大手携帯キャリアのサブブランドという安心感から初めて格安SIMを利用する人に好まれているのがワイモバイルとUQmobileです。
両者はiPhoneがセットで購入できたり、家族割引サービスがあったり月額基本使用料が近いことから比較されることが多いわけですが、どちらの格安SIMを利用したほうがよりお得にiPhoneや格安スマホの利用ができるのでしょうか。
この記事では、ワイモバイルとUQmobileのプランやサービスについて比較をしていきます。
ワイモバイルの特徴と料金体系
まずワイモバイルのプランや契約のメリットなどを確認していきましょう。
ワイモバイルでは利用できるパケット通信量別にプランS・M・Lと3段階のプランがあり、それぞれ利用できるパケット通信量と料金は次のようになっています。
プランS | プランM | プランL | |
パケット通信量 | 2年間2GB(それ以降は1GB) | 2年間6GB(それ以降は3GB) | 2年間14GB(それ以降は7GB) |
月額基本使用料 | 2,980円(最初の1年は1,980円) | 3,980円(最初の1年は2,980円) | 5,980円(最初の1年は4,980円) |
なお無料通話分についてはどのプランでも1回あたり10分以内の通話がかけ放題という内容の無料通話が付帯しています。
そして、他の格安SIMでは利用できないキャリアメールが利用できる点もワイモバイルの大きなメリットと捉えられます。
さらにワイモバイルでは複数回線を契約した場合には2回線目以降の基本使用料が500円割引になる家族割引が利用できます。
SoftBank光やSoftBank Airとセットで利用した場合にはすべての回線が最大で毎月1,000円割引になる「おうち割」が利用できます。
これらの割引サービスを組み合わせることでよりお得に利用ができます。
またワイモバイルに加入をすると追加料金無しでYahoo JAPANのプレミアム会員になることができます。
Yahoo JAPANのプレミアム会員はヤフーショッピングなどで獲得できるポイントが非会員よりも常に+5倍となりますし雑誌読み放題サービスなどの利用もできます。
ヤフーショッピングなどをよく利用する人にとってはワイモバイルは非常にお得な格安SIMと言えるでしょう。
さらにワイモバイルは格安SIMを単体で契約した場合でもスマートフォンとセットで購入した場合でもお得に契約ができるメリットがあります。
スマートフォンとセットで購入した場合には端末代の一部をワイモバイルが負担してくれるので少ない負担額で端末が購入できますし、格安SIMを単体で契約した場合には最大で14,400円の割引を受けることができます。
UQmobileの特徴と料金体系
UQmobileのプランの特徴は「ぴったりプラン」と「おしゃべりプラン」という2種類の無料通話分込みのプランが用意されていて、利用者は自身のニーズに応じて適切なプラン選択ができる点が挙げられます。
UQmobileでは「ぴったりプラン」や「おしゃべりプラン」の他にも無料通話分がないプランもありますが、そちらのプランは家族割引の対象外であったり、端末の購入補助費用が極端に少ないため、UQmobileの利用者の殆どが契約時にぴったりプランかおしゃべりプランを選んでいる実情があります。
なお「ぴったりプラン」と「おしゃべりプラン」のパケット通信量と月額基本使用料は次のようになっています。(ぴったりプランもおしゃべりプランも全く同じです)
プランS | プランM | プランL | |
パケット通信量 | 2年間2GB(それ以降は1GB) | 2年間6GB(それ以降は3GB) | 2年間14GB(それ以降は7GB) |
月額基本使用料 | 2,980円(最初の1年は1,980円) | 3,980円(最初の1年は2,980円) | 5,980円(最初の1年は4,980円) |
料金と通信量については全く同じ「ぴったりプラン」と「おしゃべりプラン」ですが、両プランの違いは無料通話の内容です。
「おしゃべりプラン」が1回あたり5分以内の通話がかけ放題という内容であるのに対して、「ぴったりプラン」は1ヶ月毎の無料通話時間が決まったプランとなっており、その詳細は以下のようになっています。
ぴったりプランの無料通話時間
プランS | プランM | プランL | |
無料通話時間 | 2年間最大60分(それ以降は最大30分) | 2年間最大120分(それ以降は最大60分) | 2年間最大180分(それ以降は最大90分) |
こうして見てみますと料金体系やパケット通信量のシステムなどについてはワイモバイルとほぼ同じであることがわかります。
なお2回線目以降の基本使用料が500円割引になる家族割引がある点も同じで、ワイモバイルもUQmobileも共に1年目は1,480円から利用できるようになっています。
一方でUQmobileではキャリアメールを利用する場合には別途優良オプションに加入する必要がある点に要注意です。
iPhoneを契約するならワイモバイルとUQmobileどちらがお得?
2018年6月時点で、新規契約でiPhoneSEの32GBを一括でセット購入し、2年間プランSで利用した場合の総費用を比較していきます。
なお契約事務手数料や家族割引などは考慮しないものとします。
ワイモバイル
まずワイモバイルですが、
10,584円(機種代)+2,138円×12ヶ月+3,218円×12ヶ月=74,856円(税込み)
となります。
UQmobile
一方でUQmobileの場合は、
44,172円(機種代)+734円×12ヶ月+1,814円×12ヶ月=74,748円(税込み)
となり、両者の間には殆ど差がないことがわかりました。
しかしワイモバイルでは無料通話時間が1回あたり10分であるのに対し、UQmobileのおしゃべりプランの無料通話時間が1回あたり5分であることやUQmobileではキャリアメールが別途優良オプションとなっていることを考慮すると、ワイモバイルの方がややお得であると考えられます。
まとめ
ワイモバイルもUQmobileもどちらもプラン内容が似通っていますし、iPhoneSEをセット購入した場合の運用コストもほぼ同じとなっています。
iPhoneをお得に利用するのには便利ですが、ワイモバイルもUQmobileも契約から2年が経過すると極端に魅力が落ちてお得度が下がってしまうという弱点があります。
この弱点をカバーし、お得にiPhoneを利用し続けるには、2年毎にワイモバイルとUQmobile間でMNPを繰り返すのが有効と言えるでしょう。
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