線カード」を手札として持っていたプレイヤーが、次のニッパー係になります。
①~②の手順をプレイ人数と同じ回数が行われたら1ラウンド終了です。
各プレイヤーの伏せられたままの導線カードを全て回収し、よく切ってから全員に同じ枚数の導線カードを配りきり、次のラウンドを開始します。
ゲームの終了
基本的には4ラウンド行います。
ただ4ラウンド経過する前にゲームが終了することもあります。
・全ての解除チップを青面にする…タイムポリス側の勝利
・BOOMが切断された…ボマー団陣営の勝利
・4ラウンドの終了…ボマー団陣営の勝利(時間切れ)
勝利した側のエンディングカードを読み、ゲーム終了です。
まとめ
『人狼』に似た正体隠匿ゲームですが、2人からプレイ出来ること(一般的な『人狼』は最少遂行人数が8人~)、最後まで脱落者が出ないこと(一般的な『人狼』は序盤に処刑されてしまうとゲーム終了まで何もすることが無い)が『人狼』よりプレイヤーに優しく扱いやすいゲームと言えます。
誰が味方か誰の言葉を信じるか、色々な思惑が絡みながらどの導線を切るか話し合っていくのがこのゲームの面白いところです。
やることも分かり易いので、正体隠匿ゲームを遊びたいのならこの『タイムボム』にしておけば間違いない、おススメのボードゲームです。
プレイ人数:2~8人
プレイ時間:1~30分
状況:発売中
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