社会人になってからは聞く機会の減ってしまった『都市伝説』
小学生や中学生の頃に話題になり、ニュースで取り上げられたこともありました。今ではそんなことはもうありませんよね。
一部の学校では集団下校や親の迎えが必要になった所もあったそうです。
果たしてアレは何だったのか?
大人になった今、あの頃を振り返って思い出してみることにしましょう。
こっくりさん
『こっくりさんを遊び半分ですると、とりつかれておかしくなってしまう』という都市伝説です。
他にも『キューピッドさん』『キラキラさま』『エンジェルさま』などの異なる呼び方も存在していました。
名前の漢字からしても流行っていたのは女の子たちの間であることが多いようです。
実はこの『こっくりさん』は、漢字で書くと『狐狗狸さん』となり狐や狸などの低級霊を呼び出す降霊術の一種なのです。
占いの類だと軽い気持ちでこっくりさんを呼ぶのはやめろと言われていたのはこういう理由だったのですね。
他にも
『一人でやってはいけない』
『10円玉から手を離してはいけない』
『途中で止めてはいけない』
『こっくりさんが帰ってくれなくても、帰るまでお願いを続けなければならない』
などの決まり事も存在しています。
終わった後『文字盤をその日のうちに48個に細かく破り、10円玉は3日以内に使用する』というのも大切なようです。
『こっくりさん』は単なる都市伝説ではなく、由緒正しい『降霊術』でした。
口裂け女
『マスクを付けた若い女性が下校中の子供に「私、キレイ?」と尋ね、「キレイ」と答えると「これでも?」とマスクを外し、耳まで裂けた大きな口を見せてくる。
「キレイじゃない」と答えると鋏などで斬り殺される』という都市伝説です。
1979年頃から流行し始めた『口裂け女』は岐阜発祥と言われています。
農家のお婆さんが母屋から離れたお手洗いに行こうとした際に口裂け女を見て腰を抜かしたと新聞に載ったのが始まりで全国的に流行しました。
この『口裂け女』は一体何者なのか、実在するのか、ルーツはたくさんあるようです。
精神病院に入院していた女性が脱走し、精神に異常がある為に口紅を広く大きな範囲で塗っていたせいでそれを見た人が驚いたという話。
その周辺が心霊スポットとして知られていたために妖怪の類として伝えられたのではと言われています。
他には、バス転落事故現場の川から発見された白骨化した頭蓋骨を元に顔を復元してみたところ、口が耳まで裂けていたということから、その亡霊が口裂け女なのではという説があるようです。
出会ってしまった時の対処法は「私、キレイ?」の問い掛けに「ふつう」と答えるか、口裂け女の苦手な『ポマード』を3回唱えると逃げられる可能性があると言われています。
合わせ鏡
『深夜0時ちょうどに合わせ鏡を覗くと、自分の未来の死に顔を見ることが出来る』という都市伝説です。
まず『合わせ鏡』とは、2枚の鏡を向かい合わせにして置くことで自分の後姿を見られるようにしてある状態のことです。
都市伝説の内容は地域などによっても異なるようで、丑三つ時の深夜2時であったり、自分の死に顔が映っているのは手前から〇番目であるなど、いろいろあるようです。
しかしながら、どちらにしても良くないものを見てしまうことには変わりありません。
合わせ鏡の都市伝説はもう一つあります。
『4枚の鏡を東西南北で合わせ鏡にして15㎝の正方形を作り、0時46分になったら中心に火を灯したロウソクを立てる。
27分間火をつけたままにしておくと、鏡にとても怖いものが映る』というものです。
実際試してみた人は恐怖のあまり話せなくなったり、両目を潰してしまったり、挙句の果てには4枚の合わせ鏡の中を覗いたことを後悔しながら死んでいくのだそうです。
どんな怖しいものが見えるのかは、見た人にしか分かりません。
『鏡』は昔から、夜もそのままの状態で置いておくというのはあまり良くないものだと言われてきました。
夜中トイレに起きた時、鏡の前を通るとちょっと怖かったりしませんか?
実は『鏡は寝ている間に持ち主の生気を吸う』という都市伝説もあるのです。
鏡台が閉じられるようになっていたり、布で覆るようになっていたりするのはそのためです。
向かい合わせの鏡の間には霊道が出来るためだとも言われていて、4枚だと霊道が重なるのでもっと危ない、というわけなのです。
人の姿を映すものですから、何かしらあっても納得できる気がします…心霊番組でも、鏡の中の自分が動かなかったりだとか、不思議な現象をよく耳にしますからね。
ターボばあさん
怖くなさそうな名前で笑ってしまいますが、都市伝説自体もちょっと面白いです。
『山道を車で走っていると窓をコンコン叩かれ、そちらを見ると車と並走する老婆がこっちを見て笑う』というものです。
そして特にそれ以上何もしてこないのが一般的だそうです。
場所は六甲山だと言われていて、最高時速は140キロまで出るのだそうです。お婆さん…健脚にもほどがあります。
面白いことに別名で派生の都市伝説がたくさんあって『ターボじいさん』だったり『ホッピングばあさん』だったり『ボンネットばあさん』だったりします。
文字通り、ジャンプしながら追いかけてきたりボンネットにしがみついてきたりします。
しかも目撃例が多く非常に有名な都市伝説です。
お察しの通り普通のお婆さんはそんなこと出来ませんので、山姥や妖怪の仕業なのではと噂になっています。
テケテケ
『下半身の無い童顔で可愛い若い女の人が両腕を使って猛スピードで追いかけてくる。
追い払うための呪文を唱えることが出来ないと、足をもがれる』という都市伝説です。
『テケテケ』は、線路内に落ちて上半身と下半身が切断されてしまった女性の霊だと言われています。
その女性は雪国に住んでいて、事故直後切断された部分が凍ったことで止血され、楽に死ぬことが出来ず数分から数十分の間苦しみながら周りの人に助けを求めたそうです。
この時駅員が助けようとせずそのままブルーシートを被せたと伝わっている場合は見捨てられたせいで恨んでいるので、人を殺そうと追いかけて来ます。
下半身が見つからなかったと伝わっている場合は、必死で下半身を探しています。
そのせいで足をもがれてしまうのだそうです。
どちらにしても、人間の足では必死で走っても逃げ切れない速さで追いかけてくるので『呪文』を言わなければ殺されてしまいます。
『呪文』として伝わっているのは「地獄に帰れ」ですが、それを言っても結局助からないとも言われています。
出会ってしまったらもうダメなのかもしれません。
まとめ
ちょっと懐かしい都市伝説のお話しはいかがだったでしょうか?
地域や時期によって違う伝わり方をしていたり、派生があったり、改めて見ると相変わらず興味深いものばかりでした。
しかし根拠も無く嘘の話をでっち上げたにしてはできすぎているというか、やはりルーツとなるものは存在しているものなのですね。
しかし最近の若い子たちにこのような都市伝説の話は通用するのでしょうか…大人びた現代っ子たちにはバカにされてしまいそうですが、日常の小さなスパイスになればと思います。
今回ご紹介した都市伝説の中でも、こっくりさんと合わせ鏡は本当に霊的なモノをひきつけてしまう可能性がありますので、試したりするときは本当に気を付けて行って下さい。
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