こんにちは。ボードゲーム愛好歴20年のシグルンです。
今回ご紹介するのは『おススメの拡大再生産型ボードゲーム10選 2002年~2017年版』です。
ボードゲームのテーマとしてよく選ばれるジャンルで、農園や会社などの事業拡大をして豊かにしていくタイプのゲームです。
拡大再生産型というボードゲームジャンル
拡大再生産型のゲームは「リソースマネジメント」とも言われ、プレイ中に得た資源やお金を上手に使って更に利益を生むように投資し、お金や生産を回していくゲームです。
時間がかかることが多く、ルールや勝利要素が複雑なゲーマーズゲームになりがちなため、大衆向けを選ぶゲーム大賞などでは候補以上の受賞が難しいですが、大賞作品に引けを取らない面白さです。
「ワーカープレイスメント」のゲームでもゲームの特性上拡大再生産を絡むことがよくあります。
代表作は発売からじわじわと売れ続けロングヒットしている『宝石の煌めき(2014年)』でしょうか。
商人ギルドの長となり、鉱山から産出する宝石の原石を元手に職人たちを雇い、貴族と結びついてギルドを発展させていくゲームで、拡大再生産型の中ではルールがシンプルで初心者でも遊び易いのが特徴です。
王と枢機卿
2000年ドイツ年間ゲーム大賞ノミネート。
12世紀のヨーロッパ舞台に、各宗派は9つの重要な国々の覇権を争っています。
プレイヤーは修道院の建設をしたり、各国の宮廷に枢機卿を送り込んで自分の宗派を広げていくことが目的です。
地域に多くの修道院を建てないと、その地域に枢機卿を置いても得点にはならず、建設が出来る場所を示す手札が3枚しかない為 どこに修道院を建てるのが最適なのかが悩ましく、厳しい一手を迫られるやり応えのあるゲームです。
発売年:2001年
プレイ人数:3~5人
プレイ時間:45分
プエルトリコ
2002年ドイツ年間ゲーム大賞ノミネート。
2002年ドイツゲーム大賞1位。
中米の入植地で作物を作り、工場などを建てて商品にして出荷して得た資金で更に設備投資し、勝利点を有利に得るための建造物を建てていきます。
6通りあるアクションを各プレイヤー1枚ずつ選択し、そのアクションを全員で行っていくという「バリアブルフェイズシステム」とい独特のシステムを搭載しており、各自が選んだアクションから各自が何を狙っているのか、自分が勝利するにはどう発展させていくのかをじっくり考えて進めるゲームです。
発売年:2002年
プレイ人数:2~5人
プレイ時間:90~150分
サンクトペテルブルグ
2004年ドイツ年間ゲーム大賞ノミネート。
2004年ドイツゲーム大賞ベストファミリー アダルトゲーム部門大賞。
プレイヤーは貴族となり、職人を働かせてお金を得て、それを元手に建物などを購入して更に大物買いと大きな資産を得ていくゲームです。
細かなルールはあるものの、基本的なルールはシンプルで遊びやすいお買い物ゲームで、他プレイヤーの進捗なども見通し良いので、初心者からゲーマーまで幅広く楽しめるゲームです。
発売年:2004年
プレイ人数:2~4人
プレイ時間:45~60分
ブルゴーニュ
2011年ドイツ年間ボードゲーム大賞ノミネート。
以前『ブルゴーニュ カードゲーム』を紹介いたしましたが、その元となったボードゲームで、ブルゴーニュ地方の領主となって領地を発展させていくゲームです。
ダイスを2つ使って船や家畜などの資源を獲得し、それを自分の領地の中央から配置していきます。
配置した地形により様々な恩恵が得られ、領地に立てた建物によって特典があるのでどんどん使い勝手が良くなる分、どのように進めていくのかがキモになります。
どちらのサイコロを資源獲得に使い、どちらのサイコロでどこに配置するか出目を活かす戦術がものを言う傑作ゲームです。
発売年:2011年
プレイ人数:2~4人
プレイ時間:30~90分
【ダイスゲーム】
コンコルディア
2013年エッセンシュピールスカウトアクション2位。
「コンコルディア」は古代ローマ時代の都市を発展させていくゲームです。
4種いる職人を使い、新しい拠点に街を興し、都市の交易品を産出し、余剰の交易品を売ってお金に変えていきます。
プレイルールの骨子はシンプルで、勝利点は特定条件下の街コマ×お金で買える行動カードになります。
そのため戦略は特化型が良く、初心者でも遊びやすいゲームです。
新興費用になる交易品とお金のやりくりに余裕がないので、緊張感のあるプレイを楽しみたい方におススメです。
発売年:2013年
プレイ人数:2~5人
プレイ時間:100分
アクアスフィア
2014年エッセンシュピールスカウトアクション1位。
2015年ドイツゲーム大賞9位。
プレイヤーは海底調査基地アクア・スフィアの調査員となり、プログラミングしてロボットに調査や拡大作業、タコ退治をさせていきます。
細かい処理や多くの要素があるため、回数を重ねて遊んでルールを掴む必要があります。
プログラムにも順番やルートがあって選択できないプログラムが出てくる、プログラムと実行にタイムラグがあるため順番が上手く行かない、移動するのに時間が足りないなどのジレンマやままならなさがシュテファン・フェルトらしい、あと一手が足りない感が悔しく楽しいゲームです。
発売年:2014年
プレイ人数:2~4人
プレイ時間:100分
ラ グランハ
2015年エッセンシュピールスカウトアクション1位。
各プレイヤーはスペインのマヨルカ島を舞台とした自分の農場のボードを持ち、家畜を飼い、ブドウや穀物を収穫し、ビールやワインに加工し、ロバが引く荷車に積んで市場へ出荷していきます。
スペインを舞台にしているのでシエスタ(昼寝)の回数も得点になるというユニークなルールです。
農場の拡張は
- 上(荷車)
- 下(職人)
- 左(畑)
- 右(家畜)
で4つの情報が書かれたカードをボードのスリットに差し込んでいずれかの効果を適用するというユニークなシステムです。
発売年:2014年
プレイ人数:1~4人
プレイ時間:90~120分
【ワーカープレイスメント】【ダイスゲーム】
オーマイグーッズ
「オーマイグーッズ」はドイツ年間エキスパートゲーム大賞を2年連続受賞しているアレクサンダー・プフィスターの作品で、短い時間でできる軽めの…そして濃厚な拡大再生産ゲームです。
プレイヤーは中世の職人となり、日の出とともに資源の調達に出かけ、日の入りと共に帰宅して設備を使って材料から加工品を作っていきます。
生産設備を発展させ1次加工、2次加工と商品の価値を上げる事も出来、チェーンシステムによりコンボを繋げるとより効果的かつ爽快にゲームを進められます。
発売年:2015年
プレイ人数:2~4人
プレイ時間:30分
大鎌戦役
2016年ゴールデンギーク賞受賞。
2017年オリジンズ賞受賞。
1919年以降の架空の東ヨーロッパを舞台に、各プレイヤーは受け持つ帝国の有力者となって発展と侵略を進めて覇権を争います。
メックと呼ばれる歩行型戦車がある世界で、戦争は可能なゲームですが、住民を巻き込むと支持が下がり最終的に東欧の支配者を目指すにあたり大きく影響が出てしまいます。
勝利条件もいくつかあるので戦争をせずに生産を上げて国力を蓄えるプレイヤーも多いのが特徴です。
時間がかかるゲームですがルールはシンプルで、サクサク進めためプレイ感は軽くリプレイ性が高いゲームです。
発売年:2016年
プレイ人数:1~5人
プレイ時間:90~115分
ダイスフォージ
「ダイスフォージ」は英雄と呼ばれた人間が神の試練を乗り越えて半神になることを目指すギリシャ神話的な世界観のゲームです。
プレイヤー(英雄)の能力の拡張を2つ持つダイスの面パネルを差し替えることで表す斬新なゲームで、お金や資源、勝利点そのものを多く得ていくようにダイス面をカスタマイズしていきます。
確率を均等になるようダイス面を差し替えていくと狙ったものが出にくく、かといって特化型にしても勝利を掴むのは難しい…その辺のバランスとままならなさが面白いゲームです。
発売年:2017年
プレイ人数:2~4人
プレイ時間:40分
【ダイスゲーム】【デッキ構築】
まとめ
いかがでしたか?
最初は少ない元手をやりくりしてして、領土を拡げたり開拓したりして大きな資産へと繋げていくゲームはボードゲームの中ではわりと定番ですが、ゲーム毎にルールが凝っていてどれもそれぞれの魅力に溢れるゲームとなっています。
是非一度手に取ってみて下さい。
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