こんにちは。ボードゲーム愛好歴20年のシグルンです。
今回は『旅行等に持っていきやすいゲーム~旅館/リゾートホテル編10選』をご紹介します。
取り上げた観点としましては
- 2017年11月現在も流通しているもの
- パッケージが小さめで、持ち運びしやすいもの
- ゲームを展開した時にあまり広がらないもの
に重きを置きました。
ちなみに『旅館・リゾートホテル編』は少し広めのテーブルがあることを想定し、場にカード類が並ぶものを、
『シティ/ビジネスホテル編』は設置されているテーブルが小さめなこと前提でゲームを選んでいます。
シティホテル・ビジネスホテル編はこちら
どこまで場に展開できるか…という部分が個人的判断によるので少し曖昧になりますが、『ブルゴーニュカードゲーム』や『ノン シェスタ』のような、箱は小さめでも場に役割を持たせてあまりに大きく展開するゲームは除いております。
[番外編]は1つ1つの内容物自体はコンパクトなので、デッキケースやポーチに入れ替えれば旅行に持ち運び出来るゲームになりますよ―というものを紹介しております。
4人の容疑者~湯けむりに消えた謎
プレイヤーが滞在していた温泉旅館で殺人事件が起こります。
この事件を解き明かすため、4人の容疑者のアリバイの中で、「裏付けの取れないアリバイ」を特定することを目指します。
プレイヤーは、ほかのプレイヤーに対し、手札の内容に関する質問を行っていき、人物、時間、場所の要素に関する情報を集めていきます。
じっくり思考型の推理ゲームですがゲームとしての質が高く、また温泉旅館に宿泊するならテーマ的にも遊んでほしい一品です。
プレイ人数:2~5人
プレイ時間:30~45分
要:筆記用具
花火
花火の色、数字の昇順毎にカードを出していきます。
全種類1~5まで出せたら勝利する協力ゲームで、最大の特徴は、自分は手札の裏面しか見ることが出来ない所です。
- 他のプレイヤーにヒントを出す(色もしくは数字』のいずれか)
- カードを捨てる
- 花火カードを場に出す
のいずれか一つを手番に行います。
自分の手札の情報はすべて他のプレイヤーから得ていくのですが、ヒントも制限があるので難易度もそこそこあり、シンプルなルールですが達成感の高いゲームです。
プレイ人数:2~5人
プレイ時間:30分
2013年ドイツ年間ゲーム大賞
ケルトタイル
2008年ドイツ年間ゲーム大賞を取った「ケルト」のタイルゲーム版です。
5色ある0~10まで描かれたタイルを裏向きに配置し、1枚ずつめくります。
そのタイルが欲しいと思えば手元に色毎に分けて昇順か降順で並べます。
そのタイルが不要なら表向きにしたまま場の中央に残しておきます。
「4」「7」と手元に並べた場合、後から「5」を引いても間に差し込むことは出来ませんので、どのタイルを取って、どのタイルを残すか悩ましい所があります。
色毎に取ったタイルが3枚未満だと失点になるので手あたり次第取るわけにもいかないジレンマも…。
「ケルト」の奥行きを削った運要素の高いゲームですが、「う~んコレはどうしよう」「あ!それ狙ってたのに」等々とても手軽にジレンマゲームが楽しめます。
プレイ人数:2~4人
プレイ時間:15分
ボーナンザダイス
豆を畑で育てて、誰かが13金獲得したら1巡プレイして一番初期金の多い人が勝利します。
各プレイヤーは植えた作物が成長する条件が書かれたカードを受け取り、7個の豆の絵が描かれたダイスを振り、出目がカードの条件を満たした時点で一段階ずつ成長させていきます。
条件が揃うなら他プレイヤーがダイスを振ったタイミングでも良く、誰がダイスを振っても皆一喜一憂するようなゲームです。
どのダイスの目を確保して畑に植えるか、いつ育った豆を換金するかなどの読みやジレンマも楽しいゲームです。
プレイ人数:2~6人
プレイ時間:45分
コルセア
クニツィアが1992年に発表し、2015年にリメイクされた海賊になり商船を襲い合うゲームです。
- 商船・海賊船のカードを1枚引く
- 商船・海賊船のカードを1枚出す
のいずれかを手番に行い、商船は自分の前に出し、海賊船はほかのプレイヤーの商船につけます。
商船は手番1巡の間に海賊船に襲われなければ得点になり、海賊船はそれを上回る強さの海賊船がほかに出されなければ商船を奪えます。
危険を承知で商船カードを出すか、他プレイヤーが出した商船を海賊船カードで襲うか、将来のために手札を補充するか、プレイヤー同士の様々な思惑や利害が入り乱れて、奥深い駆け引きが短い時間で楽しめる傑作です。
プレイ人数:2~5人
プレイ時間:30分
1992年アラカルト・カードゲーム賞 1位
コロレット
同じ色のカードを集めていきます。
場の中央に3段×3列カード並べるスペースを用意して、手番には
- 山札から1枚めくって列に追加
- 1枚以上のカードが置かれている欲しい列のカードを全て取る
のいずれかを行います。
②を行ったら一旦ゲームから抜け、他プレイヤーが全員1列ずつ取るまで待ちます。
全員が列を取ったらまた全員①から再開し、山札が無くなるまで繰り返します。
同じ色のカードを多く集めるほど点数が高くなりますが、プラスになるのは3種類の色までで、色が4種類以上になるとマイナス点になります。
他プレイヤーが狙ってそうな列には持っていない色のカードを置いたり、色が混ざらないうちに取ってなかなか点が伸びなかったりと、手軽ですが”欲しい列のカードを全て”による程よいジレンマがある良作です。
少し広めのテーブルが必要です。
プレイ人数:2~5人
プレイ時間:30分
フラックスv5.0
場に出されたゴールカードの条件を達成させることが目的ですが、カードをプレイするたびに状況が変化していくというゲームです。
基本は山札からカードを1枚引き、手札から1枚プレイするのですが、
- ルールを上書きする「ルールカード」
- 様々な効果を持つ「アクションカード」
- 勝利条件に繋がる「アイテムカード」
- 勝利条件となる「ゴールカード」
のカードがあり、カードが場に出されていく毎にゲームの目的なども目まぐるしく変わっていき混沌としてきます。
最初のルールがシンプルなので初心者を交えてすぐに遊べる、頭が柔らかくなるゲームとして知育教材としても注目されています。
プレイ人数:2~6人
プレイ時間:5~30分
交易王
手札のカードをプレイし商品を売る時は、同じ商品を積荷として持っている他のプレイヤーにもお金が入る…という相乗り商戦があるゲームです。
①第1フェイズ
- 自分の交易船に載せる積荷コマを1つ入れ替える
- コインを使って特殊カードを購入する
- 何もしない
②第2フェイズ
- 手札をプレイし相場を変えつつ積荷を売る
- 山札から2枚引いて手札に加える
①で3択でいずれか一つ、
②で2択しでいずれか一つを実行していき、お金を稼ぎます。
他プレイヤーの積荷を見ながら、港の相場をコントロールし、自分の船の商品を変え、特殊カードを買うか、いつ自分の積荷を売って周囲を出し抜くかルールはシンプルで手軽なのに、駆け引きは多くしっかりゲームした満足感を得られるゲームです。
2007年に発表され、いまだ発売されている名作です。
少し広めのテーブルが必要です。
プレイ人数:2~4人
プレイ時間:30分
ニューロストレガシー
「失われた遺産」を求めて
①<メインフェイズ>で自分以外全員脱落させるか、
②<探索フェイズ>で先にロストレガシーを手に入れるかを目指します。
山札からカードを引き、手札2枚のうち1枚をプレイしカードの効果を処理していきます。
こうして<メインフェイズ>は山札が無くなるまで「ロストレガシー」カードを探しながら他のカードの効果で他プレイヤーを脱落させていきます。
山札が無くなると<探索フェイズ>に移行し、「ロストレガシー」カードどこにあるのか当てていくラウンドになります。
前作「ロストレガシー」から拡張カードも加わり、効果も多岐に渡りリプレイ性が高くなっています。
短時間で遊べるので「もう1回!」となること必須です。
プレイ人数:2~4人
プレイ時間:10分
ハーバー
プレイヤーは港の野心的な事業家となり、商品の獲得とトレードに取り組みます。
そして市場価格を操りつつ、商品を出荷することで港湾の各種施設を入手し、誰かが4つの施設を獲得したらゲーム終了です。
ゲーム終了時に、獲得している施設の価値がもっとも大きいプレイヤーが勝利者となります。
手番でワーカーを施設かプレイヤーボードに配置し、そのアクションを処理して資源を得たり交換したりします。
資源を出荷する際には資源の相場を示すボードがあり、出荷することで相場が動きます。
そして出荷で得たお金で施設を購入します。
事業家の種類が多いのでリプレイ性が高く、またルールが簡単ながらワーカープレイスメントと相場変動を楽しめる深みのある隠れた良作ゲームです。
プレイ人数:1~4人
プレイ時間:30~40分
番外編
ワニに乗る?
木製のサイコロと動物コマなので紙のように折れる心配もありません。
ポーチなどに入れ替えて持ち運びできます。
1人あたりのコマ数も決まってますので同行者の人数に合わせて用意するコマも減らすことが出来ますし、手軽に楽しめるおススメのバランスゲームです。
まとめ
いかがでしたか?
場所を取る重量級ゲームはご紹介出来ませんが、シンプルルールのものでも奥が深いものもあります。
自分の気分や同行者の嗜好を加味して持ち寄るゲームを選ぶのも楽しいものです。
是非旅のお供に出来るボードゲームを見つけてみて下さい。
シティホテル・ビジネスホテル編はこちら
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