検診で尿タンパクがひっかかった!どんな病気、原因が考えられる!?







健康診断の結果が届いたものの、いまいち結果の見方がわからないなんてことないですか?簡単に見方が書いてあることもありますが、ピンとこないことが多いですよね。

今回は尿タンパクの結果が(-)以外だったアナタへ、結果の解釈についてご紹介します。

 

そもそも尿とは?

毎日出る尿ですが、尿がどのように作られるか知っていますか?

尿は血液が腎臓を通過するときに、必要なものを体内に残し、不要なものを排出した結果作られるものです。

 

腎臓の中にある「糸球体(しきゅうたい)」という部分がザルの役割をして血液を漉し、必要なものを体内に残します。

ここで糸球体を通過した水分を「原尿(げんにょう)」といいます。

原尿は尿のもとになるものです。

サイズの大きなタンパク質は糸球体のザルの網目を通過できず、体内に残ることになります。

 

この原尿にはまだ必要なものが残っているので、「尿細管(にょうさいかん)」という場所を通過しながら必要なものを再吸収します。

そして残ったものが尿として排出されます。

糸球体の網目を通過してしまったサイズの小さなタンパク質のほとんどは、この尿細管で再吸収されます。

 

このように作られた尿は「集合管」、「腎盂(じんう)」、「尿管」という場所を通って「膀胱」に運ばれ、膀胱で一定量ためられてから排泄されます。

尿を出すことによって、人は体の中の環境を一定に保つことが出来ます。

水を多く飲むとトイレに行く回数が増えますよね。

これは、摂りすぎた水分を体の外に出して、体の中の水分量を一定に保つためなんですよ。

 

尿タンパクとは?

尿タンパクは、尿の中に含まれるタンパク質のことです。

健康な人でも毎日50~100mgくらいは尿の中にタンパク質が含まれています。

この量は非常にわずかなので、尿検査ではひっかからず、陰性(-)という結果になります。

 

尿に含まれるタンパク質の量が増えるにしたがって、検査結果は(±)、(1+)、(2+)、(3+)、(4+)となります。

ここからは、尿タンパクがどのような病気、原因によって健康診断にひっかかるのかについてご紹介します。

 

尿タンパクが増えるとき①生理的タンパク尿

 

尿タンパクは一時的に陽性になることがあります。

それは、激しい運動をした後や精神的ストレスを感じたとき、発熱時、入浴後などです。

また、男性の場合は精液が混ざった場合、女性の場合は女性器のおりものが混ざってしまった場合に陽性になることがあります。

 

これを生理的タンパク尿といい、病的なものではありません。

このような原因で尿タンパクが陽性になった場合は、再検査をすると陰性(-)に戻ります。

 

尿タンパクが増えるとき②血液中のタンパク質が増えたとき

様々な原因で血液の中のタンパク質が増えてしまい、その結果尿の中のタンパク質が増えてしまうことがあります。このような場合、腎臓に病気があるのではなく、別な病気によって尿タンパクが陽性になります。

このような状態になる病気は、感染症、腫瘍、多発性骨髄腫や溶血性貧血などの血液の病気、膠原病、心不全などです。

この場合、血液検査の「TP(タンパク)」も上昇しますので、もし一緒に検査されている場合は参考にしてみましょう。

 

尿タンパクが増えるとき③腎臓に病変があるとき

腎臓の病変によって糸球体のザルの網目が荒くなると、タンパク質が尿に大量に漏れ出ることになります。

その結果、尿タンパクが増加します。

 

このような状態になってしまう病気としては、急性・慢性の腎炎、アミロイド腎症、糖尿病性糸球体腎症、カドミウム中毒などの腎臓の病気です。

腎臓に病気がある場合、血液検査の「Cre(クレアチニン)」や「BUN(尿素窒素)」も高値となります。

もしこれらの項目の検査もされている場合には参考にしてみましょう。

 

尿タンパクが増えるとき④腎臓より先の臓器に病変があるとき

腎臓より先にある膀胱や前立腺などに病気がある場合、その病変からから出血したり、粘液が出たりすることがあります。

これらの出血や粘液が尿に混ざることによって、尿タンパクが陽性になることがあります。

例えば膀胱・前立腺・性器の炎症や腫瘍、尿管結石などです。

 

尿タンパクが陽性だったら何科を受診すればいいの?

尿タンパクが陽性だった場合は、内科もしくは泌尿器科を受診すると良いです。

もし原因が専門外だったとしても、再検査の後、専門の病院を紹介してもらえますのでまずは内科もしくは泌尿器科を受診するようにしましょう。

 

まとめ

 

本記事のまとめ

①尿は、血液が腎臓を通過するときに必要なものを体内に残し、不要なものを排出した結果生じる。

②尿タンパクは尿に含まれるタンパク質のことで、健康な人でもわずかに排出されている。この量は非常に少ないので、検査では陰性(-)となる

③尿タンパクは尿に含まれる量が増えるほど(±)、(1+)、(2+)、(3+)、(4+)と結果が変化していく

④尿タンパクが増える原因は大きく分けて4つある。

⑤生理的タンパク尿の場合は病的な心配はないが、他のケースでは病気が潜んでいる可能性がある。

なにはともあれ、一度の検査結果で診断はできません。検査結果を持って医療機関を受診しましょう。










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