『トーレス』今復刻版が旬!帰ってきた過去の名作ボードゲームで遊ぼう







こんにちは。ボードゲーム愛好歴20年のシグルンです。

今回ご紹介するのは過去の名作ボードゲーム『トーレス』です。

 

近年のボードゲームブームに伴い、かつて高評価を得たボードゲームの復刻版やリメイクが次々発売されております。

『トーレス』もその一つで、2000年ドイツ年間ボードゲーム大賞を受賞した作品が、2005年に騎士のコマをフィギュア化したバージョンを、そして2017年にまたリメイクされました。

 

昨今は新しいボードゲームの発売情報も多く入ってくるようになりましたが、ボードゲーム歴が長いユーザーは主にリメイク版より新作の話題を追っていきます。

最近ボードゲームを始めたユーザーも同じように新作ばかりに視点が向くと思いますが、是非過去の名作作品も遊んで下さい。

最近のゲームほどコンポーネントが凝っていたり、ルールが洗練されていたりはしないゲームもあるかもしれませんが、「なるほど名作だ」と頷けるプレイ感と面白さがあります。

 

ゲームの世界観

1997年版

”~ひどい竜巻が王城を襲い、かつてはきらびやかな城だったものをただの壁にしてしまいました。

年老いた国王は自分の息子の中から跡継ぎにふさわしいものを探しており、そのために王城再建を彼らに任せました。

3年という期間の間に最も高く、そして最も大きい城を作り上げ、そこに住み込めたものが後継者となります。

あなた方は国王の息子達となって、部下の6人の騎士を使い、城を建ててあなたの能力を証明するのです。

国王はこの競争は平和的に行うこと、つまり騎士達による場所の奪い合いがないように決めました。

また国王の居城にいて国王と仲良くなれば、それだけ印象もよくなります。

毎年の終りに、国王はそれぞれの騎士の働きを評価します。

3年後に最後の決断が下されるのです。~”

 

 

ゲームの概要・ジャンル

ゲームボードに8×8のマスが描かれています。

これは王城を表しており、ゲームの進行に従い、ここに城を建てていきます。

ゲーム中3回決算が行われますが、自分の騎士を配置している城から勝利点を獲得します。

陣取りとアブストラクトが融合した名作ゲームです。

 

ゲームの準備と遊び方

2005年版

各プレイヤーがゲーム中に動かすのは建物コマと騎士が主で、決算時に国王コマ、得点マーカーを動かすというシンプルな造りになっています。

 

内容物と使い方

  • 建物コマ…大砲台付きの塔を模したコマ。
  • …ゲームボード上に配置された建物コマ、もしくは建物コマが連なるまとまりを指す。
  • 国王コマ…城を連結させるとボーナス点をもたらす。
  • 騎士…プレイヤー(王子)の部下。城の占有権を表す。
  • アクションカード…強力な効果が書かれたカード。勝負のカギを握る。

 

ゲームの準備

2017年版

  1. 各プレイヤーは色を1色選んで、その色の得点マーカー1つと騎士を6つ持つ。
  2. 得点マーカーは、ボード上の得点チャートの最初の位置に置く。
  3. プレイヤーの人数に応じてフェイズカードを取り、ゲームボードの脇に表向きにして置く。
  4. 全てのアクションカードをよく切り、ゲームボード脇に裏向きの山にして置く。
  5. 国王コマをボード脇に置く。
  6. 建物コマをボード脇に置き、ここから8つずつ取り、ゲームボード上の城が描かれたマスに置く。
  7. 各プレイヤーは順に自分の騎士を1個、任意の建物コマ(城)の上に配置。
  8. 最後に騎士を置いたプレイヤーは国王コマを空いている城の上に置き、これを国王の城とする。

 

 

ゲームの進め方

1.建物コマの分配

各フェイズの前にプレイヤーは全体のストックから建物コマを取ります。

どの塔をいくつ取るかは人数とフェイズによって変化します。(フェイズカード参照)

 

2.手持ちのアクションポイント5ポイントを消費し、任意の順で以下の行動を行う。

 

・騎士の配置(1つにつき2pt)

新たに騎士を配置する場合は、それまでに置かれている自分の騎士に隣接する、空いているマスに置きます。

その場合はそれまでに置かれている自分の騎士と同じ高さか、低い段でなければなりません。

 

・騎士の移動(1マスにつき1pt)

1マスにつき最大1段階上ることが出来ます。

下がる場合には何段でも下がることが出来ます。

空いている建物もしくはマスに移動することが出来ます。

他の騎士や国王コマがいるマスに移動したり、飛び越すことは出来ません。

 

・建物コマの配置(コマ1つにつき1pt)

1回の手番でいくつでも任意の数の建物コマをゲームボードに置くことが出来ます。

既にボード上にある城に対して拡張していくように配置しなければなりません。

騎士が乗っていない城に重ねて置くか、城に隣接するマスに配置します。

重ねて置く場合はその高さがその城の面積を越えないようにしなければいけません。

(面積が3マス分の城は、最高3段階までにしか置けません。)

他プレイヤーの城に隣接するマスには置けません。

 

・アクションカードの購入(1枚につき1pt)

1回の手番で最大2枚まで購入出来ます。

購入したカードは、購入したその手番では使用出来ません。

次手番からゲーム終了までの間に使うことが出来ます。

 

・アクションカードの使用(0pt)

1回の手番でアクションカードを1枚のみ使用することが出来ます。

カードを購入したラウンド以降の手番中にカードを表向きにして出し、アクションを行い、そのカードは捨て札にします。

捨て札にしたカードはゲームから除外されます。

 

・得点を増やす(1点につき1pt)

ポイントが余ってしまい、他に使うあてが無ければ、自分の得点マーカーを前進させることが出来ます。

得点チャートの1マスの上に置ける得点マーカーは1つのみです。

既に他のマーカーが置かれているマスに進むことになった場合は、次の空いているマスまで進むことが出来ます。

 

得点計算

各フェイズの終了時に得点計算があります。

城ごとに以下のように得点を得ます。

  • 騎士が置かれている段数×城の面積(連なる建物コマの数)
  • 自分の騎士を配置している城からのみ得点を得られます。
  • 1つの城に2つ以上の騎士を置いている場合でも、1回しか得点を得ることは出来ません。

 

  • 王の城

国王のいる城の場合は、通常の得点計算にボーナスポイントの分配があります。

 

  • 得点計算終了後

フェイズカードの指示に従い、次のフェイズで使用する建物コマをストックから取り、自分の前に並べます。

 

  • 国王の移動

得点が最も少ないプレイヤーは、国王コマを任意の他の城に移動させることが出来ます。

 

 

まとめ

皆ボーナス点狙いで国王がいる城に集まってくるので、他の騎士や強力なアクションカードの動向が勝敗を握ります。

ルールはシンプルでテンポが良いですが、戦略や先読みが楽しい、色褪せない面白さがあるおススメのボードゲームです。

 

筆者が持っているのは旧版なので、追加ルールなどがあると把握できないのですが、新版の方は得点チャートが見やすく、騎士や王のコマがディフォルメした人の形になっているので視覚的に分かり易くなっているようです。

ただ旧版の方が趣がある という話です。

 

プレイ人数:2~4人
プレイ時間:60分
状況:発売中
2000年ドイツ年間ボードゲーム大賞
2000年ドイツゲーム賞2位
1999年ゲーム・オブ・ザ・イヤー










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