ドラフト系おススメのボードゲーム~トレジャーハンター~







こんにちは。ボードゲーム愛好歴20年のシグルンです。

今回紹介するゲームは『トレジャーハンター』。

 

大ヒットゲームの生みの親・リチャード・ガーフィールドが作ったシンプルな遊び方のゲームです。

しかし「これを手に入れておきたいけれど、あれが相手の手に渡るのだけは阻止せねば…!」なんて悩みで悶えるおススメのボードゲームです。

 

ボードゲーム『トレジャーハンター』のバックグラウンド

 

あなたは一攫千金を夢見るトレジャーハンターです。

一緒に財宝を探す仲間を集い、ジャングルの奥地、はては地底洞窟を目指します。

財宝は場所毎に2つずつあるため、準備を万端に整えた最も強いトレジャーハンターと、最も出発の早い(その分弱い)トレジャーハンターしか獲得出来ません。

あなたはどんな仲間を集うか考えて伝説の財宝に挑まなければなりません。

…概要と遊び方はこのような感じになります。

 

箱には廃墟で財宝を見つけるハンターらしい人。

そして「リチャード・ガーフィールド作」と大きめに書かれているのが特徴です。

リチャード・ガーフィールドが作ったボードゲームは比較的ゲームデザイナーの名が目立つように書かれています。

 

『トレジャーハンター』の作者リチャード・ガーフィールドとは

数学博士の学位を持ち、第20代アメリカ合衆国大統領ジェームズ・ガーフィールドの玄孫にあたります。

1993年に発売された世界初のトレーディングカードゲーム『マジック:ザ・ギャザリング』のメインデザイナーです。

 

『マジック:ザ・ギャザリング』は魔法使いの戦いを表現したカードゲームで、「ランド」と呼ばれるロケーションから魔力を引き出し、儀式魔術や魔道具、召喚魔術を駆使しお互いのHPが0になるまで(もしくは山札が無くなるまで)削り合うゲームです。

カードの種類が豊富なので、大会によって使用出来るカードの制限がありますがその中での組み合わせは自由で、十人十色の戦略が生み出せるゲームです。

現在もグランプリやプロツアー予備予選といった大会が開かれています。

アニメにもなった『デュエルマスターズ』も作っています。

日本でもこのゲームの影響を受けて様々なトレーディングカードゲームが出ました。

 

彼は他にも『キング・オブ・トーキョー』や『ロボラリー』と言ったボードゲームを作っています。

『キング・オブ・トーキョー』は怪獣や場所を変えたりしながら5作品ほど出ています。

 

『ロボラリー』は『マジック:ザ・ギャザリング』を作る前の作品なので、デザイナー名は大きくついてないのですが、『マジック:ザ・ギャザリング』が爆発的に売れた後に、Origins Awards Best Fantasy or Science Fiction Boardgame大賞を受賞し、3回ほどリメイクしています。

筆者は『ロボラリー』がお気に入りのゲームなので、最初に出したウィザーズオブコースト社版とアミーゴ版を持っています。

 

 

ドラフト系ボードゲームというジャンル

 

「ドラフト」は”徴兵”や”選抜”という意味です。

手元のカードから1枚選び、残りを隣の人に回し、隣の人から回ってきたカードからまた1枚取り残りを回す…といったことを繰り返し、好みのカードを戦略的に集めていきます。

 

またどういったカードが回っているのか一度は見ているので(見る前に取られたカードは見てませんが…)、他プレイヤーがどんなカードを集めているのか推測しながら自分の手札を考える…といったことも可能です。

ドラフトゲームで有名な所は

2010年にドイツ年間ゲーム大賞 エキスパート部門を受賞した『世界の七不思議』や、2012年 ルーマニア年間ゲーム大賞 3位を取った『十二季節の魔法使い』等です。

「世界の七不思議」日本語版

十二季節の魔法使い 日本語版

 

 

『トレジャーハンター』ゲームの遊び方と勝利条件

 

ゲームは5ラウンド制です。

5ラウンド後、最も多くのコインと宝物、多くの得点を稼いだプレイヤーが最優秀トレジャーハンターとなります。

 

ゲームの準備

1.ゲームボードを組み立てます。

左側が財宝が眠る3カ所の地域、右側がゴブリンが巣食う帰り道になります。

 

2.コインと宝石を価格別にして並べておきます。便宜上「銀行」と呼びます。

各プレイヤーはコインを価値15分受け取ります。

 

3.宝物タイルを裏向きにしてよく混ぜ、同じ高さの山を2つ作り、ゲームボードの「MIN」と「MAX」の下部に置きます。

上の3枚をゲームボードの指定位置に表向きに配置します。

 

4.ゴブリンタイルを裏向きにしてよく混ぜ、帰り道ボードの下部に置きます。

上の3枚をゲームボードの指定場所に表向きに配置します。

 

5.カードをシャッフルし裏向きにしてボードの脇に積みます。これが山札になります。

山札からカードを伏せた状態で、各プレイヤーに9枚ずつ配ります。

 

ゲームの進め方

 

1.ドラフト

各プレイヤーは手札の表面を確認し、1枚だけ選んで手元に伏せて置き、残りのカード全てを隣のプレイヤーに裏向きの状態で渡します。

隣のプレイヤーから渡されたカードの表面を確認し、また1枚だけ選んで…と言ったアクションを、のプレイヤーから渡されるカードが1枚になるまで繰り返します。

 

2.手札のプレイ

①宝物タイルの獲得

ゲームボードの上から、「高山エリア」「ジャングルエリア」「地底洞窟エリア」の順に解決していきます。

A.「高山エリア」…全員手札から青色のカードを全て出します。手札に青色カードを残すことは出来ません。

B.各プレイヤー毎に場に出した青色カードの強さを算出します。

C.手札にあるアクションカードを使用して自分の強さの合計を変えることが出来ます。Cの手番は任意です。

D.全員がA~Cまで終えたらどちらの宝物タイルをどのプレイヤーが得られるのか判定します。

強さが最高だったプレイヤーはMAX(獲得困難)スペースにある宝物タイルを引き取ります。

強さが最低だったプレイヤーはMIN(獲得容易)スペースにある宝物タイルを引き取ります。

※同じ強さのプレイヤーがいた場合、公開したカードの中に「1枚で一番強いカード」を持つプレイヤーがタイルを獲得します。

この手順を「ジャングルエリア(緑)」「地底洞窟エリア(赤)」でも行っていきます。

 

②ゴブリン撃退

A.帰路専用のアクションカードを持っているプレイヤーはここで使用することが出来ます。Aの手番は任意です。

B.全てのプレイヤーは「番犬」のカードを場に出します。各プレイヤー毎に「番犬」の強さを合計します。

C.「番犬」の強さがゴブリンの強さ以上であれば撃退出来たことになります。

ゴブリンより弱い場合はゴブリンタイルに書かれたコインの価値分略奪されたことになりますので、ゴブリンタイルの上にコインを乗せます。

D.最後に各プレイヤーの「番犬」の強さを比較し、最も強い「番犬」を飼っていたプレイヤーは、自分が撃退したゴブリンタイル全てと乗っているコインを受け取ります。

ここで受け取ったゴブリンタイルは自分の手元に裏向きにして置いておきます。

 

③コイン獲得

・②が終わりましたら手札にあるコインカードを場に出し、記された価値を銀行から受け取ります。

・プレイせずに手元に残したアクションカードも自分の前に公開します。

 

3.黄色い魔法スクロールの使用と次のラウンドの準備

・手札にある黄色い魔法スクロールの効果を任意で使用出来ます。

使用された黄色い魔法スクロールカードはゲームから除外されます。

・親は隣の人に移ります。

 

まとめ

 

最強のチームと最弱のチームが宝を受け取るにあたり、アクションカードの使い方が肝になります。

アクションカードには味方の強さを上げるものの他に弱体化させるものもあるのです。

 

選抜した仲間の強さとアクションカードの効果の組み合わせで最強側に寄ったり、最弱側に寄ったりするのは数学者ならではの良いシステム・良いバランスで出来上がっているおススメのボードゲームです。

番犬も大切ですよ。

次回:『アンロック』おススメの脱出系ボードゲーム!この部屋にきっと暗号を解く鍵が…

プレイ人数:2~6人
プレイ時間:40分
状況:発売中










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