弥生土器と縄文土器の違いは?弥生土器の特徴を徹底解説!







日本史では必ずと言っていいほど、弥生時代に製造されたと言われる『弥生土器』を習います。

しかしながら、そのひとつ前の縄文時代でも同じような『縄文土器』が用いられており、双方の違いがわかりにくいと感じた方も少なくないでしょう。

そのため、本記事では弥生土器と縄文土器の違いを解説しながら、弥生土器の特徴について説明していきます。

縄文土器についてはこちらの記事を参照して下さい

縄文時代の縄文土器とはどんな土器?用途、特徴は?【小学6年生の社会科】

2018.01.29

 

日本史で必修な弥生土器と縄文土器

弥生土器

日本史では必ずと言っていいほど、縄文時代に用いられていた『縄文土器』と弥生時代に用いられていた『弥生土器』を習います。

どちらも当時の人々の生活に欠かせないアイテムなのですが、厳密にどこが違うのかを説明できる方は少ないでしょう。

 

そもそも『縄文土器』と『弥生土器』は根本的な製造方法はどちらも同じなので、区別しづらいということもありますが、細かく見ていくといろいろな違いがあるようです。

これらの土器の違いを知ることによって、時代の変化を知ることもできます。

 

ネーミングによる弥生土器と縄文土器の違い

初めて出土した弥生土器

まずは土器の名前に注目してみましょう。

縄文土器の場合は土器に縄で文様がつけられていたので、『縄文土器』とネーミングされました。

一方弥生土器の場合はというと、西暦1884年(明治17年)に東京府本郷区向ヶ岡弥生町(現:東京都文京区弥生)で発掘されたため、その町名から『弥生土器』とネーミングされました。

また、弥生土器が使用されていたであろうと推測された年代を土器の名にちなんで弥生時代としました。

 

弥生土器と縄文土器はデザインが違う

縄文土器

縄文土器と言えば、その名の由来となる縄目や貝殻を押し付けた文様、人の手によって土が盛り上げられたり彫りが入っていて独特な装飾が施されているのが特徴です。

 

一方の弥生土器の場合は縄文土器と比較すると色が明るい褐色。

側面には模様がないものや、あったとしても円や三角形、四角形など図形的なデザインが多いです。

よく言われるのが、縄文土器は派手で個性的な装飾がされたものが多く、弥生土器は質素な見た目が多い、ということです。

弥生土器 前期

弥生土器 後期

 

弥生土器の方が薄くできている

 

縄文土器と弥生土器の大きな違いとして、薄さの違いがあります。

縄文土器は彫ったり、土を盛ったりして装飾を施したためか土器の厚さがたいてい2~3センチあり、器としては厚めに作られています。

弥生土器の場合は数ミリ程度の厚さで、縄文土器と比較すると薄くできています。

薄く丈夫な土器を作れるようになったという技術の進歩も大きかったのでしょう。

 

弥生土器は製造技術が進歩している

弥生土器 後期

縄文土器は平地に土器を積み上げ、その周りに草や木をくべて野焼きによって製造されました。

焼きを入れるときの温度は600~800度ほどでした。

 

弥生土器は縄文土器の製法にワンステップ加えます。

弥生土器も縄文土器と同じように野焼きで焼きを入れるのですが、燃料としたのは藁(わら)や稲を使用し、そのうえにさらに土を盛り上げて簡易的な窯(かま)の中で焼かれました。

そのため弥生土器の焼き入れを『覆い焼き焼法(おおいやきしょうほう)』ともいいます。

この簡易的な窯の中で焼き入れをすることにより、焼き入れ温度も約1000~約1200度と高めになりました。

それにより土器の強度が増し、薄くても丈夫な土器を作ることができました。

 

また、窯の中で燃えやすい藁(わら)と稲を使って焼いたので土器には均一に熱が行き届き、弥生土器には縄文土器についていたような焼きムラや焼き入れが強すぎたことによる黒ずみなどがほとんど見られません。

 

形状による弥生土器と縄文土器の違い

深鉢型の縄文土器

次に形状を見てみましょう。

縄文土器は植木鉢のように上部にあたる器の口が広く、底がすぼまっているような深鉢型の土器が多く作られました。

 

弥生土器の形状には壺型、かめ型、皿型のように3種類あります。

壺型はイチジクの実のように土器の上部にくびれが作られ、まるでビール瓶のような形をしています。

かめ型と呼ばれる弥生土器の形状は縄文土器とほぼ違いがみられません。

皿型の場合は回転寿司でお寿司が盛りつけられているお皿のように平べったいものから横綱が優勝会見の時にお酒を飲むときの使われるような杯のようなものもあります。

 

また、皿形の弥生土器には西洋の王様がお酒を飲むときに使ったゴブレットのように足がついた高杯と呼ばれる形状のものまであります。

 

使用用途による弥生土器と縄文土器の違い

弥生土器

弥生土器も縄文土器のようにメインは食べ物を調理する道具として用いられました。

それに加えて食べ物を盛りつけたりするようになっていたようです。

煮炊きしたかめ型の土器から皿形の土器に少量ずつとれるようになっていました。

 

三国志の時代に書かれ、邪馬台国の女王卑弥呼に関する記述がある魏志倭人伝には弥生時代の日本人の食事の様子が書かれています。

その中では、「倭人(日本人)は深い土器で米を炊き、高杯に肉や野菜を盛りつけて手で食べる」とあります。

 

弥生時代の遺跡として知られる吉野ヶ里遺跡では弥生土器の中に化石化したお米などの穀物や木の実が残されたまま発見されたことにより、食べ物を貯蔵する目的でも使用されていたことがわかっています。

形状に付随する内容ですがつぼ型のように口が細長くつくられていたことから液体を入れていたこともわかっていて、恐らく弥生時代にはすでにお酒や酢のような飲料や調味料も作られていたのではと推測されています。

 

弥生土器にはふたをする目的で作られたものがある

 

弥生時代へと時代が遷移する中で日本には稲作が始まり、食べ物を調理するだけでなく食べ物の貯蔵も一般化していったと考えられています。

つぼ型の土器には口の縁部分が平になり、羽をつけられているものがあり、ふたをかぶせられるようになっている土器も見つかっています。

おそらく弥生時代にはすでに食べ物を貯蔵するときに酸化や湿気を防いだほうが長期間食べ物を保存できるという知恵がついていたのでしょう。

 

まとめ

 

弥生時代に作られた弥生土器と縄文時代に作られた縄文土器について違いを比較し、弥生土器の特徴を解説しました。

それでは本記事のおさらいをしましょう。

  • 弥生土器はデザインがシンプル
  • 弥生土器は縄文土器よりも薄い
  • 弥生土器の方が製造技術が進んでいる
  • 弥生土器は食材を保存(貯蔵)するのに利用された
  • 弥生土器の方が実用性に優れていた

 

縄文土器についてはこちらの記事を参照して下さい

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