和テイストでまったり遊べるボードゲーム『東海道(TOKAIDO)』をご紹介







今回はちょっぴり変わったボードゲーム『東海道(TOKAIDO)』を紹介します。

東海道は名前こそ和風ですが、フランスのデザイナーAntoine Bauza氏によって作られた海外製のゲームです。

海外製といっても一応、日本のお店で取り扱われている物のほとんどにはホビージャパンお手製の日本語説明書が封入されておりますので、英語が読めない方でも安心です。

 

Antoine Bauza氏は7wondersなどを手がけた超有名デザイナーですが、Bauza氏が作るゲームは、ルールがわかりやすいという大きな特徴があります。

東海道もその例に漏れず、初めてのプレイヤーでも少しの説明を受けるだけでプレイに入っていけるはずです。

 

ゲームの目的・世界観

このゲームにはお洒落な折りたたみ式のボードがついています。

プレイヤーは京都から江戸、もしくは江戸から京都を目指すひとりの旅人となり、東海道を歩いていきます。

スタートとゴールがあるものの、最初にゴールについた人が有利になる要素は殆ど無く、むしろゆっくり進んだプレイヤーの方が勝ちやすいという、一風変わったルールになっています。

最終的に最も勝利点の高いプレイヤーの勝利です。

 

ゲームの特徴

ボード上には様々なイラストが描かれたマスがあり、効果がないマスは一つもありません。

マスに効果が書いてあるわけではなく、描かれているイラストによってマスの効果が決まっているので、マスの効果はルールを読んで適用することになります。

とはいえ、マスの種類はそれほど多くないので、1回プレイすればすべて覚えてしまうでしょう。

 

東海道の旅人たち

プレイヤーは初めに旅人を1人選んでスタートするのですが、選択の方式は様々です。

旅人の山札をシャッフルして配っても良いですし、じゃんけんなどで勝った人から選んでいってもいいでしょう。

 

また、旅人を選ばない代わりに所持金を多めでスタートするルールもありますので、ゲームのルールに慣れるまではこちらで遊んでみても良いのではないでしょうか。

 

ゲームの進行

宿マス

進行は非常にシンプルで、

  1. 先のマスへ進む
  2. マスの効果を適用する
  3. その時点で最後尾にいるプレイヤーのターンとなる

という形で順番が回っていきます。

 

一番のポイントはこの「進む」という行動で、東海道のボードには五ヶ所の「宿」が設置されているのですが、1回の移動でこの宿をまたがない限りどこまでも先に進めます。

宿のうち2つはスタートとゴールなので、最短4ターンでゴールにつく事になります。

 

しかしこのゲームの一番面白いところは、より遅く進んだプレイヤーの方が有利というところです。

東海道にはマイナスの効果を持つマスはひとつもなく、どのマスに止まっても何らかのアドバンテージが得られます。

また、先に宿についたプレイヤーに与えられるアドバンテージは、「他のプレイヤーより先に食事が選べる」ということだけです。

先述の通り、東海道では手番は順に回ってくるものではなく、常に最後尾のプレイヤーに回ってくるので、1マス先に進んで、それでも尚自分が最後尾にいる場合、次もまた自分の手番になります。

 

他のプレイヤーがいるマスには例外(4人以上プレイヤーの場合、一部のマスは2人まで止まれるマスに変化します)を除いて止まることが出来ないので、最後尾を狙い続けるのは難しいですが、できる限り自分の欲しい物を獲得しながら、ゆっくり進んでいかなければいけません。

 

マス効果の紹介

拡張「四辻」で追加される効果を含め、どんなマスがあるのか簡単に紹介します。

 

村ではお土産を買うことが出来ます。

お土産は種類を多く揃える程勝利点が高くなり、毎回3枚ランダムで引いたものから購入したいものがあれば購入するシステムです。

拡張「四辻」では単品で勝利点の高い「正宗」や、5種類目のお土産が追加されます。

 

出会い

様々な人物と出会います。

効果は出会う人物によって様々ですが、ランダムな分強力な効果が多いです。

拡張「四辻」では特殊な条件で勝利点を増やす効果を持つ「書道」が追加されます。

書道は他のプレイヤーには見せないので、このカードを持っておくことで相手の勝利点の計算を乱す事ができます。

 

田畑

3金を得るだけというシンプルなマスですが、拡張「四辻」では2金を賭けてギャンブルダイスを振ることが出来ます。

最大で8金を得る事ができますが、失敗すると何も得られません。

 

景観

様々な景観を得られます。

水田が3枚、山が4枚、海が5枚で完成となり、それぞれ初めに完成させた旅人が偉業を達成して3点を得ます。

拡張「四辻」ではこれらの代わりに「桜の木」という1点の景観と2金を得る事もできます。

 

寺社仏閣

3金までを寄付することで支払った金をそのまま勝利点に変えられます。

寄付による偉業は他と違って1位が10点、2位が7点、3位が4点、以下2点とかなり差がつくので、かなり重要になっています。

拡張「四辻」では特殊な効果を持つ「お守り」を購入できます。

お守りは1金ですが、連続行動ができるものがあったりと、効果はかなり強力です。

 

温泉

2点か3点の温泉カードの山から1枚引いて入手します。

拡張「四辻」では1金を支払えば4点の銭湯カードにも出来ます。

 

まとめ

『東海道』はシンプルなボードゲームですが独特の雰囲気のあるゲームで、複数人で会話しながらゆったりできるゲームです。

競って楽しむというよりは、旅人になりきってTRPGのようにそれぞれの旅を楽しむと、より東海道の世界を満喫できるのではないでしょうか。

 

また、東海道には四辻の他に最新の『祭』という拡張も発売されています。

こちらはかなり新しいのでまだ内容までは公開出来ませんが、かなり面白い内容なので是非購入して確かめて見てください。










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