岩手のゆるキャラわんこきょうだいは岩手の食材と密接なんです。
ふなっしーやくまモンのように全国的に有名ではありませんが、岩手にも、ひっそりとですが、ゆるキャラが存在します。
県内のイベントはもちろん、昨年2016年に開催された岩手国体でもマスコットキャラクターとして大活躍しています。
「きょうだい」と言うからには一人ではありません。
ぜんぶで五人のキャラクターがいます。
それぞれが大きなお椀の中に岩手のおいしい食べ物を入れてアピールしています。
今回はわんこきょうだいと、わんこきょうだいが持っているおいしい食べ物についてご紹介していきます。
わんこきょうだいって?
岩手の代表的な名物と言えば「わんこそば」です。
そのわんこ(お椀)がわんこきょうだいの顔になっています。
そのお椀の中にはおそばをはじめ、豆腐、穀物、お餅、ウニがそれぞれ入っています。
どの食材も岩手でよく食されている食材や名産物です。
入っているものによって名前があり、
おそば=そばっち
豆腐=とふっち
穀物=こくっち
お餅=おもっち
うに=うにっち
と呼ばれています。
因みにお椀の色は漆です。なんと漆は岩手が国内生産量日本一なんですよ。
それぞれの食材の特産地域とわんこきょうだいの担当地域
岩手県は本州一の広さを誇っています。岩手県の特産品も広い地域に分布しています。
わんこきょうだいは、自分のわんこに入っている食材で自分のPR担当地域が決まっています。
わんこきょうだいの持っている食材と担当地域、その特産品の地域を記載していきます。
わんこそばでいわてをPR!「そばっち」
わんこそばがわんこの中に入っているそばっちは、わんこそばが比較的岩手県全域で食べられていることから、県内全域が担当です。
ということですが、わんこそばが特に有名なのは盛岡市と花巻市です。
花巻市と盛岡市、それぞれが発祥の説を唱えており、わんこそばのルーツは2つあります。
1つは南部のお殿様に振舞ったことを説とするものと、もう1つは一般に昔からおめでたい席でおそばを振舞う風習があったことを説とするものです。
今でこそ市町村はある程度細かく区切られていますが、昔はもっと広い範囲を1つの地域としていたので、2つの地域で話題となったわんこそばが、今の岩手県全体に広がっているのはおかしくないことだと思います。
わんこそばは日本三大そばの1つでもあり、わんこそばを背負っている(のっけている?)そばっちは岩手県を全国にアピールするという大きな使命を担っているのです。
岩手は豆腐の全国消費量が日本一!とPRするのは「とふっち」
お豆腐がわんこの中に入っているとふっちは、豆腐が日本で一番食べられている盛岡市を始めとした、県央地域の担当です。
しかし私自身はそんなに豆腐を食べている感覚はないですし、スーパーに行ってもこれくらい豆腐が売っているのは普通だと思っていますが、県外の方からするとスーパーの豆腐コーナーは広いそうです。
お味噌汁に豆腐が入っていないことはないのは確かです。
昔ながらの豆腐屋さんで私が知っているお店はなくなってしまったところが多いです。
今おすすめの盛岡市周辺の豆腐屋さんは「田楽茶屋」という、盛岡市に隣接する滝沢市巣子に本店を持つお店です。
お豆腐は程よい固さのあるしっかりとした味わい。
お揚げは三角形で大きくて厚いです。
以前からお豆腐を使った創作料理やお惣菜を提供してきた「田楽茶屋」ですが、最近になり盛岡市の桜山商店街に新しく店舗をオープンし、ヘルシーな豆腐料理を味わえる定食を食べることができたり、購入することができます。
興味がある方は是非お試し下さい。
健康にいい岩手の穀物をもっと食べて欲しい「こくっち」
こくっちのわんこの中には岩手で生産されている穀物が入っています。
担当は県北エリアです。
おそばもそうですが、昔は寒くてお米の取れなかった岩手だからこそ、あわや稗などの雑穀を育てて食べることも多かったのではないかなと感じます。
しかし今では雑穀のほうが貴重です。
むしろ健康やダイエットにいいと、栄養がバランスよく摂れる雑穀は注目を浴びています。
全国の中でも岩手は雑穀の生産が盛んに行われています。
岩手の雑穀を食べて健康になってもらうためにこくっちの使命も大きいのです。
おいしいお餅で岩手のおもてなしの心をPRするのは「おもっち」
県南エリア担当のおもっちです。
江戸時代、岩手県南部は伊達藩(仙台藩)でした。
そのため、おもっちのお椀には「ずんだ餅」が入っています。
ずんだ餅は、すりつぶした枝豆を餡に用いる餅菓子で、南東北、特に宮城県を中心にした地域の郷土菓子。 他にじんだ餅、ずんだん餅、ぬた餅、ばんだい餅などとも呼ばれる。
また、ずんだ餅だけでなく、特に平泉や一関と言った県南地域ではお餅文化が今でも盛んで、餅膳と言って、9枡に仕切られたお重の中に一口ずつ、違う味のお餅が入っているものとお雑煮がついてくるというお膳を楽しむことができます。
面白いことに、そのお餅文化の影響があるのか、ちょっと北上して遠野市周辺になると、もち米をふっくらと炊いた、いわゆるおこわが「おふかし」と言う名で地域で親しまれています。
昔から岩手はもち米やお餅と深い関係があったのですね。
東日本大震災からの復興の応援とおいしい三陸の幸をPR!「うにっち」
本州一のうちの漁獲量を誇る岩手を、うにっちはお椀にうに丼を入れてPRしています。
残念なのは、岩手は盛岡などの内陸部から沿岸に行くルートがあることはありますがあまり便利とは言えない事、そして盛岡から宮古に出る場合、片道2時間はかかってしまうことです。
よく沿岸部の地域で海産物のイベントが行われているのですが、なかなか行けないのが寂しいところ。
それでも三陸のお魚はおいしいです。
私も以前、初めて採れたてのウニを食べたことがあるのですが、瓶に入った塩ウニとは比べ物にならないほどの甘さにほっぺたが落ちそうになった記憶があります。
他にもわかめや昆布、秋にはさんまもおいしいです。
今はまだ震災の爪跡が残る岩手の沿岸部ですが、美味しい海産物を食べにぜひ足を運んでみてください。
わんこきょうだいをモチーフにしたお土産もたくさんありますよ
今回は岩手のゆるキャラ、わんこきょうだいの紹介とともに、岩手の特産品をご紹介してきました。
そんな可愛らしいわんこきょうだいたちをモチーフにしたお土産もたくさん!クッキーやおせんべいなどのお菓子はもちろん、キーホルダーなどの小物も揃っています。
岩手に来た際には、どうかこの五人を可愛がっていただくとともに、五人のお椀の中にある、岩手のおいしい食べ物をぜひ召し上がっていってください。
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