TRPGとはどんなゲーム?TRPG初心者が知っておきたいこと







この記事を見ている方は既に「TRPG」がどんなゲームか知っている方が殆どかと思います。

でも、ルールブックを所持していて、実際にプレイしている人はどれくらいいるのでしょうか?

ハマればものすごく楽しめる趣味になること間違いなしのTRPG。是非この記事を読んで実際にプレイをする仲間が増えることを願っています。

 

TRPGとは?

Role&Roll Vol.168

TRPGテーブルトーク・ロールプレイングゲームの略称です。

同じシナリオを同じメンバーで行っても同じ結末を迎えることはありません。

プレイヤーが何か行動を起こすのならば、そこには成功か失敗かの判定があり、その結果を基にアドリブでシナリオを組み立てていきます。

好きなシナリオがあるからと言って、その結果を全てトレースするのは不可能です。

 

複数のプレイヤー同士が話し合い、悩み抜いてシナリオを組み立てていきます。

そこには皆が頭を抱える予想外の「成功」「失敗」が積み重なって生まれるドラマ。そして迎える結末は誰にも予測できません。

それこそがTRPGならではの醍醐味だといえます。

 

リアルではなかなかメンバーが集まらないこともある

TRPGはルールブックとダイスがあれば誰でもできるゲームですが、実際に用意しようと思うと結構な出費になりますし、コンピューターゲームとは違い自分一人では出来ないゲームです。

道具を集めても予定が合わずに人が集まらない事も実はよくあります。

 

東京で暮らしていた頃はプレイするのにそんなに困ってはいなかったのですが、田舎に戻りサークルを探す事になった時は大変でした…。

今ではネットで気軽に卓を囲むことが出来ますが、個人的には実際に顔を突合せてプレイするのもTRPGの醍醐味の一つかなと思っています。

 

今は地元で開催されているコンベンションも見つかり一安心と言った所なのですが、実際には自分が初心者だった頃はどう探せば良いのかわからずゲームから遠のいていたかもしれません。

調べたらルルブは結構高いし、ダイスって何個必要なのだろう、そもそも専門用語多すぎてわからない!

思えば自分が初めてサークルに参加するまで約半年の間こんな事を悩んでいた時期がありました。

この記事では自分が初心者だった時に悩んでいた事を共有して、これからTRPGをはじめたいと思っている人の後押しを出来ればなと思っています。

 

TRPGを始める前に必要なもの

Role&Roll Vol.166

まずはTRPGを始める前に必要なものについてご紹介します。

 

ルールブック

ゲームの基本的なルールが説明されています。

 

サプリ

基本のルールブックを保管する追加情報が記載されています。

 

シナリオ集

ゲームを進行する為のお話。自分で作れば無料ですが人気タイトルは公式で書籍が販売される事もあります。また動画の中には同人誌として販売されているものや無料でネットに公開されている事もあるので気になったらものはまずネットで調べてみると良いでしょう。

こちらは基本進行役であるGM(ゲームマスター)が管理するデータです。自分がプレイしたい場合にはネタバレ注意です。

 

ダイス

ルールブックに記載された面のサイコロ。

 

その他

トランプや専用のカードを使用して遊ぶ事もある。ルールブックに従って準備しましょう。

 

 

TRPGと言うのはゲームジャンルの一つになります。

コンピューターゲームで例えると「ルールブック」がゲーム機。

「サプリ」「シナリオ」がゲームソフト。

「サイコロ」などゲーム進行に必要な道具がコントローラーの様な役割といったところでしょうか。

 

書籍類は文庫サイズの物から大きい物でB4判のものまであり値段も様々です。

600円ほどのものから8,000円を超えるものまで幅広く設定されています。

また、人気のシステムでは20年以上の歴史を持つゲームも存在します。そうなるとゲームシステムがどんどん刷新され、同じタイトルでも内容が全く違う事もあります。

しかし、大型の店舗でも、普通の本屋では取り扱いが無いことが多いです。

実際に買う際はAmazonなどの通販サイトで買う事が多くなると思います。

 

また、流通数が少なく資料的な価値が高いものは、中古では定価の10倍以上の値段がつくことも珍しくありません。中古だから大幅に安いと言う事は基本的にないでしょう。

もし、定価より価格が高い本を見つけたら、再販の予定はないか?ちゃんと最新のルールが載っているか?下調べを忘れずに確認してから買うことをおすすめします。

最近は電子書籍化への移行が少しずつ増えてきている用に感じます。

私は定価の10倍の値段で買った文庫本が翌月にKindleで読めるようになりかなり痛い出費になりました。

 

次に「サイコロ」と聞くと大体の人はは6面ダイスをイメージするのではないでしょうか?

しかし、TRPGではゲームによって様々なサイコロを用意する必要があります。

ゲームによっては10面ダイスを一度に20個以上振るなんて事もありました。

 

馴染みが薄いと思いますが、イエローサブマリンなどの専門店では40円~500円ほどで販売されています。

ルールブックと違いダイスは、ホビー関連の専門店以外では余り見かけませんね。

 

Amazonなどでは各ダイスをまとめて販売している場合もあるので、長く遊ぼうと考えている人は思い切って最初に揃えてしまった方が良いかもしれません。

専門店では凝ったデザインのもの、スチールや木彫りなど変わった材質のサイコロもあるので、一度覗いてみると面白いですよ。

 

サークル・ネット募集の探し方

さて、お目当てのルールブックの値段はおいくらだったでしょうか?

 

自分がTRPGを始める切掛けになったのは、恐らく定番であろう「クトゥルフ神話TRPG」というシステムになります。一つのルールの事をひとまとめにシステムと表現することが多いです。

ちなみに「クトゥルフ神話TRPG」の基本ルールブックは5800円+税と高い部類に入ると思います。

しかも、基本ルールブックはかなり古い内容になるので、現代のシナリオを遊ぶように「クトゥルフ神話TRPG クトゥルフ2010」「クトゥルフ神話TRPG サプリメント クトゥルフ2015」という2種類のサプリが存在します。

これら3冊を揃えるだけで14,000円ほどの出費に…。

 

ただ最初から全てを揃える必要はありません。

例えばサークルの募集では初心者用にルールブックを貸し出しているところもあります。サイコロも用意出来なければ、スマートフォンのアプリで代用する事も可能です。インターネット上にはフリーで使用できるTRPG専用のブラウザツールもあります。

このツールと会話をできる環境を整えれば、それだけでゲームを楽しむ事ができます。

 

プレイする準備が出来たのならば、次はプレイできる環境を探しましょう。

 

  • 友人を集めてプレイする
  • コンベンションを開催しているサークルを探す
  • オンラインセッションの募集を探す
  • TRPG関連のイベントに参加する

 

大きく分けてこの4つの手段があるかと思います。

 

①友人を集めてプレイする

やはり知らない人とはじめてやるのは緊張するものです。気心がしれた仲間内でやるとロールプレイもやりやすいかと思います。

ただ、ルールブックをはじめ、道具を全て用意するのはハードルが少し高いかもしれません。”ルールブックを全部読まないとプレイしてはいけない”なんて決まりはありませんが、1冊で約200~500ページほどの本を読んでいくのは大変だと思います。

実際にゲームに必要な部分はその中の一部だったりはするのですが、経験者がいない中で最初から一人で全部やるのはなかなか大変です。

そんな時にある程度知識のある人が一緒にやってくれるのは心強いものです。

 

②コンベンションの募集を探す

コンベンションとは会議、集会と言った意味ですが、TRPGにおいてはゲームのイベントを指します。

サークルに最初参加したときは聞き慣れない言葉だったので少し戸惑いました。

こちらは、住んでいる地域によってだいぶ差が出てくるかと思います。

私の場合ですが、東京ではTwitterで募集があったのを見かけたのがきっかけでした。継続的に募集しているサークルもあれば、ある程度人が集まってきたら募集を辞めてしまう所も多かったです。

地元に戻ってからは、専門店で募集のチラシを見つけコンベンションが開催されている事を知りました。

少し変わったところでは、ボードゲームカフェでセッションを行っている人もいて、そこから知り合ったケースもありました。

やはり人集めが最初のハードルになるようで、他県から参加してくる方も多かったです。その分、狭い業界なので、紹介で別のサークルを知る事も多く、遊びの幅がぐっと広がりました。

 

③オンラインセッションの募集を探す

Twitterなどでコンベンションを開催している人をフォローしていると自然と募集がタイムラインに上がってくる事が多いです。

また、募集専用のSNSなども存在します。

TRPGオンセン
https://trpgsession.click/

 

基本的にルールを確認する場面はネットもリアルも同じです。自分でルルブを所持している事が好ましいです。

主催者側の意向で未所持でも問題ない募集もありますが、詳細を良く確認してから応募しましょう。

誰でも気軽に参加できる反面、初心者がいきなり飛び込むには少しハードルが高いのではないかな?と言うのが私の意見です。

 

④TRPGのイベントに参加してみる

最後に企業側が開催しているイベントもたくさんあります。

ただ、どうしても開催地は首都圏が多いのが実情です。

イベントの中には製作者の方が実際に参加しているものや女性限定、泊まり込みの合宿のようなもの存在するようです。

もし、機会があれば中々できる経験ではないので、思い切って飛び込んでみるのも一興だと思います。

 

TRPGはとにかく実際にプレイしてみて欲しい!

TRPGと言うのは40年以上の歴史のあるゲームです。

その中で、人気が出たものが生き残り、淘汰されていったシステムもたくさんあります。

中にはロールプレイングに力を入れているシステム、戦闘データに力を入れているシステム、シナリオのギミックに力を入れているシステムなど、いろいろなシステムがあります。

そのすべてが長い時を経て洗練されています。

 

ゲームなので、みんな最後は楽しくハッピーにというのが理想ですが、TRPGでは助けられなかったNPCがいたり、プレイヤー自体がロストしてしまう事もあります。

基本的には巻き戻しの無いシステムなので、一発勝負で議論が白熱することもあります。

3時間を予定していたけど実際に終わるまでには6時間以上かかった…。そんな話も珍しくはないです。

私は今でも終わったあとは、あそこでああしていれば、なんて葛藤を抱くことが多いです。それぐらい真剣になってハマれるゲーム。それがTRPGです。

 

最後に

いかがでしたでしょうか?TRPGの準備のイメージは少しでも膨らんだでしょうか?

近くで開催されているコンベンションは見つかりそうでしょうか?それとも、一緒にプレイできるメンバーを探せましたでしょうか?

 

やりたいって気持ちが湧いてきたら、まずは行動してみてください。機会はそう何度も巡り会えるものではありません。

その機会を掴めたなら、自分の個性を出し切って精一杯楽しんでください。

 

TRPGはコンピューターゲームと違って正解がないゲームです。

また、多くの人と一緒にプレイして、上手くいかないときはフラストレーションが溜まることもあると思います。

そして、その日に初めてあった人と一緒にプレイする事も珍しいことではありません。

正直変わっているなと思う人にもたくさん出会ってきましたし、中には別のイベントで問題を起こしていた事が発覚して、サークルを出禁になった人もいました。

 

これから長く遊んでいく上では、そういった人間関係特有のストレスなども問題になってきます。一度上手く行かなかったから、辞めてしまった。そんな人をたくさん見てきました。

ただ、その原因が何にあったのか?一度よく考えて見てください。

TRPGは人が集まって成立するゲームです。自分の為にも相手への気遣いを忘れずにプレイすることが大切です。

それを乗り越えて、一緒に遊び続けられるようなメンバーに巡り会えたなら、きっとTRPGは終わりなく遊ぶことが出来るでしょう。










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