こんにちは。ボードゲーム愛好歴20年のシグルンです。
今回ご紹介するのは『おススメのワーカープレイスメントボードゲーム10選 2007年~2017年版』です。
主に大局となるゲームで、中級者~上級者向けがほとんどです。
色々な進め方と勝利要素があるのが醍醐味で、その多くの情報量を整理して自分の完成形を思い描いてプレイする必要があります。
ワーカープレイスメントというジャンルは少しボードゲームに慣れてきた方に是非遊んでほしいボードゲームジャンルです。
ワーカープレイスメントというジャンル
特定の建物や場所を示すスペースやタイルに労働者コマ(ワーカー)を配置(プレイスメント)し”その場所で働いている”という扱いにして、場所にちなんだ行動が取れたり、リソースを手に入れたりするゲームです。
戦略要素が豊富で、比例して勝ち筋も多数あり、人気の高いジャンルです。
代表作は、17世紀の農民となって農場を開拓し、農耕や酪農をバランス良くやりくりして大農場を築いていく箱庭ゲームの『アグリコラ(2007年)』です。
2008年ドイツゲーム賞1位、2008年ドイツ年間ゲーム大賞“複合ゲーム特別賞など多くの受賞歴を持ち、2人用やファミリー向けなどバリエーションも多く出ています。
フレスコ
2010年ドイツゲーム大賞1位。
プレイヤーはミケランジェロとなり徒弟を使ってフレスコ画を修復するゲームです。
各プレイヤーは5人いる徒弟を使って塗料を買いに走らせたり、塗料を調合したり、お金を捻出したりしていきます。
タイル獲得に条件に必要な塗料を作り、”修復”という形で勝利点の書かれたタイルを獲得していくのですが、システムとゲームのコンセプトがスッキリまとまっており初心者でも楽しめるゲームです。
発売年:2010年
プレイ人数:2~4人
プレイ時間:60分
ランカスター
2011年年間エキスパートゲーム大賞ノミネート。
プレイヤーは15世紀のイングランドに住まう領主となって、領地を統治ながら宿敵フランスとの紛争も降りかかってくるのです。
ルールはシンプルながら、騎士の成長要素と、勝利点やリソースに関する法案を投票で決定する という独自の要素もありワーカープレイスメントをしている感は薄いかもしれません。
運要素が無く、知略戦が楽しめるゲームです。
発売年:2011年
プレイ人数:2~5人
プレイ時間:60分
【陣取り/エリアマジョリティ】
ツォルキン
2013年ドイツ年間ボードゲーム大賞エキスパート部門ノミネート。
マヤ文明が花開いたパレンケ、ヤシュチラン、ティカル、ウズマル、チェチェンイッツァの5つの古代都市を舞台に、1年を通して建物を建造し信仰心を上げていくゲームです。
中央のカレンダー歯車が回ると(日数を経ると)各都市の歯車も回り、労働時間が長くなる分獲得出来る資材などが多く入手できるというゲーム中の経過時間と歯車ギミック、ワーカープレイスメントを上手く融合させたゲームです。
勝つには経験が必要ですが、コマの進み具合で獲得資材も分かり易いので、遊びやすいゲームです。
発売年:2012年
プレイ人数:2~4人
プレイ時間:90分
タルギ
2012年ドイツゲーム大賞ノミネート。
2人用ゲームで、各自トゥアレグ族の部族繁栄を目指して、資材やお金を獲得したりして最終的に勝利点を集めるゲームです。
コマを縦枠、横枠に置いてクロスさせた部分のカードと効果を獲得していきますが、獲得したカードを手元に置く際の配置も重要で、手軽ながらどこまでも気が抜けない、じっくり楽しめるゲームです。
発売年:2012年
プレイ人数:2人
プレイ時間:60分
ワイナリーの四季
イタリア・トスカーナ地方が舞台で、荒廃したワイナリーを継ぎ再興していくゲームです。
ゲームの流れとしてはブドウ畑の樹を植え、収穫、醸造、熟成してワインを出荷しながら施設の改修もしていきます。
テーマをワイナリーに絞っているので、季節で移り替わるアクションなども直感的に分かり易く、コンポーネントも素晴らしく非常に評価の高いゲームです。
発売年:2013年
プレイ人数:1~6人
プレイ時間:90分
イスタンブール
2014年ドイツ年間エキスパートゲーム大賞受賞。
イスタンブールで賑わいを見せるバザーで、プレイヤーは競争相手より多くのルビーを獲得するためバザー内の店で商品を仕入れたり、ギャンブルしてお金を増やしたりしながら、それを転売したり物々交換していきます。
遊び応えがありながら複雑になりすぎないよう見通しの良い作りになっており、そこにこのゲーム作者特有の「ドーン歩き」と呼ばれる独特なコマの動きがアクセントになっているゲームです。
発売年:2014年
プレイ人数:2~5人
プレイ時間:40~60分
カンバン
2014年ザウアーラント・ゲーム会1位。
以前、製造業の生産革新で「カンバン方式」という生産管理方法が話題になり、様々な会社に取り入れられました。
『カンバン』はその生産方式を元にしたボードゲームで、自動車工場を舞台に、開発、製造、組立、品質管理、生産管理の5部署のアクションを経てものづくりを進め、会議で業績をプレゼンして勝利点を得ていきます。
最初に覚えることが多い重量級ゲームですが、慣れてしまえばやりたいことへのジレンマと戦略とで頭をフル回転させて遊べる楽しいゲームです。
発売年:2014年
プレイ人数:2~4人
プレイ時間:90~120分
オーディンの祝祭
2016年エッセンシュピール スカウトアクション1位。
プレイヤー達はそれぞれ自分の集落のヴァイキングを率いて大海原へと繰り出し、工芸品や食料などを獲得し、自分の集落ボードの資産を埋めていきます。
膨大な数の資源とアクションが用意されていますが、ゲームの進み段階で選択できるアクションは絞られてきますし、ワーカーの食糧管理が必要ない為思ったよりも遊びやすくリプレイ性の高いゲームです。
発売年:2016年
プレイ人数:1~4人
プレイ時間:30~120分
【タイルプレイスメント】
フルーツジュース
2016年エッセンシュピール スカウトアクション6位。
2017年ドイツ年間ゲーム大賞ノミネート。
プレイヤーは森に住む動物となり、果物ジュースを一定数作ることを目的とします。
アクションが書かれている地域カードは包装されたままの状態から使用することが出来るようになっており、アクションも最初はチュートリアル含めて易しくなっています。
ゲームを進めてプレイに慣れてきたと思われる頃に使用するコマやトークンが増え、地域カードのアクションも変化して深みと複雑さが増していくレガシーシステムを導入しているゲームです。
発売年:2016年
プレイ人数:2~5人
プレイ時間:20~30分
【セットコレクション】
キーパー
2012年に『キーフラワー』という話題作が出ましたが、そのシリーズにあたります。
中世を舞台に、1年の四季を通じて自分の村や農場を発展させ、季節の祭りを運営し、河川商人と交易をして勝利点を上げていくゲームです。
特徴的なのは他のプレイヤーが置いた職人コマと、同じ色の自分の職人コマは利益に相乗り出来たり、アクションスペースのマスの色と職人コマの色によって結果が変わってくるところです。
資源や要素などの情報量が多く、職人コマの色を考えて上手く回していくのがキモとなります。
『キーフラワー』は2012年ポルトガル年間ゲーム大賞、2012年ミープルチョイス大賞、2013年トリックトラック賞ブロンド大賞等多くの賞に輝いている作品です。
発売年:2017年
プレイ人数:2~4人
プレイ時間:90~120分
まとめ
いかがでしたか?
多くのゲームは勝ち筋や使用するコマの種類などが非常に多く、準備にもプレイにも時間がかかるものばかりです。
手軽に遊べるゲームは少ないのですが、テーマが絞られているタイプのワーカープレイスメントですと入ってくる情報量も少なめでプレイしやすいので、ボードゲームに慣れてきたら是非遊んでほしいゲームです。
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